働き方やワークライフバランスに関する意識調査、「成功の定義」(Defining Success) 

2013年03月25日
アクセンチュアが新たに実施した調査によると、世界各国の女性の 3分の2以上、およびほぼ同じ割合の男性が、「仕事とプライベートを両立することは可能である」と考えていることが分かりました。多くのビジネスパーソンは、仕事とプライベートを両立させることを重視しており、ワークライフバランスへの影響を考慮に入れて職業を選択しています。

アクセンチュアが実施した調査「成功の定義」(Defining Success)は、日本を含む世界33か国の中規模・大規模企業のビジネスパーソン4,100人(男女比同率)を対象に、働き方やワークライフバランスに関する意識を明らかにする目的で行なわれました。

本調査によると、回答者の70%が、「仕事とプライベートを両立することは可能である」と答えました。しかし50%は仕事とプライベートを「同時に充実させることはできない」と回答し、半数以上(52%)は、「ワークライフバランスへの影響を懸念して入社を辞退したことがある」回答しました。また、56%はキャリアにおける成功とは「ワークライフバランスの実現」であると回答し、「報酬が高い」(46%)、「人から認められる」(42%)、「裁量が与えられる」(42%)を上回りました。

今回の調査では、ワークライフバランスの実現にテクノロジーが寄与していることが判明した一方、テクノロジーがプライベートに与える影響については様々な回答がありました。回答者の78%は「テクノロジーのおかげで勤務形態が柔軟になった」と回答し、80%はワークライフバランスを実現するために、柔軟な勤務形態が「極めて重要」、もしくは「とても重要」であると回答しました。一方で、「テクノロジーによってプライベートの時間にまで仕事が持ち込まれるようになった」と答えた人が70%に上りました。

今回の調査では、キャリアにおける成功とは何かを理解するために、他にもさまざまな関連項目について調査しました。

・仕事の満足度:女性の53%、男性の50%が、現在の仕事に満足しており、転職は考えていないと回答しました。2012年の同じ調査では、女性が43%、男性が41%でした。

・やりがいを感じる職場:理想的な就労環境についての質問では、「やりがいがある職場」(59%)という回答が最も多く、「透明性がある職場」(54%)、「柔軟性が高い職場」(50%)、「仕事が面白い職場」(49%)が続きました。

・勤続年数:女性の66%、男性の75%が、現在の会社に勤続4年以上であると回答しました。

・昇給:男女ともに過半数以上の回答者(女性58%、男性64%)が、「昇給を要求したことがある」と答えました。2012年の同じ調査では女性49%、男性57%、2011年の調査では女性44%、男性48%となっており、男女ともに増加傾向にあります。

・休暇と仕事:回答者の4分の3(75%)は、有給休暇中でも仕事をすることが「頻繁に」または「ときどき」あると答えました。仕事内容に関しては、「メールチェック」(71%)、「仕事の遅れの挽回」(44%)、「集中して仕事をするため」(35%)、「電話会議」(30%)などが挙げられました。また、40%が「自分はワーカホリック(仕事中毒)だと思う」と回答しました。

・退職:退職理由を尋ねる質問では、「担当業務以外の責任を押し付けられる」(38%)、「給与が不十分」(38%)、「仕事が面白くない」(34%)という回答が上位に挙げられました。

・転職活動:思いつく転職活動を3つ挙げる質問では、「求人欄を見る」(30%)、「友人・知人に相談する」(24%)、「オンラインの履歴書・経歴書を更新する」(21%)などの回答がありました。


調査方法
アクセンチュアでは2012年11月、世界33か国(アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、アイルランド、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、オランダ、ノルウェー、フィリピン、ポーランド、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、タイ、UAE、英国、米国)の中規模・大規模企業のビジネスパーソン4,100人を対象とした、オンライン調査を実施しました。調査対象は 各国100人以上(ただし、ノルウェー/スウェーデン/デンマーク/フィンランドは4か国合計で200人)、男女同数とし、年齢や所属階層に偏りがないように抽出されています。全標本に対する誤差率は、およそ+/-2%です。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アクセンチュア]
 マイページ TOP