共働き夫婦の家計意識調査(20代後半~40代男女) 

2013年05月31日
みずほ銀行は、夏のボーナス支給を前に、昨今のアベノミクス効果による株高、円安などで社会全体が景気回復への期待感で盛り上がるなか共働き世帯の家計意識を調査すべく、全国の共働きの既婚男女約 500 名(20 代後半~40 代男女)を対象にインターネット調査を実施。

【調査結果の概要】

■ 今夏のボーナスの予想は、「上がる」が約 4 割。市場のアベノミクス効果の高揚感が、ボーナス増への期待感に反映。

■ 予想するボーナスのアップ額は、3万円未満との回答が全体の約 4割に。

■ 共働き世帯の 1 ヵ月の平均小遣い額は男性 4.9 万円、女性 4.6 万円。理想の小遣い額は7.5 万円。世帯年収に関わらず、全体的に現在の小遣いプラス 3万円程度となる。

■ 家計管理について、共働き世帯は夫婦間での話し合いを重視。貯蓄額が多い世帯ほど情報収集意欲が高い。

■ 貯蓄の方法は「銀行口座を使い分ける」が、「定期預金を利用する」に次いで多い。


【調査詳細】

今夏のボーナスは 1 年前に比べて、「上がると思う」が 4 割弱、20 代男性では 7 割近くに
景気回復の高揚感がボーナスアップへの期待感に反映。予想アップ額は「3 万円未満」

今夏のボーナスが 1 年前と比べていくらアップするかを聞いたところ、ボーナスが「上がると思う」という回答が 37.4%、「下がると思う」が 17.1%となり、ボーナスアップの期待感が見られました。男性は年代別に差が見られ、特に 20 代後半男性では 67.3%と約 7割にのぼるなど、景気回復への高揚感が強く表れています。一方、30 代男性は 43.7%、40 代男性は34.0%と 20 代後半男性よりも低い傾向でした。

一方、「変わらない」という回答は約半数の 45.5%で、「上がると思う」という回答とあわせると、8 割以上の人が、ボーナスは同程度または増加を期待しているという結果になりました。また、ボーナスが「上がると思う」と答えた人の中で、「いくらアップすると思うか」という質問には、約 4 割の人が「3 万円未満」と答えており、「5 万円未満」を含めると約 6 割にのぼりました。

今夏のボーナスの使い道のトップは「貯蓄」、次いでキャッシュフローを補填する「ローン(住宅ローン除く)・借金返済」「家計の補充」が 16.5%

今夏のボーナスの使い道について聞いたところ、「貯蓄」を 1 位に選んだ人が 56.2%となりました。「貯蓄」を 1 位と回答した人は、男女別で見ると男性(49.6%)よりも女性(62.8%)が多くなりました。女性は男性よりも将来に備えて貯金する堅実志向が顕著に見られます。

1 ヵ月の小遣い額は約 4.8 万円、理想の小遣い額は約 7.5 万円
世帯年収に関わらず、全体的に理想の小遣い額は現状プラス3万円程度の現実的な金額を望む傾向

1 ヵ月間に自由に使える小遣い額について聞いたところ、平均で約 4.8 万円(男性 4.9 万円、女性 4.6 万円)でした。年代別では 30 代が少ない傾向にあり、住宅ローンや子供の教育費などで支出が増える時期であることが背景にあると思われます。

また、1 ヵ月に自由に使える「理想」の金額を聞いたところ平均で約7.5 万円(男性 8.6 万円、女性 6.3 万円)となりました。理想の金額は、男女間で 1.3 万円の差があり、女性の方がより現実的な金額をあげる傾向が見られました。

共働き世帯は夫婦間での話し合いを重視。貯蓄額が多い世帯ほど情報収集意欲が高い傾向
家計管理について実践していることの上位は、「夫婦でルールを決める」が 49.8%、「夫婦で定期的に話し合いをする」が 39.1%、「インターネットを通じて情報収集をする」が 26.0%


家計管理について実践していることについては、約半数が「夫婦でルールを決める」と答えたほか、「夫婦で定期的に話し合いをする」が約 4 割、「インターネットを通じて情報収集をする」が約 3 割弱と続きました。

また、世帯貯蓄額別では、貯蓄額が多い人ほど、「インターネットを通じて情報収集をする」割合や、「マネーに関する本や専門雑誌を通じて情報収集をする」、「新聞・雑誌を通じて情報収集をする」の割合が大きく、「何もしていない」割合が小さい傾向が分かりました。逆に、貯蓄額が少ない人ほど、「夫婦でルールを決める」割合が少なく、情報収集源として「専門雑誌」や「新聞」よりも「テレビ」をあげている割合が比較的大きく、「何もしていない」割合も大きいことが分かりました。

このことから、共働き世帯は全般的に夫婦間の話し合いを行うなど、家計管理に対する意識が高いと言えます。とりわけ、貯蓄額が高い世帯ほど、夫婦間の話し合いに意欲的で、主体的に情報収集を行う傾向がありました。

 貯蓄の方法のトップは「定期預金を利用する」が 37.4%、次いで「銀行口座を使い分ける」が 34.7%
共働き世帯は、複数口座での管理を活用。女性は堅実な方法を好む傾向


貯蓄のために実践している方法を聞いたところ、男女ともに「定期預金を利用する」が1位、次いで「銀行口座を使い分ける」が 2 位となりました。男女別の特徴では、男性は「投資運用を行う」(27.9%)が女性(15.1%)に比べて多く、女性は「家計簿をつける」(37.6%)、「貯金箱で小銭をためる」(18.2%)が男性(それぞれ 28.3%、11.6%)と比べて多い傾向が分かりました。年代別では、20 代男女で「貯蓄の目標額を設定する」が 1 位でした。また、世帯貯蓄額別では、800 万円以上で、「財形など給与天引きを利用する」や「定期預金を利用する」、「投資運用を行う」が多く、300 万円未満ではこれらが少ない傾向が読み取れました。

共働き世帯は、銀行口座を使い分ける貯蓄方法を実践している傾向があり、世帯貯蓄額が多いほど口座の活用率が高く、世帯貯蓄額が少ないほど低いと言えます。また、男性は投資を行う傾向が強い一方、女性は堅実な方法を好む傾向にあるようです。


【調査概要】
・調査名:みずほ銀行「おうちのおかね 共働き世帯の家計意識調査」
・調査方法:インターネットによるアンケート調査
・調査地域:1都3県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)、札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市
・調査対象:25歳~49歳既婚男女・有職者(公務員、経営者・役員、会社員)※自営業、自由業、パートアルバイトは除く
・有効回答数:516名(25-29歳男女各52名、30代男女各103名、40代男女各103名)
・調査日時:2013年5月8日(水)~9日(木)

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