「消費増税と買いだめ」に関する 

2014年05月14日
インターワイヤードが運営するネットリサーチのDIMSDRIVEでは、「消費税増税と買いだめ・買い替え」についてアンケートを行い、消費税が8%にアップする直前の買い物について、買いだめの有無・買い替えの有無、店頭の印象、便乗値上げなどについてまとめました。

調査は2014年4月4日~4月18日にかけて実施し、“アンケート回答の1か月以内に店舗で買い物をした”DIMSDRIVEモニター6,726人から回答を得ています。

【調査サマリー】

●半数以上が増税を意識して「買いだめ・多め購入」 若い年代は大量に買いだめか

●消費増税を意識して「買い替え」たのは? 「パソコン・タブレット」、「車」

●「タバコ」は増税を気にして、意識的に買いだめ

●純粋に「3%の差額」を考慮して買いだめをした人は4割

●「3%の差額では、買いだめ等をしても意味が無い」・「結局は得しない」

●「これって便乗値上げでは?」 4割が感じる

●便乗値上げを疑った人の24.7%が、「別の銘柄を購入」

●価格を変えずに、量・サイズ縮小・・・「企業努力感じる」6割

●商品改定されるなら? 男性は『価格アップ派』、女性は『サイズ縮小派』


【調査結果】

半数以上が増税を意識して「買いだめ・多め購入」 若い年代は大量に買いだめか

■消費税がアップする前の、「買いだめ」と「買い替え」状況
普段の買い物について、“消費税が8%にアップする前(3/31まで)”に増税を意識して買いだめや買い替えをしたかどうかを尋ねた。

①大量に買った【買いだめ】 買いだめをした商品が「あった」と回答した人は24.6%である。
②買いだめまではいかないが、【いつもより多めに購入】 「あった」と回答した人は51.2%である。
③新しく【買い替え】をした商品が 「あった」と回答した人は18.9%であった。

①大量に【買いだめ】、または②【多めに購入】、いずれかをした人の割合は54.6%となり、半数以上が増税を意識して多めに買ったり買いだめをしたことが分かった。

<性年代別>
70代以上を除いて、【①大量に買いだめ】・【②多め購入】、どの年代も女性の方が値が高く、男性よりも女性の方が買いだめや多め購入をした事が分かった。

また、年代によって【①(大量に)買いだめ】と【②多めに購入】の傾向に違いが出ている。
【①大量に買いだめ】・・・男女とも年代が若いほど値が高い傾向にある。
最も値の高い30代女性が32.2%だったのに対し、70代以上の女性では15.5%にとどまっている。
【②多めに購入】・・・こちらは逆に年代が上がるにつれて値が高くなる傾向にあった。(女性は50代が最多)

“多めに買う量”について、若い年代は大量に買いだめをし、50代までは年代が上がるほどその量は少なくなっている事が伺える。60代以上では、そもそも多めに購入することをしなかった人も、若い年代に比べて多い。

<世帯年収別>
①②③いずれもほとんど値が変わらず、年収が高くても低くても、買いだめ・買い替えの傾向は同じであることが伺える。

<子供の有無別>
”学生までの子供を持つ人”は【①大量に買いだめ】の値がやや高かった。

消費増税を意識して「買い替え」たのは? 「パソコン・タブレット」、「車」

■増税を意識して「買い替えた」アイテム
消費増税を意識して「買い替え」をした、と回答した人に、“もっとも増税を意識して買い換えたアイテム”を自由回答で尋ねた。

<回答者全体>
最も回答が多かったのは「パソコン・タブレット」150票である。
パソコンについては、WindowsXPやOffice2003のサポート終了が重なったため、
増税も意識しつつ、「買い替えなければならない」人が多かった結果であると思われる。

2位は「車」112票、3位は「冷蔵庫」85票、4位「洗濯乾燥機・洗濯機」59票、5位「エアコン」39票と続いた。

20位までのランキングを見ると、大型の家電や、住居関連のアイテム(照明・ガスコンロ等)が目立つ。
※ティッシュやお菓子などがランクインしているが、買い替えたのか、買いだめと勘違いしての回答なのかは不明。

<男女別>
上位にランクインしたアイテム自体はあまり変わらないが、順位については、男性は「LED照明・シーリング」、「カー用品・タイヤ」といった回答が女性よりも上位。一方女性は「電子レンジ・オーブンレンジ」・「炊飯器」・「掃除機」といった生活家電が男性よりも上位である。

 「タバコ」は増税を気にして、意識的に買いだめ

消費増税を意識して「大量に買いだめ」・「少し多めに購入」をした、と回答した人に、多めに買ったアイテムについて尋ねた。

■増税を意識して「買いだめ」・「多めに購入した」アイテム(選択式)
最も多かったのは「トイレットペーパー・ティッシュ」41.2%、次いで「シャンプー・リンス・洗顔料・ハンドソープなど」36.2%、「洗剤系(食器用洗剤・洗濯洗剤・柔軟剤・ほか)」33.6%と、『トイレタリー関連の消耗品』が上位を占めた。以下、「米・乾麺など」26.9%、「酒類」26.4%、「ペットボトルの飲料」20.7%と続く。「タバコ」を買いだめした人は12.9%、「ゴミ袋」を買いだめした人は12.0%であった。

■最も増税を意識して「買いだめ」・「多めに購入した」アイテム(記述式)
“最も増税を意識して買いだめ・多く購入したアイテム”を自由回答で尋ねた。

<回答者全体>
1位は「トイレットペーパー」371票、2位「タバコ」341票、3位「米」325票、4位「洗剤」267票、5位「シャンプー」208票と続いた。2位の「タバコ」は、選択式の設問では上位ではなかったが、”最も意識したアイテム”としては多く回答されており、意識的に買いだめをされたアイテムであることが伺える。3位の「米」も同様の傾向にありそうだ。

<男女別>
男性の1位は「タバコ」である。”家庭の物は妻に任せ、自分のタバコをとりあえず…”というケースも見受けられそうである。また、女性に比べて「ビール」「酒類」といった嗜好品が多い。
一方女性は「トイレットペーパー」・「洗剤」・「シャンプー」といった生活必需品が上位を占めるが、8位に「化粧品」がランクインしている。

純粋に「3%の差額」を考慮して買いだめをした人は4割

■買いだめ・多めに購入したアイテムの「特徴」
「長期間保存できる・劣化しない」67.0%、「必ず使い切るものである」64.9%の2つが圧倒的であり、この2つの条件を持つアイテムは買いだめに繋がりやすい事が伺える。

■買いだめ・多めに購入したアイテムの「価格や品揃え」に関する要因
買いだめや多め購入の、“価格や品揃えに関する要因”については、「3%の差額が大きかった」が最も多く44.7%であったが、半数を割っている。次いで「増税前セールで安くなっていたから」29.0%と、“差額はともかく、その時価格が安かった”という人も多い。「増税後は、価格改定などで値段が上がりそうだから」という人は23.6%と、“このタイミングでの価格改定”を予想・不安視して買いだめをした人も2割を超えている…という結果であった。純粋に『3%の差額を気にして買いだめをした』という人は半数程度で、他の要因で買いだめをしている人も多い事が分かった。

商品改定されるなら? 男性は『価格アップ派』、女性は『サイズ縮小派』

■価格アップ派? サイズ縮小派?
ふだん購入する商品の改定が行われる場合、「価格アップ」と、「内容量・サイズ縮小」では、どちらのほうが好ましいか、と尋ねたところ、『価格アップ派』24.5%、『サイズ縮小派』26.8%で拮抗したが、やや『サイズ縮小派』の方が多かった。しかし「どちらともいえない」という人が48.7%でほぼ半数を占めた。

<男女別>
男性は『価格アップ派』25.8%:『サイズ縮小派』24.3%で 『価格アップ派』の方がやや多く、女性は『価格アップ派』22.8%:『サイズ縮小派』30.0%で 『サイズ縮小派』の方が多い。女性は男性よりも”価格が変わること”にシビアである、という事が伺える。

■それぞれの理由
価格アップ派、サイズ縮小派、どちらともいえない派、各々で支持の理由が違っている。

【価格アップ派】
「慣れた容量・サイズの方がよい」という、“今までと使い勝手が変わる事への抵抗感”の他、内容量を変えることについて「ごまかし」・「正直ではない」といった、“不満・不信”を感じている、という回答が目立った。

【サイズ縮小派】
一方、サイズ縮小派では「金額が変わると不都合」・「支出を増やすことはできない」といった“金額が変わる事への抵抗感”の他、「少々サイズが変わっても気づかない」といった回答も多い。また、「減ったとしても、うまく使えば結果、節約になる」という意見も多い。

【どちらともいえない派】
ほとんどの回答が「ケースバイケース」「商品による」というものであった。また、「いずれにしても値上げには変わらない」という意見も多い。

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