2013年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査 

2013年10月03日
マイナビは、『マイナビ2014』に登録している既卒者を対象にした「2013年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」の調査結果を発表。

 【調査結果の概要】

■ 在学中の内定率は30.2%。就職後の退社もしくは在職中の就活割合は27.0%

在学中に活動経験のある学生の内定率は、前年比12.7pt増の30.2%と増加している。内定を得たものの既卒として再度活動している理由として「一度就職したが、退職もしくは在職しながら再度就職活動を行っている」が27.0%と最も多く、通常なら転職者として扱われる者も新卒として活動している事が分かる。続いて卒業間もない2013年卒の学生を中心に「内定先の労働条件(勤務地・就業形態)や福利厚生に不満があったので辞退した」が18.9%、「志望度の高い業界・企業への夢を捨てられなかった」が14.4%となっている。在学中に内定を得られなかった学生は、その約半数(48.8%)が活動し続けたが内定を貰えずに卒業を迎えている。また、「就職活動に対する自信を無くし、途中で活動を終えてしまった」が13.4%で続いており、疲れて立ち止まってしまう学生も一定数存在していることが分かる。
 
■ 卒業後の就職活動量は、在学中より「減った」が「増えた」を上回る

卒業後の活動量を在学中と比較すると「活動量が減った」(39.3%)が「活動量が増えた」(35.5%)を上回り、やや減少傾向がみられる。活動量が減少する理由として、既卒学生を募集している企業が少ない事が一因として挙げられる。『マイナビ2014』においても「既卒者も同時募集」している企業の割合は全掲載企業の23.2%に留まっている(2013年9月19日時点)。具体的な卒業後の活動量は全体で、「エントリー数」29.8件(前年比4.8件増)、「セミナー参加社数」10.7社(前年比0.6社増)、「エントリーシート提出社数」12.3社(前年比0.4社増)、「エントリーシート通過社数」6.4社(通過率52.0%)、「面接受験社数」5.9社(前年同数)となった。現役学生の内定者を対象とした「2014年卒マイナビ内定者意識調査」(5月調査)と比較すると、いずれも大幅に下回る数値となっている(参考:「エントリー数」58.0件、「セミナー参加社数」22.3社、「エントリーシート提出社数」21.8社、「エントリーシート通過社数」14.0社(通過率64.2%)、「面接受験社数」17.1社)。
 
■ 卒業後の内定率は改善されているが、満足度は低い結果に

卒業後の内定率は前年比5.4pt増の29.0%と、前年より改善されているものの、同時期に調査した「2014年卒マイナビ大学生内定率調査(8月)」の内定率64.7%と比較すると、半数以下の結果となっている。既卒で内定を保有している者のうち、活動を終了する割合も前年比0.9pt増の61.7%とほぼ前年並みとなっているが、現役学生の活動を終了する割合76.3%(「2014年卒内定率調査」(8月))と比較すると1割程低くなっており、満足度も下回っている。内定先の業界比率を内定率調査の結果と比較してみると、現役学生に比べて「ソフトウエア・インターネット」「官公庁」の割合が高い。
 
■ 卒業後、「既卒者を採用対象としている企業を探すのに苦労した」既卒者は、約8割

「既卒者を採用対象としている企業を探すのに苦労した事があるか」という設問に対して、78.8%の学生が「ある」と回答しており、情報収集段階において既卒者に向けた情報を収集する事に苦労している問題も浮かび上がった。実際、卒業後に企業選択の方法が変化した約7割(71.1%)の学生に対して変化の内容を尋ねたところ、「既卒者を受付けている企業を選ぶようになった」が68.4%で最も多くなり、先の問題を裏付ける結果となっている。


【調査概要】
「2013年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」概要
調査内容/就職活動状況の定点調査  
調査方法/Web上のアンケートフォームより入力
調査期間/2013年9月3日~2013年9月16日
調査対象/『マイナビ2014』登録者のうち既卒で登録している約29,900名
      回答数384名(文系男子158名、理系男子77名、文系女子126名、理系女子23名)

(※参考調査①)「2014年卒マイナビ内定者意識調査」
 調査期間:2013年5月22日~2013年6月6日、有効回答数:1,936名
(※参考調査②)「2014年卒マイナビ大学生就職内定率調査(8月)」
 調査期間:2013年8月28日~2013年9月2日、有効回答数:3,321名

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