就職活動の短期化に関する調査(2013 年4 月入社の新卒の会社員) 

2013年10月04日
トレンド総研は、12月開始・就職活動生の1期生に聞く、「就職活動の短期化に関する調査」を実施。

今年、2013年4月に企業に入社した大学卒業生、大学院修士課程修了者たちは、12月より広報活動が開始された企業の採用活動により選ばれた、最初の学生たちです。つまり、12月開始・就職活動生の1期生と言えます。今回、トレンド総研では、就職活動の短期化を初めて体感した彼らに調査を行い、これからの学生に求められるポイントを探りました。

【調査結果】

◆ 短期化する就職活動、学生に求められるのは…、“就職活動の効率化”

はじめに、12月開始・就職活動生の1期生たちへの質問から、「短期化する就職活動の中で、就職活動生に求められるもの」について探りました。
まず、「就職活動が短期化したことで、より重要になったと思うこと」を複数回答形式で聞きました。この質問に対して最も多かったのは、64%が答えた「効率的な情報収集」でした。また、2位「効率的なスケジュール管理」(49%)、4位「隙間時間の上手な活用」(35%)、5位「企業情報の的確なキャッチアップ」(33%)といった具合に、上位には、就職活動の効率化を促す項目が並びます。

今回の調査では、「解禁日前の事前準備」がより重要になると思うとした人は36%。さらに、第1志望の企業に受かった人に限定すれば、29%と、より低くなります。実際に短期化する就職活動を経験した人たちにとっては、解禁日前の事前準備は、就職活動の効率化に比べ、プライオリティが低いと思われているようです。
したがって、短期化する就職活動においては、いかに効率良く就職活動を行えるかがポイントになると言えるでしょう。

◆ 就活の成否を握るインターネット、「外出中のタブレット端末利用」で第1志望企業合格率が1.64倍!?

それでは、どうすれば、効率的に就職活動を行えるのでしょうか。前段で、12月開始・就職活動の1期生たちが最も重要とした、「効率的な情報収集」を例にとって見てみましょう。
「就職活動を行ってみて、最も役立つと思った情報源」をたずねると、最も多かったのは、52%が選んだ「企業のコーポレートサイト」。以下、「就職活動の専門情報サイト」(51%)、「就職活動用の掲示板」(22%)と続き、インターネット上の情報が上位3項目を占める結果となりました。一方、新聞やテレビ、雑誌など、その他のメディアや、親や友人など、人から得る情報などもあげられはしましたが、いずれも、2割未満の回答率にとどまります。したがって、効率化が求め
られる就職活動生にとって、どのようにインターネット上の情報を得るかは、非常に重要なポイントになります。
そこで、これらの情報にアクセスする就職活動中の情報機器(ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン)の利用形態と、第1志望企業への合格率を比較しました。その結果、合格率の高かった上位3項目は以下の通りです。

第1位 「外出中にタブレット端末を利用する」・・・59%
第2位 「自宅でタブレット端末を利用する」・・・58%
第3位 「外出中にノートパソコンを利用する」・・・50%

ちなみに、調査対象全体の第1志望の企業への合格率は36%でした。つまり、外出中にタブレット端末を利用している人の第1志望企業への合格率は、通常の1.64倍にもなります。短期化の中で効率化が求められている就職活動。移動の隙間時間にタブレット端末で情報収集。面接の待機時間にタブレット端末でスケジュール管理。こうした少しの工夫でも、就職活動の成否に大きな影響を与えるのかもしれません。


【調査概要】
・調査名:就職活動の短期化に関する調査
・調査対象:2013 年4 月入社の新卒の会社員500 名(※現在も、最初に入社した企業で働いている人)
・調査期間:2013 年9 月11 日(水)~2013 年9 月18 日(水) 調査方法:インターネット調査
・調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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