翌年以降の生活者動向を予測する『生活動力2014』 

2013年12月04日
博報堂生活総合研究所は、毎年末に翌年以降の生活者動向を予測する「生活動力」を発表しています。今回、2014年に向けて提言するテーマは「インフラ友達」。
単身世帯が全世帯の三分の一を占め、血縁・地縁が薄まる中、人間関係の再構築は喫緊の生活課題です。当研究所は、先行き不透明な時代を生き抜くため、信頼でつながり、日常の様々なシーンで、生活の土台として機能を果たす「かけがえのない使える人々」を「インフラ友達」と名付けました。この20年間友達の数は増え続けていますが、一方で「友人の数は多ければ多いほどよい」と考える生活者の割合は減り続けています。人間関係を選別し、インフラ友達とともに自らの生活の質を高めようとする生活者の実態とポテンシャルについて、考察した内容を報告。

1. 友達関係は量から質へ ~人間関係の見直しが進む~
・高まる社会丌安の中、一人で過ごす時間は5時間20分/日まで増加。
・「友人は多ければ多いほどよい」という意識は約6割から約3割へと半減。

2. 「かけがえのない使える人々」インフラ友達の誕生
・「人脈拡張」から「友達選別」へ。
・「インフラ友達」とともに前途多難な社会を生き抜く暮らしが始まる。

3. 生活者が欲しいのは「避難所友」「教友」「命友」
当研究所がおこなった友達に関する調査より、生活者の欲求が高かったのは以下のとおり。
・大災害時に、避難所的に受け入れてくれる「避難所友」が欲しい率:55.0%
・生活の質を上げる知恵を教えてくれる「教友」が欲しい率:52.6%
・生きるのがつらいときに活力を不えてくれる「命友」が欲しい率:49.9%

4. インフラ友達から考える未来仮説
インフラ友達の登場は社会と市場を変えていく。
・インフラ友達の「生活のマイナスやネガティブな側面をカバーしてくれる」機能を活用し、社会課題解決のためのシステムを開発することが求められる。
・インフラ友達の「毎日を意欲的に過ごし、何かにチャレンジしようとする時に、力になってくれる」機能を用いて、生活の質の向上に貢献する商品・サービスの開発が望まれる。

[参考] 生活者が欲しいインフラ友達ランキング50

※ 参考
『インフラ友達アイデア評価調査』
・調査概要:具体的なインフラ友達に対する生活者の実態と欲求を把握する。
・調査地域:全国
・調査対象者:15歳~69歳 男女 3,448人(有効回収数)
サンプリング 全国を8地区に分割し、エリア別人口構成に応じて割付。性年代は10歳刻みで均等割付。ただし、10代は15歳~19歳のため20代以上の各年代の半分のサンプル数とする。
・調査方法:インターネットによる自記入式
・調査時期:2013年10月実施

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[博報堂]
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