「プチ贅沢」に関する調査 

2013年12月04日
アサヒグループホールディングスの青山ハッピー研究所は、生活の中のちょっとしたことや、旬な話題をタイムリーに調査する「毎週アンケート」において、「プチ贅沢」をテーマにアンケート調査を実施。

【調査サマリー】

・8割以上が「プチ贅沢する」と回答-昨年より消費マインドが高まる傾向

・「月1回以上」の頻度で「プチ贅沢」を楽しむ-「週末に夫婦で外食」など

・「祝い事」など、心にハッピーを感じるときに「プチ贅沢」で感情を盛り上げる

・「ストレス」など、負の感情に直面したときに「プチ贅沢」で感情コントロール

・「一人でこっそり」など、「プチ贅沢」は誰かと共有せずに自己満足で楽しむ!?

・男性のプチ贅沢は「外食」-「同僚と居酒屋で…」など、外飲みに贅沢を実感!

・女性のプチ贅沢は「お菓子・デザート」-カロリー気にせず食べるのも醍醐味!

・プチ贅沢は、自分自身を奮い立たせる「ご褒美=アメ」として機能

・ストレスを抱える「私たちの心身をクールダウン」し、活力を再生してくれる

・8割以上が「(プチ贅沢が)必要」と回答-「プチ贅沢なしで生きられない」という女性も


【調査結果】

8割以上が「プチ贅沢する」と回答-昨年より消費マインドが高まる傾向

「よく『プチ贅沢』をする」と回答した人は6.0%。さらに「ときどき『プチ贅沢』をする」という声も75.5%を数え、全体の8割以上の人びとが「日常生活の中に『プチ贅沢』を取り入れている」ことが明らかとなりました。続いて、性別で「よく『プチ贅沢』をする」「ときどき『プチ贅沢』をする」という声を見てみると、男性回答では73.9%。その一方、女性は男性よりも10%以上も高い88.6%を占め、多くの女性たちが「プチ贅沢」を楽しんでいるようです。

ちなみに過去に実施した同調査と比較したところ、「よく『プチ贅沢』をする」「ときどき『プチ贅沢』をする」(2013年=81.5%、2012年=75.3%、2008年=86.4%、2007年=85.1%)という声は2008年まで8割台の高い推移を示していましたが、2012年は前年の震災なども影響し7割台まで減少。今年は8割台まで数値が回復し、徐々に消費マインドが高まりつつあることがうかがえます。

その反面、「贅沢はしない」と回答した人も14.5%を数えました。主な理由は「最近は金銭の余裕がなくなったため」(男性50代、大阪府)など、経済的な理由から生活を切り詰めているという声。さらに「プチ贅沢はその場ですぐ終わってしまうのでもったいない。貧乏性なので普段は切り詰めるだけ切り詰めて、ここぞと言う時に納得のいく(贅沢な)ものを買う」(女性30代、神奈川県)など、プチを積み重ねるより、本当の贅沢をたまにする方が良いという声も寄せられました。

「月1回以上」の頻度で「プチ贅沢」を楽しむ-「週末に夫婦で外食」など

全体の8割以上が「プチ贅沢をしている」ことが判りましたが、その頻度はどの位でしょうか。「週1回以上」と回答した人は18.6%。さらに「月1~3回」という声も51.1%を数え、全体の6割以上が少なくとも「月1回以上」の頻度で「プチ贅沢」を行っていることが明らかとなりました。「ほぼ毎日」(0.6%)、「週に数回程度」(4.6%)という声も寄せられ、「プチ贅沢」を習慣化する人もいました。

「祝い事」など、心にハッピーを感じるときに「プチ贅沢」で感情を盛り上げる

では、皆さんは一体どんな時に「プチ贅沢」をすることが多いのでしょうか。最も回答が多かったのは「楽しいこと、嬉しい事があった時に」(32.8%)でした。心にハッピーを感じたとき、「プチ贅沢」をして喜びを表現するという声。さらに3位に「家族の誕生日に」(30.3%)、6位に「自分の誕生日に」(28.5%)、7位に「家族行事やイベント(クリスマス、母の日など)の時に」(27.0%)、11位にも「結婚記念日に」(17.2%)が続き、家族・夫婦や友人と喜びを分かち合う「特別な日」に財布の紐を緩ませるという声が目立ちました。いわば、「祝い事」「乾杯」など、ポジティブな感情の盛り上げに「プチ贅沢」が欠かせない存在となっているようです。

■「プチ贅沢」をする時は?
1 楽しいこと、嬉しい事があった時に     32.8%
2 ストレス、イライラが溜まっている時に     32.1%
3 家族の誕生日に     30.3%
4 特に理由はないけど、そんな気持ちになった時(衝動的)に     30.0%
5 週末や休前日など、気持ちに余裕のある時に     29.7%
6 自分の誕生日に     28.5%
7 家族行事やイベント(クリスマス・母の日など)の時に     27.0%
8 疲れが溜まり、何をするにも面倒な時に     24.7%
9 給料、ボーナスが入った時に     21.1%
10仕事、プライベートで何か目標を達した時に(大きな区切りや節目)     18.0%

「ストレス」など、負の感情に直面したときに「プチ贅沢」で感情コントロール
「ポジティブなシーン」が目立った一方、2位には「ストレス、イライラが溜まっている時に」(32.1%)。ストレス解消を「プチ贅沢」で発散するという声。さらに同様8位にも「疲れが溜まり、何をするにも面倒な時に」(24.7%)が挙げられ、疲弊したとき、ネガティブな感情に直面したとき、そこから回避する手段として「プチ贅沢」を利用する人が目立ちました。現代人の感情コントロールに「プチ贅沢」が大きな役割を演じていることがうかがえます。

またポジティブ、ネガティブな感情のほか、4位の「特に理由はないけど、そんな気持ちになった時に」(30.0%)という回答も見逃せません。計画性なく「衝動的・思いつきで消費すること」そのものが、ある意味、「プチ贅沢の極み」と言えるかもしれません。

「一人でこっそり」など、「プチ贅沢」は誰かと共有せずに自己満足で楽しむ!?

■「プチ贅沢」は誰と一緒に?
1 自分一人     55.3%
2 家族(子どもを含め)     44.1%
3 夫婦     30.2%
4 友だち・サークル仲間     13.4%
5 親子     10.1%

現代人に欠かせない「プチ贅沢」の存在が見えてきましたが、では、皆さんは誰と一緒に「プチ贅沢」をすることが多いのでしょうか。最も回答が多かったのは「自分一人」(55.3%)でした。次に回答が多かったのは「家族(子どもを含む)」(44.1%)。同様3位に「夫婦」(30.2%)、5位にも「親子」(10.1%)が続き、プチ贅沢は家族や夫婦、親子などを中心とした「家族イベント」の一つとなっていることがうかがえます。

年代別ではいかがでしょうか。20代では「自分一人」(67.9%)が圧倒的でしたが、40代で60.1%、50代で49.6%と徐々に減少。さらに60代以上では「自分一人」(60代=34.9%、70代以上=22.4%)に代わって「夫婦」(60代=41.1%、70代以上=46.9%)がトップとなり、シニア層では「夫婦」で「プチ贅沢」を分かち合う傾向が見られました。また「家族(子どもを含む)」という声は、全年代ともに45%前後の高い数値を推移し、世代間の違いは見られませんでした。

男性のプチ贅沢は「外食」-「同僚と居酒屋で…」など、外飲みに贅沢を実感!

次に皆さんの「プチ贅沢」を具体的に見ていきましょう。まず、男性回答の人気ナンバーワンは「外食(高級ランチ、飲み会など)」(54.8%)でした。ここ数年は「内食(家でご飯を食べる)」「家飲み(家でお酒を飲む)」が主流となっていますが、たまの「外食」「外飲み」にプチ贅沢を感じるという声。さらに2位に「食品・生鮮食料品(米、野菜、肉、調味料など)」(41.8%)、3位にも「お酒(プレミアムビール、ワインなど)」(38.1%)が続き、上位ランキングは「グルメ」「お酒」が占めました。いわば、「物欲」よりも「食」を満たすことこそが、ささやかな贅沢と言えそうです。

■男性:どんな「プチ贅沢」をする?
1 外食(高級ランチ・飲み会など)     54.8%
2 食品・生鮮食料品(米・野菜・肉・調味料など)     41.8%
3 お酒(プレミアムビール・ワインなど)     38.1%
4 お菓子・デザート(ケーキ・チョコレートなど)     32.3%
5 旅行・レジャー関連(ホテル・温泉・遊園地・キャンプなど)     21.0%
6 趣味・カルチャー関連(自転車・釣り道具・映画・DVDなど)     10.1%
7 ファッション関連(洋服・靴・ジュエリーなど)     7.1%
8 家電・AV機器     4.5%
9 書籍・雑誌類     2.5%
10美容・健康関連(マッサージ、エステ、スパ、スポーツクラブなど)     1.5%

女性回答のトップは「お菓子・デザート(ケーキ、チョコレートなど)」(62.1%)でした。2位に「外食(高級ランチ、飲み会など)」(57.7%)、3位に「食品・生鮮食料品(米、野菜、肉、調味料など)」(40.0%)、4位にも「お酒(プレミアムビール、ワインなど)」(29.9%)が続き、男性同様に「グルメ」「お酒」がランキング上位を占めました。

■女性:どんな「プチ贅沢」をする?
1 お菓子・デザート(ケーキ・チョコレートなど)     62.1%
2 外食(高級ランチ・飲み会など)     57.7%
3 食品・生鮮食料品(米・野菜・肉・調味料など)     40.0%
4 お酒(プレミアムビール・ワインなど)     29.9%
5 旅行・レジャー関連(ホテル・温泉・遊園地・キャンプなど)     24.1%
6 ファッション関連(洋服・靴・ジュエリーなど)     20.5%
7 美容・健康関連(マッサージ・エステ・スパ・スポーツクラブなど)     9.5%
8 趣味・カルチャー関連(自転車・釣り道具・映画・DVDなど)     7.3%
9 書籍・雑誌類     3.6%
10家庭日用品(ティッシュ、石けん、シャンプーなど)     3.5%

また「食」「旅行」のほか、女性回答に目立ったのは「ファッション関連(洋服・靴・ジュエリーなど)」(男性=7.1%、女性=20.5%)です。

プチ贅沢は、自分自身を奮い立たせる「ご褒美=アメ」として機能

ここまで皆さんの「プチ贅沢」を聞いてきましたが、では「贅沢」と「プチ贅沢」とは何が違うのでしょうか。皆さんに「プチ贅沢」を別の表現で言い換えてもらったところ、最も回答が多かったのは「ご褒美」(51.8%)でした。「プチ贅沢」は、自分自身を奮い立たせるための「アメ」として機能していることがうかがえます。

■「プチ贅沢」を言い換えるなら?
1 ご褒美     51.8%
2 喜び・幸せ     43.7%
3 ストレス解消・癒し     35.5%
4 満足感     32.7%
5 非日常・特別感     19.0%
6 エネルギー補給     11.8%
7 快感・快適     11.4%
8 高級・高額品     7.1%
9 高品質     6.0%
10休憩     5.9%

8割以上が「(プチ贅沢が)必要」と回答-「プチ贅沢なしで生きられない」という女性も


最後に改めて「プチ贅沢」が、皆さんの生活に必要か否かを見てみましょう。「絶対必要」と回答した人は31.4%。「まあまあ必要」という声も52.9%を数え、全体の8割以上の人びとが「プチ贅沢の必要性を感じている」ことが明らかとなりました。性別で「絶対必要」という声を見てみると、男性は21.7%。それに対し、女性は20%近く高い40.7%を占めました。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,132人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2013年11月27日~12月3日

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