シニアの「買い物に関するアンケート 第二弾」調査 

2013年05月09日
シニアマーケットの専門機関であるシニアコムは、2013 年 4 月に 50 歳以上男女に対して、「買い物に関するアンケート 第二弾」と題した調査を実施した。この調査では、シニアの方の家計状況や消費意欲について聴取しました。その結果、1年前と比べた家計の変化とその変化を受けた消費意欲について特徴的な傾向が見られた。

【調査結果】

■フローが減った方が全体の4割近くを占めるのに対し、4人に1人のストックは増加
まず現在の家計状況として、1年前の同時期と比べたフロー(収入)とストック(金融資産)の変化を見た。

・まずフロー(月々の収入)を見ると、1年前の同時期と比べて「収入が増えた」方は、対象者全体の1割弱に留まります。

・一方ストック(保有する金融資産)を見ると、全体の 28%が「金融資産は増えた」と回答し、およそ4人に1人の保有金融資産が1年前より増加したと言えます。

・個別の傾向では、年齢層が高くなるにつれて「金融資産は減った」割合がやや高まる傾向が見られました。

■国内景気の上昇を受けて、「株式/投資信託」による資産増加が顕著
さらに家計状況について、4人に1人が増加傾向を見せたストックにフォーカスして、その変化の内容や理由・要因を分解して見ていく。

・まず金融資産が増えた理由や要因では、「国内景気の上昇」と「資産評価額の上昇/配当・金利」が主に挙がり、いずれも国内の景気に連動したものが顕著に見られました。

・そしてその影響と受けて、保有していた「株式」「投資信託」が増えた結果が端的に表れています。

・その他の理由や要因では、定年退職/子供の独立/親の相続といった、シニア期ならではライフタイムイベントはほとんど見られない(≒影響していない)結果となりました。

■フロー・ストックが増えた分を消費にまわす意向は、僅かに留まる
続いて前述の設問で、収入・資産が増えた方を対象に、増えた分を消費にまわす意向を聴取したところ、「消費しようと思う」というポジティブ回答は2割程度に留まる結果がなりました。
同様に、収入・資産が増えた方へ、欲しいモノやサービスなどの具体的な内容をフリーコメント形式にて聴取したところ、ここでの回答にも、積極的な消費に抵抗がある意識が多数挙げられました。


【調査概要】
・調査手法:WEBアンケート調査
・対象者:50歳以上の男女個人(シニアコムMASTER会員)
・有効回答数:909 人(男性627人 女性282人)
・実施時期:2013年4月

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[シニアコム]
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