独身20代・30代の食と農に関する調査 

2013年09月30日
メディア・シェイカーズのM1・F1総研では、20代・30代の独身一人暮らしの男女を対象に、料理の実態などを通して、若者の食と農の意識を深彫りする調査を実施しました。

【調査結果】

①若者の料理(自炊)実態
平日・休日問わず料理をすることのある若者は94.0%にも。
毎食作る人は20.6%。
忙しい平日も、「自宅で料理」派は朝食53.4%、夕食70.2%。


まず、若者の料理(自炊)の実態について調べました。平日、休日合わせて自分で料理(自炊)をすることがあるかを聞くと、「ある」人は94.0%とほぼ全員で、その頻度は「ほぼ毎食」という人が約2割(20.6%、男性16.8%、女性24.4%)と、かなりの高頻度です。

次に朝食、昼食、夕食それぞれについて料理実態を詳しく見てみました。平日の朝食をどう用意することが多いかを聞くと、「ほとんど食べない」という人も2割(19.4%)いますが、最多は「自宅で自分で作ったものを食べる」(53.4%)、次いで「自宅で買ってきたものを食べる」(47.2%)。料理(自炊)率は女性(62.4%)の方が男性(45.6%)より若干高いですが、男性も半数近くが自炊しています。
また、平日の夕食も「主に自宅で作ったものを食べる」(70.2%)が最多。男性62.8%、女性は
77.6%と、男性もよく自炊をしています。

①若者の料理(自炊)実態
お昼に弁当を持ってくる人も33.2%、男性も13.2%が“弁当男子”。
「弁当男子」には特に女性から尊敬のまなざしが。


お昼も“自炊”派は少なくありません。平日のお昼は「パン、おにぎり、ファストフードなどを職場や学校で食べる」(40.2%)に次いで高いのは、「自分で弁当を作っていく」(33.2%)。これは女性53.2%、男性13.2%と、男女の差が大きいですが、独身男性の10人に1人が、自作の弁当を持っていく「弁当男子」であることが分かります。

「弁当男子」に対するイメージを見てみると、「料理上手だと思う」(82.6%)、「尊敬する」(81.4%)、「健康に気を遣っている」(75.0%)、「安心・安全なものを食べている」(58.8%)、「モテそう」(53.6%)などで、「格好悪い」という人はわずか11.0%。好イメージを持たれています。特に女性は好意的です。 さらに、この「弁当男子」は後述しますが食や農への意識が非常に高いことも明らかになっています。
ここからは、週に6回以上自分で料理をしている、高頻度で自炊する男性を「自炊男子」、女性を「自炊女子」、お昼にお弁当持ってくる男性を「弁当男子」と表現し、分析していきます。

②料理(自炊)の効用
料理は食や農への意識を高める。料理を始めて旬を意識し国産品を選ぶように。
料理をよくする「自炊男子・女子」や「弁当男子」ほど顕著

若者に料理を始めたきっかけを聞くと、「一人暮らし」(59.4%)という人が多いですが、女性は「実家にいる頃から」(37.9%)という人も多くなっています。
また、料理を始めたことによって、色々な意識が高まっているようで、料理を始めて変わったことは、「より安い食品を選ぶようになった」(73.6%)、「調理したことのない食材に興味を持つようになった」(58.9%)「季節の旬の食材が分かるようになった」(56.6%)、「国産の食品を意識して食べたり購入するようになった」(54.5%)、「同じ種類の食材でも色々な商品を試すようになった」(51.5%)、「国産の食料品の良さが分かるようになった」(50.9%)など。自炊の経済的な面や、食べ物の旬や国産品への意識が高まっているようです。「季節の旬の食材が分かるようになった」、「国産の食品を意識して食べたり購入するようになった」は、男女とも料理をする頻度が高い人ほど高く、また男性は「弁当男子」ほど高く、料理をすればするほど、国産品などへの意識は高まる、と言えそうです。

③料理(自炊)と食や農への意識
若者の8割が日本の農業の将来が不安。最も不安なのは食料自給率の低迷。
「自炊男子・女子」や「弁当男子」ほど不安。


④料理(自炊)と食料自給率への意識
不安な食料自給率。認知も理解も、料理をよくする「自炊男子・女子」や「弁当男子」ほど高い。


④料理(自炊)と食料自給率への意識
若者の71.2%が食料自給率を上げた方がいいと回答。「弁当男子」はさらに高率。
食料自給率についてもっと知りたい、 自分の出来ることをしたい。


⑤食料自給率のための行動
食料自給率を上げるため、65.2%が行動。具体的には「国産の野菜や穀物の利用」や「地産地消」を行う。料理をよくする「自炊男子・女子」や「弁当男子」ほど実施。



【調査概要】
調査対象者:全国の20代・30代の独身男女 500名(生年代別に125名を均等割付)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2013年8月27日~29日

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[M1・F1総研]
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