部下・後輩に関する調査 

2014年04月23日
セレスが運営する「モッピージョブ」は、自社アンケートモニターにてスマートフォリサーチ「部下・後輩に関する調査」を実施。アンケートは同社が運営する「モッピーラボ」にて実施され、調査対象は部下・後輩がいる職場に勤務している20-59歳の男女で、有効回答数は890サンプル。

【調査結果概要】

飲酒好き嫌い、職場の人間関係満足別によって差が

「職場の部下・後輩への不満はありますか」という質問をしたところ、全体で54.6%の人が「ある」と回答し、過半数が部下・後輩に対して不満を抱いていることが分かった。同設問を年代別で比較したところ、緩やかではあるが歳を重ねるほど部下・後輩への不満を抱いている人が多いことが分かった。部下・後輩の数が増えれば、自分のお気に入りの部下・後輩だけを身の回りに置くことは難しいのかもしれない
職場への不満有無別にも同設問を比較したところ、職場に不満を抱いている人のうち「部下・後輩に対する不満がある」と回答した人は67.4%にのぼり、 職場に満足していると回答した人のうち「部下・後輩に対する不満がある」と回答したのは39.9%であった。

「部下へ不満をぶつけたことがある」男性:51.0%、女性:34.2%

「部下・後輩に対する具体的な不満」を質問をしたところ、全体で最も多かったのは「責任感がない」(46.1%)であり、続いて「指示をしないと動けない」(37.0%)と「作業が遅い」(36.6%)が僅差で並んだ。同設問を性別で比較すると、業務に取り組む姿勢などに関する項目「責任感がない」、「支持をしないと動けない」、「ホウレンソウができない」については男性の回答が多く、 振る舞いや態度に関する項目「噂・悪口ばかり言う」、「人の意見を聞かない」、「敬語が使えない」、「素直さがない」については女性の回答が多く、性別によって着眼点が異なることが分かった。

部下・後輩に不満がある回答した486人に、「部下・後輩に不満をぶつけたことはありますか」という質問をしたところ、 「ある」と回答した人は42.6%であり、部下・後輩に不満をぶつけられない人が過半数であることが分かった。同設問を性別で比較したところ、部下・後輩へ不満をぶつけたことがあると回答した男性は51.0%だったのに対し、女性は34.2%にとどまった。また、職場の人間関係満足別に同設問を比較したところ、「職場の人間関係に不満」と回答した人より 「職場の人間関係に満足」と回答した人の方が、部下・後輩へ不満をぶつけたことが多いことが判明した。

不満をぶつけた後、部下の態度・結果1位「素直に聞いたが改善しない」

部下・後輩に不満をぶつけたことがあると回答した207人に、「部下・後輩へ不満をどのようにぶつけたか」という質問をしたところ、「対面で直接伝えた」が全体で最も多く回答を集め、 正々堂々と不満をぶつける人がほとんどだということが分かった。 同設問を性別で比較したところ、男女ともに「対面で直接伝えた」に回答が集中したが、当項目は女性よりも男性の方が8.8ポイント高かった。一方、女性が男性を引き離して多く選択した項目は「第三者(自分の上司・先輩)を通して間接的に伝えた」であった(男性:6.5%、女性:15.7%)。

「あなたが不満をぶつけた時の部下・後輩の態度や結果」について質問したところ、全体1位「素直に聞いたが改善しない」(53.6%)、2位「言い訳をした」(30.0%)、 3位「素直に聞き改善した」(22.2%)という結果となった。最も理想と言える項目「素直に聞き改善した」は全体のうち約2割にとどまり、部下・後輩教育の難しさが浮き彫りとなった。性別で同設問を比較したところ、女性よりも男性が多く選択した項目は「素直に聞いたが改善しない」のみであり、その他全ての項目は男性よりも女性の方が多く選択した。 女性が男性を最も大きく引き離して選択した項目は「泣いた」(男性:2.4%、女性:13.3%)であり、女性がどんな風に部下・後輩へ不満をぶつけたのかが気になるところだ。年代別でも同設問を比較したところ、不満ぶつけ損の「素直に聞いたが改善しない」を最も多く選んだ年代は30代であった。「逆切れして改善しない」を最も多く選んだ年代は20代であり、上司・先輩の年代ごとに不満のぶつけ方が違うことも、部下・後輩の反応が異なる理由のひとつと言えそうだ。

「理想の部下が職場にいる」36.5%のみ回答

「理想の部下・後輩像」について質問したところ、全体1位「責任感がある」(57.1%)、2位「気持ちのいい挨拶をする」(53.0%)、3位「仕事が丁寧」(45.3%)であった。 職場に理想の部下・後輩がいるか質問したところ、全体の過半数が「いない」と回答し、理想の部下・後輩は希少であると言えそうだ。部下・後輩への不満有無別に同設問を比較したところ、部下・後輩に不満を抱きながらも「理想の部下・後輩がいる」と回答した人は29.4%であった。 一方、部下・後輩に不満を感じていないと回答した人のうち、同項目を選択した人は45.0%であった。部下・後輩に対し不満も感じなければ、理想の部下・後輩もいないドライな職場なのだろう。

「部下・後輩との人間関係を深めたいか」という質問について、全体のうち過半数が「どちらでもない」と回答し、「深めたい」を選択した人は31.6%、「深めたくない」は1割にとどまった。同設問を性別で比較したところ、女性よりも男性の方が多く「部下・後輩との人間関係を深めたい」と考えていることが分かった。SNS利用者に「部下・後輩とSNSでつながっているか」聞いたところ、全体で65.4%の人「いいえ」を選択し、部下・後輩とSNSでつながっている人が少数派であることが判明した。 同設問を性別で比較したところ、男性よりも女性の方が6.7ポイント多く部下・後輩とSNSでつながっていることが分かった。 部下・後輩と人間関係を深めたいと感じているのは女性よりも男性の方が多く、SNSで部下・後輩とつがなっているのは男性よりも女性の方が多いことに、違和感を持つ人は少なくないだろう。


【調査概要】
調査手法:スマートフォンリサーチ
調査地域:全国
調査対象:部下・後輩がいる職場に勤務している20-59歳の男女
調査期間:2014年4月17日(木)-4月18日(金)
有効回答数:890サンプル

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[モッピー]
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