日本人の「和食」に関する意識調査 

2014年04月24日
「サントリー 和膳」PR事務局は、 日本人の「和食」に関する意識調査を実施。
今回の調査は日本全国20歳~69歳の「和食好き」を自認する男女600名を対象に実施しました。日本人が考える「和食が好きな理由」から「和食の定義」「好きな和食メニュー」「最後の晩餐で食べたい和食メニュー」「好きな寿司ネタ」「好きな丼モノ」「和食と“非”和食の境界線」にいたるまで、様々な視点で日本人の和食に対する意識を確認し、その結果をまとめています。

【調査結果サマリー】

(1)日本人の97%が和食好き

(2)「好きな和食」&「最後の晩餐で食べたい和食」1位は…お寿司

(3)日本人が好きな寿司ネタ、総合1位は「赤身(マグロ)」 20代~30代では「サーモン」がトップに

(4)日本人の日常食「丼モノ」ランキング 僅差を制したのは「海鮮丼」

(5)“粉モノ”は和食度が高い料理と判定 和食と呼ぶに「ふさわしい料理」の境界線とは?


【調査結果】

(1)日本人の97%が和食好き

日本全国の20代~60代の男女621人に、まず「あなたは和食が好きですか」と質問したところ、600人が「はい」と回答。実に96.6%の人が和食好きであることが明らかになりました。その600人の方を対象にアンケートを実施。「和食が好きな一番の理由」について聞いたところ、「美味しい(25.3%)」「体に良い/健康的(22.8%)」という意見が多くの支持を集めました。美味しくて健康的であれば、和食を好きになるのは当然と言えるかもしれません。

そもそも私たち日本人にとって「和食の定義」とはいったい何でしょうか? 全体でもっとも多かった回答は「季節(四季)を表現していること(57.5%)」となりました。お皿の上で表現される繊細な料理の季節感が、和食を和食たらしめていると感じているようです。

特筆すべきは60代がこの要素を非常に重視しているのに対して、年代が若いほど、和食に季節感を求めなくなる点。60代男性は70.5%、60代女性は81.0%もの人が和食に季節感を求めたのに対して20代男性は30.5%、女性も47.4%という結果になりました。

続いて多かったのは「見た目に美しいこと(51.3%)」。逆に言えば、美しくなければ和食とは認められない、ということかもしれません。ほぼ同率で「出汁や醤油、味噌などで調理されていること(51.0%)」が3位になったことから、うま味成分を含む日本独自の出汁や醤油、味噌などが和食の基本と考える日本人が多いようです。

(2)「好きな和食」&「最後の晩餐で食べたい和食」1位は…お寿司

「好きな和食メニュー」を複数回答で聞いたところ、「お寿司(86.3%)」が堂々の1位に。2位は「そば、うどん(79.7%)」、3位は「天ぷら、揚げ物(75.5%)」が続きました。さらに「もっとも好きな和食メニュー」をひとつだけ挙げてもらったところ、ここでも「お寿司(31.2%)」が1位に。2位の「お刺身(6.2%)」の約5倍の得票数と、文字通り圧勝した形です。また、「最後の晩餐で食べたい和食メニューをひとつだけお答えください」という質問でも1位は「お寿司(25.7%)」で、2位の「すき焼き(6.2%)」に大差をつけて首位となりました。

ちなみに「最後の晩餐で食べたい和食メニュー」については「味噌汁(4.7%)」、「白いごはん(4.2%)」、「おにぎり(4.0%)」と、非常に質素な料理を選択した人もいました。つまり約13%の方は、実にシンプルなメニューで人生の幕を下ろしたいと考えているようです。

(3)日本人が好きな寿司ネタ、総合1位は「赤身(マグロ)」 20代~30代では「サーモン」がトップに

日本人が好きな和食1位の「お寿司」。その中でもっとも愛されているネタは何でしょうか。 「好きなお寿司のネタをすべて教えてください」と聞いたところ、上位から「赤身(マグロ)(62.5%)」、「トロ(マグロ/大トロ、中トロ含む)(61.2%)」、「サーモン(53.9%)」の順となりました。

このランキングを男女別で比較してみたところ、好みの寿司ネタに若干の違いが出ています。男性では平目や鯵などが上位にランクインした一方で、女性では甘海老が3位に入ったほか、イクラ、ぼたん海老、帆立貝なども人気を集めました。

注目は総合ランキング3位を獲得した「サーモン」です。50代(45.5%)、60代(36.6% ※トップ10圏外)では伸び悩みましたが、20代から30代の支持率は高く、30代にいたっては69.6%と、2位の「トロ(マグロ/大トロ、中トロ含む)(65.7%)」、3位の「赤身(マグロ)(55.9%)」を抑えて一番人気という結果となりました。逆に20代では支持率30%以下と人気の低かった「イカ(29.9% ※トップ10圏外)」が、40代以上には50%以上の支持を集めるという興味深い結果も出ました。

(4)日本人の日常食「丼モノ」ランキング 僅差を制したのは「海鮮丼」

和食には様々な種類の「丼モノ」がありますが、その中で一番人気は何でしょうか。 このランキング結果では、1~4位まで比較的僅差でしたが、1位は「丼モノ」のお寿司とも言える「海鮮丼(20.0%)」となり、ここでも鮮魚系が強さを発揮しました。2位以降は「天丼(18.3%)」、「かつ丼(17.7%)」、「鰻丼(16.7%)」と続いています。また、この項目では、性別でもかなり傾向に違いが出ました。例えば男性の1位は「かつ丼(24.3%)」、2位は「鰻丼(21.1%)」、女性の1位は「海鮮丼(26.0%)」、2位は「天丼(22.0%)」という結果に。一方、総合ランキングでは、もっともポピュラーな丼モノの印象がある「牛丼」の支持率が、わずか2.8%と伸び悩みました。これは、牛丼があまりにも身近すぎて、あえて「好きな丼モノ」として選ばれなかったのかもしれません。

(5)“粉モノ”は和食度が高い料理と判定 和食と呼ぶに「ふさわしい料理」の境界線とは?

お寿司や天ぷらといった王道系和食はともかく、日本人に馴染みがありながらも「これって和食なの?」と迷ってしまう料理もたくさんあります。そのような料理22品を対象に、本アンケートでは最高5点~最低1点(5点=「和食と呼ぶにふさわしい」、1点=「和食と呼ぶにふさわしくない」)の5段階で各料理の和食度を評価してもらい、それを数値化したランキングは以下の通りでした。

総じて、「たこ焼き」や「お好み焼き」のような粉モノは和食のイメージが比較的強いという傾向が出ました。また、「カレーライス(2.60点)」よりも「カレーうどん(2.98点)」の方が、和食度が高いという結果も出ており、「うどん」と「出汁」の和食力を改めて感じさせる結果となりました。ちなみに「和食と呼ぶにふさわしくない」寄りの「1」と「2」を選んだ人が多かった順にメニューを並べてみたところ、和食と非和食の「境界線」が見えてきました。

50%以上の人が「和食と呼ぶのにふさわしくない」と判断しているのは、「焼き肉(51.2%)」や「ラーメン(52.0%)、「オムライス(54.2%)」など。一方、ぎりぎり「ふさわしい」に入ったメニューは、「ちゃんぽん(46.2%)」や「カレーライス」(46.0%)となりました。つまり今回、ピックアップした22品のメニューの中で、“和食ボーダーライン”は「ちゃんぽん」と「焼き肉」の間に引かれていることが判明しました。「ラーメン」は和食として「ふさわしくない」が、「ちゃんぽん」は和食として「ふさわしい」という結果について、外国の方はその差を理解するのは難しいかもしれませんが、私たち日本人の間にはたしかに「和食の境界線」が存在するようです。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
実査期間:2014年3月28日~29日
対象者属性:日本全国、20歳以上69歳以下の日本人男女、「和食が好き」な人
調査対象者数:600人 / 性別×年代別(10歳刻み)均等割付

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[サントリー 和膳]
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