住宅リフォーム市場に関する調査~2013年第4四半期~ 

2014年02月25日
矢野経済研究所は、国内の住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査を実施した。本調査における住宅リフォーム市場とは、「10m2超の増改築工事」・「10 m2以下の増改築工事」・「設備修繕・維持関連」・「家具・インテリア等」の4分野をさす。

【調査結果サマリー】

◆ 2013年第4四半期の住宅リフォーム市場規模は前年同期比17.0%増
2013年第4四半期(10~12月)の住宅リフォーム市場規模は2兆655億円(速報値)、前年同期比で17.0%増と推計する。
四半期で2兆円を超えたのは、2000年以降では3度しかなく、3番目の規模となった。本格的な景気回復とともに、消費増税に伴う駆け込み需要が顕在化しているものと考える。

◆ 2013年の住宅リフォーム市場規模は前年比12.3%増の6.95兆円と、7兆円規模目前に
 
2013年(1~12月計)の住宅リフォーム市場規模は、6兆9,521億円(速報値)で、前年比で12.3%増と推計する。2003年以来の7兆円が目前となった。
2013年は「設備修繕・維持」分野が大きく拡大していることが特徴的である。リーマン・ショックや東日本大震災、景気低迷といった背景がリフォーム需要を躊躇させてきたが、ここにきて消費増税を契機に主に「設備修繕・維持」分野におけるリフォーム需要が顕在化しているものと考える。
また2013年年初より株価上昇等による資産効果が住宅リフォーム市場にも好影響を与えたことも一因であるものと推測する。

◆ 2014年の住宅リフォーム市場規模は6.3~6.8兆円を予測

2014年は4月以降の消費増税の影響を予測するのが難しいが、比較的消費トレンドに連動する住宅リフォームは、おそらく反動減に見舞われるものと推測される。従って、2014年の住宅リフォーム市場規模は6.3~6.8兆円を予測する。
大規模リフォームについては、消費税の反動減の影響が比較的小さく、消費税率10%への更なる引上げが見込まれるものの、しばらくは現状維持で推移するものと考える。また水回りを中心とした中規模のリフォームについては、消費増税後の景況感や株価、給与・賞与のトレンドなどに左右されるものと考える。


【調査概要】
調査期間:2013年10月~12月(2013年 第4四半期)
調査方法:当社専門研究員による市場規模算出、及び文献調査

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
 マイページ TOP