「お年玉」に関する調査 

2014年01月09日
ベネッセは、小学1年生~高校3年生のお子さまをお持ちの保護者を対象に、「お年玉」に関する調査を実施。

【調査結果】

お年玉の「主力」は祖父母・親戚・保護者の知人!?

お正月には、帰省などで普段会わない人々と一緒に過ごす機会もあり、お年玉もさまざまな人からもらうチャンスがあることでしょう。アンケートでは、お子さまにお年玉を渡している保護者が62.4%という結果に対し、「祖父母・親戚・知人」からお年玉をもらった、という回答は96.6%に及びました。

また、お年玉の金額についても伺ったところ、保護者からのお年玉は多くても2万円未満がほとんどなのに対し、「祖父母・親戚・知人」からもらったお年玉の総額は3万円以上を超えるケースも多くの割合を占めていることから、お子さまにとってお年玉の「主力」は「祖父母・親戚・知人」であるといえそうです。
また、保護者からのお年玉の金額は学齢に応じて大きく変化していることに対し、「祖父母・親戚・知人」からもらったお年玉の金額は、学齢による変化が少ないことも特徴的といえるでしょう。

もらえども子どもの自由にはならず……将来を思う親心

保護者やいろいろなかたからもらったお年玉を、子どもはどのように使っているのでしょうか。まず、お子さまが使った金額を伺ってみたところ、「すべて保護者が回収した」という回答が4分の1以上を占め、そもそももらったお年玉をすべて自由に使えるわけではない、ということが現実のようです。
自由に使わせてもらった場合は、普段から欲しかったおもちゃやゲームの購入などに充てるケースが多いようですが、「中古のゲームを買っていた」「これから計画的に使うようです」「ほとんど使っておらず、今後のおこづかいとしてとってあると思う」という声もあるように、なかなか使い道を熟考しているようです。

では、「保護者が回収したお年玉」の行方はどうなっているのでしょうか? お年玉とはいえ家族の収入。家計の足しに……と考える保護者もいるのではないでしょうか。しかし、アンケートの結果によると、7割以上の保護者が「お年玉は子どものもの」と考えているようです。実際、保護者が回収したお年玉の使い道を伺ったところ、回答者の8割近くが一部もしくは全額を「預貯金に回した」と回答しています。

お年玉をすべてお子さまの自由に使わせてしまうと、きっと「今欲しいもの」にすべて使ってしまって、あとに何も残らないに違いない。将来本当に必要になった時にこそ役立ててほしい、そのために今は貯金を。そう考える保護者が多いのだと推測されます。
実際、お年玉の金額のアンケートで「祖父母・親戚・知人」からのお年玉総額の学齢による変化が少ないのは、「お子さまの将来のために保護者に預ける」という意味合いが強い、ということも考えられるのではないでしょうか。

ただ、親の心子知らずで、「子どもがいただくお年玉が毎年相当な高額になる。全部は渡せないので何割か保護者が回収するが、『親にとられる!』等の人聞きの悪い言い方で、周りの人に言いふらすので困る」「祖父は子どものお年玉としては多い金額をくれるので、子どもにそのままあげられず、その分は保護者が回収しています。それについて説明するのが大変です」といった声も。あくまでもお子さまのためであることを、きちんとコミュニケーションしておくことも大切なようです。

お年玉の金額設定は慎重に……

さて、お年玉は自分のお子さまがもらうだけではなく、親戚や知人のお子さまに渡す立場になることもしばしば。「付き合いの深い親戚の子どもが3人。乳幼児のころから高額を渡し続けること10数年。家計は当初よりも厳しくなってしまったが、減額するわけにもいかず……。毎年お正月になると財布はすっからかんです」という、年々増えるお年玉の負担への悲鳴も聞こえてきます。「こちらがもらわなくても夫は相手に高額を渡したがるので困ります(幼児にまで)」といった声もあるように、その金額については「世間体を気にして」という実情もあり、高額になる傾向があるのかもしれません。

ただ、先の声にあるとおり、一度あげた金額はなかなか減らせないもの。親戚や知人のお子さまに、行き当たりばったりで渡すのではなく、あらかじめ「何歳からあげるか」「いくらくらいあげるか」など、家計も考えつつ、じっくり考えておいたほうがよさそうです。「親戚とは金額を申し合わせている」といった声も多く聞かれました。


【調査概要】
調査期間:2013/01/09~2013/01/15
回答者数:2157名
調査対象:小学1年生~高校3年生のお子さまをお持ちの保護者

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[Benesse教育情報サイト]
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