キャンピングカーユーザーの買い替え需要に関する調査 

2014年02月03日
一般社団法人 日本RV協会は、キャンピングカーユーザーの買い替え需要に関する調査を行った。

【調査結果】

買い替えには、より高額なキャンピングカーを望む傾向が顕著

キャンピングカーユーザーが現在乗っている車両を購入したときの価格帯を当協会にて調査してみたところ、400万円台(15.8%)を中心に、その上の「500万円台」と「600万円台」という価格帯に回答が集中し、その3回答で半数に迫る43,5%を占めました。これはキャンピングカー白書(2012年版)においても同様の傾向を示しており、これまでのユーザーの車両購入価格は"500万円前後"というところが一つの指標になっているようです。

また、今回の調査では、既にキャンピングカーを持っている人たちが、次に買い替える場合、どれくらいの価格帯のものを検討しているかを調べてみました。それによると、800万円台(10.8%)をトップに、500万円台、700万円台と比較的高額な車両への関心が高まり、なかには1,000万円超えの車を買いたいと思っている人が2割を超えることが判明しました。

このように、多くのキャンピングカーユーザーは、現在乗っている車よりも高額の車に憧れているようですが、実際に今の車と買い替えるかというと、76.3%の人が「諸所の事情により踏ん切りが付かない」と答えています。ただ、「購入する方向で、車庫事情や購入条件などを検討中である」という回答が12.3%を獲得。「購入する意志を固めている」と答えた人も11.4%もいて、2割を超える人々がすでに次のキャンピングカー購入の準備を進めているようです。

キャンピングカーの室内の広さ、断熱性の高さに対する認識が広まる

また、一般の乗用車による車中泊を経験してからキャンピングカーを購入した人たちの意見も調べてみました。
まずキャンピングカーを使用する前にどのようなタイプの乗用車で車中泊をしていたかを尋ねたところ、いちばん多かったのは「ミニバン」という答で、43%を占めました。その次に「ワゴン」(22.9%)が入り、以下「貨物車・バン」(9.1%)、「軽自動車」(8.8%)という順に続きました。
さらに、「車中泊」車両として、一般の乗用車からキャンピングカーに乗り換えた理由を尋ねたところ、以下のような回答が得られました。
もっとも大きな理由として上がったのは、「キャンピングカーの方が室内が広い」というもので、29.8%の率を占めました。それに続いたのは、「キャンピングカーの方が断熱性に優れているので、暑さ・寒さに強い」という回答で、25.3%に達しました。
以下、「コンロ、水道、冷蔵庫など乗用車にない装備が使える」(20.9%)、「ベッドメイキングが簡単」(10.7%)、「キャンピングカーの方がセキュリティーやプライバシーの確保ができる」(5.3%)、「乗用車とそれほど価格差のないキャンピングカーもあるため、お得感がある」(4.4% )、「収納庫などが設定されているので荷物の収納性が高い」(3.6%)という順に並びました。

このように、車中泊に関してのキャンピングカーの利便性の高さが認識されてきたことと平行して、近年各地で開かれるキャンピングカーイベントの来場者が軒並み増加傾向を示し、キャンピングカー人口の底辺の広がりが進んでいることがうかがえます。

キャンピングカーユーザーは、車中泊に対するマナー意識が高い

また、キャンピングカーなどで現在車中泊をしている方々に「どんなマナーに気をつけているか」を尋ねたところ、以下の回答が得られました。
もっとも多かった回答は、「オーニングを広げたり、椅子・テーブルを車外に持ち出さない」というもので、27.4%を獲得しました。次に多かったのは「無駄なアイドリングをしない」で、26.1%に達しました。以下、「移動中に出たゴミを、SA・PAのゴミ箱に投棄しない」(13.9%)、「車外で調理をしたり、駐車場で直火を焚いたりしない」(10.9%)などという順に並び、キャンピングカーで車中泊をする人たちのマナー意識の高さが浮かびあがってきました。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本RV協会]
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