BofAメリルリンチファンドマネジャー調査 

2014年01月22日
バンクオブアメリカ・メリルリンチが発表した1月のファンドマネジャー調査によれば、2014年に入り、投資家は世界経済の先行きへの楽観的な見方をますます強めています。楽観論の強まりは主として米国に対して顕著となっていますが、欧州に対する見方でも目立ってきました。

世界経済は今年、「強くなる」とみている投資家は12月の差し引き71%から差し引き75%に増加し、2012年終盤に始まった楽観論強まりの流れが持続しています。

こうした楽観的な見方を反映し、企業利益の改善を見込む投資家は差し引き48%と、12月の差し引き41%から増加しました。地域別では、ともに差し引き29%の投資家が企業利益見通しの最も良好な地域に米国と日本を挙げました。欧州は12月の調査では差し引き4%が企業利益の悪化を予想していましたが、1月は差し引き8%が改善するとの見方を示し、見通しが改善しました。

投資家の間では、経済成長への確信が強まる中、グローバル株式を選好する顕著なトレンドが続いています。差し引き55%が株式を「オーバーウエート」としており、差し引き4%が株式を「アンダーウエート」としていた2012年半ばを境に始まったトレンドが持続しています。株式市場は割高と判断する回答者は差し引き7%と2000年以来の多さに達しているにもかかわらず、株式に対する自信は揺らいでいません。割高との見方が広がっているのは主に米国株で、差し引き72%が米国株は割高と判断しています。

世界経済の成長見通しはリスク許容度の高まりにもつながっています。ポートフォリオのリスクを通常より高い水準で維持している投資家は差し引き4%と、過去最多に迫りました。

こうしたリスク選好度の上昇はセクターのアロケーションにも反映されています。テクノロジー株は差し引き42%の回答者が「オーバーウエート」としているのに対し、生活必需品は差し引き32%が「アンダーウエート」で、この10年で最も少ない配分となっています。


BofAメリルリンチファンドマネジャー調査
1月調査は1月10日から 16 日までの期間に実施されました。全体で 234人の機関投資家が参加し、これらの機関投資家の運用資産総額は6,530億ドルに達します。その中でグローバルな質問に回答した機関投資家は185人で、運用資産総額は5,240億ドル。特定地域の質問に回答した機関投資家は115人、その運用資産総額は2,480億ドルでした。調査はBofAメリルリンチ・リサーチが市場調査会社のTNSの協力の下に実施しました。TNSは50 ヵ国以上を網羅する自社の国際ネットワークを通じ、80 ヵ国以上で国内・国際組織にマーケット情報を提供している世界第4位のマーケット情報グループです。

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