子育てパパのオーラルケア意識と実態調査 

2014年05月09日
ライオンは、子育てに積極的に参加している男性(いわゆるイクメン)のオーラルケア意識を明らかにするために、100人を対象に「子育てパパのオーラルケア意識と実態」調査を実施。

現在、女性の社会進出、夫の育児参加、育児休暇の普及などによって、男性の育児参加が広がりつつあります。そこで、育児に参加するパパは、清潔や健康に対する意識がどう変化し、子どものオーラルケアをどう考えているのか、また、子育てに参加することで、パパ自身のオーラルケア行動は変化しているのかを明らかにするためにアンケート調査を行いました。

【調査結果】

育児で変わった?パパのケア行動
うがい・手洗い、入浴行動は変化しても、オーラルケア行動の変化は少ない

まず、育児をするようになって生活の中で変わったことを調べるために、清潔・健康行動について聞きました。
その結果、育児に参加することで変わったパパの清潔・健康行動では、「帰宅時のうがい、手洗いを習慣づけた」に「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と答えたパパは60%、同様に「毎日入浴して清潔にするよう心がけるようになった」は48%でした。
一方で、「ていねいに歯をみがくようになった」パパは35%、「歯科医院で治療を行った」が26%、「歯科の定期健診に行くようになった」はわずかに18%で、育児での清潔・健康行動が大きく変化する中で、「オーラルケア行動が変わった」というパパは少数派でした。

子育てパパのオーラルケア知識と意識
「むし歯菌はうつる」ことを知っているパパ
自分のオーラルケアへの意識は高いが、口腔内の健康には自信なし

そこで、さらに子育てパパのオーラルケアの知識と意識について聞きました。その結果、知識と意識として「あてはまる」、「どちらかといえばあてはまる」と回答した人の合計で見ると、1位は「自分のむし歯が子どもにうつると知っている」の73%、2位は「子どもの口腔ケアに関心がある」の62%、そして、3位は「子どもにむし歯菌がうつらないよう気をつけている」と「自分の口腔清掃が子どものむし歯菌数を少なくできることを知っている」で、53%でした。
このように、「むし歯菌はうつる」ことなど、子どものオーラルケアに関することには知識があり、自身のオーラルケアについては、「自分の口腔ケアをいつも意識している」が52%であるものの、「自分の口の健康状態に自信がある」は23%にとどまりました。

子育てパパの口腔内の実際
子育てパパの多くは「歯ぐきから出血」を経験している
でも、お口のコンディションは「特に気になることはない」が26%

次に、子育てパパ自身の口腔内のコンディションについて聞きました。その結果、歯みがきをした時「ときどき出血する」と回答したパパは39%で、「必ず出血する」と答えたパパは5%でした。歯周病の症状のひとつである、歯みがき時の出血を経験しているパパが多いことが分かりました。また、人から口が臭いといわれた15%のパパも要注意といえます。
一方、「歯みがきしても歯ぐきからの出血はない」と回答したパパは19%、「歯ぐきはピンクで引き締まっている」というパパは5%で、口腔内の健康に自信を示しているものの、少数にとどまりました。
また、26%のパパは「特に気になることはない」と、自分の口腔内のコンディションに自信があるようでした。

子育てパパの毎日のオーラルケア行動
1日の歯みがきは朝食後が48%、就寝前が68%
でも、洗口剤やデンタルフロスなどケア製品の使用者は少ない

今までご紹介した調査結果からは、「オーラルケアに関心が低く」、「ケア行動も十分にしていない」、「子どものオーラルケアに熱心だが自分自身の口腔健康には自信がない」という、子育てパパ像が浮かびつつあります。
そこで、パパ自身は毎日の歯みがきをいつ行っているのか、また、そのときにどのようなケア製品を使っているのかについて聞いてみました。
朝の歯みがきをしているパパは、起床して朝食前にみがく派が29%、朝食後にみがく派は48%で、多くのパパは朝の歯みがきをしていました。また、1日の終わりの歯みがきは、夕食後にみがく派が22%、就寝前にみがく派が68%で、ほとんどの人がみがいていることが分かりました。
一方で、ハブラシ、ハミガキ以外のオーラルケア製品の使用状況は全般的に低いことが分かりました。その中でも一番よく使われているのは「歯間ブラシ」で、1週間に1回以上使う人が23%でした。次いで洗口剤の19%、デンタルフロスは12%でした。

子育てパパのプロケア状況
91%の子育てパパが「むし歯なし」と回答
でも、歯科への定期的な受診は49%が実施せず


子育てパパのむし歯の状況について、パパ自身はどう思っているのかを聞いてみました。その結果、21%のパパは「今までむし歯ができたことはない」と自信を見せ、70%のパパは「むし歯はあったが全て治療済み」と自信満々の回答でした。わずかに6%のパパが「治療が必要なむし歯がある」ことを告白し、3%のパパが「歯科医院に行かないのでわからない」と回答しています。
では、子育てパパはどのくらいの頻度で歯科医院に受診しているかを聞いてみたところ、20%のパパは「半年に1回以上」受診していると回答しましたが、「1年に1回くらい」は13%、「それ以下」は18%で、「通っていない」と回答したパパが49%もいました。

子育てパパのケア情報の入手先
子育てパパの子どものオーラルケアに関する情報の入手先、「ママから」が40%、「インターネット」が30%

子育てパパが「お子様の口腔ケアに関する情報はどこから入手するか」を聞いてみました。その結果、
「ママから情報を入手している」との回答が40%と最も多く、次いで「インタのーネットから情報を入手している」が30%でした。
また、自ら積極的に、インターネットや雑誌から育児情報を収集しているパパは、「育児で自分のケア意識も高まった」とする割合が70%と多く、特にインターネットで情報収集しているパパの60%は、歯科健診を半年に1回以上受診しているなど、自身のオーラルケア意識も高いことが分かりました。
一方、育児情報をママに頼ったり、特に入手しないなど消極的なパパの場合は、自分のオーラルケア行動も積極的でなく、自身の歯科健診の受診割合も低いことが分かりました。


【調査概要】
・実施機関:2014年2月
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:首都圏(関東1都3県)に居住し、妻と同居、末子が3歳未満で週3日以上積極的に育児に参加している既婚男性100名

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[ライオン]
 マイページ TOP