和洋菓子・デザート類市場に関する調査 2013 

2013年12月19日
矢野経済研究所は、国内の和洋菓子・デザート類市場の調査を実施した。本調査における和洋菓子・デザート類市場とは、和菓子(どら焼きや大福などの生菓子や半生菓子、干菓子、焼菓子等)、洋菓子(ケーキやシュークリームなどの生菓子や半生菓子、焼菓子等)、デザート類(ヨーグルトやプリン、ゼリー、その他カップデザート類等)、アイス類(アイスクリームや氷菓等)の4分野から市場規模を算出した。

【調査結果サマリー】

◆ 2013年度の和洋菓子・デザート類市場は2兆1,300億円(前年度比1.0%増)の見込


2012年度の国内和洋菓子・デザート類市場は、前年度比2.7%増の2兆1,096億円(メーカー出荷金額ベース)にて着地した。震災からの回復に加え、コンビニスイーツ(コンビニエンスストア各社が展開するオリジナルスイーツ)に代表される洋菓子、ヨーグルト、アイス類が全体を牽引し、2年度ぶりに市場規模は拡大に転じた。2013年度も洋菓子、ヨーグルト、アイス類の拡大が続いており、2013年度の同市場規模を前年度比1.0%増の2兆1,300億円と見込む。

◆ 2012年度の流通チャネル別構成比では、量販店やCVS が拡大

2012年度の国内和洋菓子・デザート類市場のチャネル別構成比は、量販店が36.0%、CVS(コンビニエンスストア)が20.8%、百貨店が19.5%と続いた。2011年度と比較すると、専門店・路面店(ショッピングセンター内専門店含む)がやや縮小したが、その他のチャネルは拡大した。市場全体を牽引したのは、量販店とCVSであった。これは、コンビニスイーツ市場やヨーグルト、アイス類の拡大が主な要因と考える。尚、和洋菓子の主要販売チャネルの一つである百貨店は、ほぼ横ばいにて着地した。

◆ 洋菓子市場が拡大に転じる

洋菓子市場は、CVS各社が震災を境に拡大した女性客やシニア層を囲い込むために製品ラインナップを強化したことに加え、CVSに客足が流れることを避けるために量販店もメーカー品を中心に品揃えを強化したため、こうしたチャネルへ卸売を行う企業が好調であった。また、自社の小売店舗を有する専門店は、近年、進物ギフト需要の縮小やコンビニスイーツの拡大に伴い苦戦を強いられてきたが、パーソナルギフトや手土産(土産菓子を含む)需要や、季節イベント時の需要を手堅く取り込んだ。


【調査概要】
調査期間:2013年10月~12月
調査対象:菓子類メーカー、卸売業等
調査方法:専門研究員による直接面接取材と、アンケート調査、電話取材併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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