「親の“終活”」に関するアンケート調査 

2012年12月20日
オールアバウトが運営するマーケティング・チャネル「生活トレンド研究所」は、第四弾のレポートとして、「親の“終活”」に関するアンケート調査を実施。30~50代の両親及び父親か母親のどちらかがご存命中である方900名から有効回答を得ました。

【調査結果のポイント】

1)子ども世代の“終活”認知は32.2%、一番高いのは「50代女性」
今回、“終活”の対象となる方々の「子ども世代(30~50代)」を対象に、「親の“終活”」について調査を行ったところ、“終活”自体の認知度(=意味まで知っている)は全体で32.2%、特に高かったのは50代女性で42.7%でした。

2)自分の親が“遺言書”を用意しているかどうか知っているのは9.5%、“遺言書”を用意して欲しいと思う人は49.8%と約半数となった
自分の親が“遺言書”を用意しているかどうかについて聞いたところ、「内容まで知っている」「内容までは知らないが用意していることは知っている」が合わせて9.5%と、1割にも満たないことがわかりました。性年代別で見ると、「内容まで知っている」のは50代男女が一番高い結果となりました。
さらに、“遺言書”について用意して欲しいかどうかを聞いたところ、「思う」「思わない」がほぼ半々という結果になりました。親と同居しているか別居しているかで見たところ、特に別居している女性に「用意して欲しい」と思う傾向があることが明らかになりました。

3)自分の親が“終活”をしていることを知っているのは10.4%、また、「自分たちで整理するから“終活”の必要はない」と考える人は25.2%
自分の親が“終活”をしているかどうかは、「している」が10.4%、「していない」が41.8%、「しているかどうか知らない」が47.8%と、約半数が親の終活について知らないということが明らかになりました。性年代別で見ると、30~40代の半数近くが「終活をしているかどうか知らない」と回答していました。
また、自分の親に“終活”をして欲しいかどうかについては、49.3%が「万が一のときのためにして欲しいと思う」と回答しているなかで、25.2%が「自分たちで整理するからその必要はないと思う」と回答していました。特に親と同居している50代男女にその傾向が強いことがわかっています。

4)“終活ギャップ”にご用心!自分の親が亡くなった際に困りそうなのは預貯金や保険の他に、死亡を知らせて欲しい人とその連絡先について知らない」が上位に

自分の親が亡くなった際に困りそうなことについて聞いたところ、「預貯金をしている銀行や口座がわからない(44.3%)」、「どのような保険に入っているかわからない(37.3%)」といった金銭問題に関する項目の他に、「死亡を知らせて欲しい人とその連絡先について知らない(39.4%)」や、「葬儀関係の希望について把握していない(34.2%)」といった項目が上位にあがっていました。

5)自分の親に“今後したいこと”は、「ありがとうと伝える」がトップ
今回の調査では、最後に「親に対してやりたいこと、既にやったこと」についても聞きました。「既にやったこと」のトップ3は、「自分の名前の由来を聞く(46.1%)」、「自分が生まれた時の話を聞く(42.1%)」、「親の若い頃の写真を見る(37.8%)」でしたが、「今後やりたいこと」のトップ3は「親に直接ありがとうと伝える(34.4%)」、「親を海外旅行に連れて行く(22.3%)」、「両親の思い出の場所に連れていく(21.8%)」でした。
 

【調査概要】
・調査期間:2012年12月5日(火)~2012年12月6日(水)
・調査対象:30歳以上60歳未満の男女(マクロミルモニタ会員)
・有効回答数:900件
・属性:30代男女 300ss、40代男女 300ss、50代男女 300ss
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査機関:マクロミル

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[オールアバウト]
 マイページ TOP