2013年度上期 国内携帯電話端末出荷概況 

2013年10月31日
MM総研は2013年度上期(2013年4月~2013年9月)の国内携帯電話端末の出荷台数調査結果を発表した。総出荷台数(従来の携帯電話(以下、フィーチャーフォン)及びスマートフォンを含む)は前年同期比19.7%減の1,645万台となった。

これは、2000年度以降の弊社統計調査における半期別出荷台数として、最も少ない2008年度下期(1,608万台)に次いで2番目に少ない出荷台数となる。MM総研では上期出荷台数が低調となった主な原因として、①キャリアによる端末絞り込み戦略の影響、②下期の商戦期を視野に入れた在庫調整――の2点であると分析。下期には再び2,000万台規模に回復すると予測する。
スマートフォン出荷台数は前年同期比14.5%減の1,216万台となり、総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は73.9%(前年同期比4.5ポイント増)に上昇した。

【調査結果サマリー】

■ 2013年度上期の総出荷台数は前年同期比19.7%減の1,645万台

■ スマートフォン出荷台数は前年同期比14.5%減の1,216万台

■ Appleが総出荷台数(27.2%)・スマートフォン出荷台数(36.8%)で共にシェア1位

■ 2013年度は総出荷台数3,960万台、スマートフォン2,990万台と予測


【調査結果】

■2013年度上期出荷台数1位はApple

2013年度上期のメーカー別出荷台数シェアは、Appleが2011年度下期より半期別では4期連続で1位となった。出荷台数は447万台(前年同期比2.2%減)でシェア27.2%(前年同期比4.9ポイント増)となった。
2位はソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)で出荷台数276万台(36.0%増)でシェア16.8%(6.9ポイント増)となった。同社が2位以上にランクインするのは初となる。3位はシャープで出荷台数216万台(15.0%減)、シェア13.1%(0.7ポイント増)となった。4位は京セラで出荷台数169万台(7.6%増)、シェア10.3%(2.6ポイント増)となった。5位はSamsungで出荷台数150万台(12.3%減)、シェア9.1%(0.8ポイント増)、6位は富士通で出荷台数123万台(66.1%減)、シェア7.5%(10.2%ポイント減)、7位はパナソニック モバイルコミュニケーションズ(以下、パナソニックモバイル)で出荷台数84万台(39.1%減)、シェア5.1%(1.6ポイント減)となった。

■2013年度上期スマートフォン出荷台数は1,216万台(14.5%減)で前年割れ

スマートフォンのメーカー別出荷台数1位はApple 447万台(スマートフォン出荷台数シェア36.8%)、2位はソニーモバイル(276万台/22.7%)、3位はシャープ(11.5%)、4位はSamsung(9.5%)、5位は富士通(6.0%)の順となった。

■2013年度通期総出荷台数は3,960万台でスマートフォン2,990万台と予測

下期は9月20日に3キャリア揃って発売されたiPhone 5s、iPhone 5cに加えて、充実したラインナップのAndroidスマートフォンも発売されるなど、キャリアによる販売施策の強化が見込まれる。特に他キャリアからの乗り換えや新規契約を促進するキャンペーンがカンフル剤となって、市場全体が活性化するだろう。
結果として、2013年度通期の総出荷台数は3,960万台(前年度比5.3%減)、うちスマートフォン出荷台数2,990万台(前年度比0.6%増)、スマートフォン出荷台数比率は75.5%になると予測する。

MM総研では2014年度の総出荷台数およびスマートフォン出荷台数を以下の通り予測する。

総出荷台数は2014年度:4,090万台、2015年度:3,930万台、2016年度:4,100万台、2017年度:4,010万台となり、4,000万台前後で推移。うち、スマートフォン出荷台数(スマートフォン出荷台数比率)は、2014年度:3,200万台(78.2%)、2015年度:3,105万台(79.0%)、2016年度:3,340万台(81.5%)、2017年度:3,300万台(82.3%)となり、3,100~3,300万台規模で推移すると予測。

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