夏の職場の節電実態と本音調査 

2013年08月05日
ノルド社会環境研究所は、職場における節電意識とその本音を把握するため、関東・関西の男性オフィスワーカー300人(有効回収)を対象としたWebアンケート調査を実施しました。

その結果、節電の重要性は充分理解しているものの、職場の冷房設定温度には不満があり、「節電は必要だが我慢はしたくない」という本音が浮き彫りになりました。

■夏のオフィスの暑さは危険。暑さによる屋内での熱中症経験者が1割近くも
・夏の職場は基本的に「暑い」(81.7%)。特に工場や倉庫勤務者は95.0%が暑いと実感。
・暑さにより、屋内で体調不良を起こしたことのある人35.3%。工場・倉庫勤務者は2人に1人(52.0%)が体調不良経験者。屋内で熱中症にまでなったことのある人が1割近く(8.7%)も存在。

■節電の重要性は理解しているが、冷房の設定温度には「不満」(55.3%)。
・夏の職場の冷房には、66.0%の会社で温度や時間の制限あり。
・節電のための制限を「理解」(82.3%)はしているが、制限には「不満」(55.3%)。
・職場の節電の目的、東西に違いあり。関西は「停電回避」、関東は「地球温暖化抑制」が高率。

■「節電は必要だが、我慢したくない」(55.7%)のがサラリーマンの本音
・人が見ていないところで、冷房の温度をこっそり下げたことがある人が3人に1人(34.0%)。
・「節電は必要だが、我慢したくない」という回答が過半数(55.7%)を占め、さらなる冷房制限は「つらい」と8割(80.3%)が恐怖。

■暑いと仕事の能率が落ちる人が96.0%。平均約4割もダウン。1日3.8時間、1日7,326円もの損失。
・暑さにより、仕事の能率が下がる人は96.0%とほぼ全員。平均で約4割(39.1%)もダウン。
・時間に換算すると1日3.8時間、時給換算すると1日7,326 円の損失。

■「ガス冷房」認知度は12.3%と低いが、認知後は「会社に導入を」(56.6%)と歓迎。
・ガス冷房について知ると、電気冷房より「節電効果があり」(76.4%)、「環境に優しい」(69.4%)、「リスク分散になる」(63.6%)とガス冷房に軍配。


【調査概要】
・実施時期:2013年7月11日(木)~7月14日(日)
・調査手法:インターネット調査
・調査対象:関西、関東の20~50代の男性サラリーマンで、オフィスビル勤務者、及び工場、倉庫等屋内勤務者
・調査地域:関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)
・サンプル数:オフィスビル勤務者 200名 屋内勤務者 100名 計300名

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[ノルド社会環境研究所]
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