連合(日本労働組合総連合会)は、最近の新規大卒者の就職活動の現状を把握するために「就職活動に関する調査」を実施。

【調査概要】

~就職活動の情報源と企業選定で重視する情報

・就活時に参考にする情報源「就活サイト」「友人の話」「就活仲間の話」

・応募企業の選定で「業種」「勤務地」の割合が高く、「企業規模」より「給与水準」「福利厚生」などの労働条件を重視


~ソーシャルメディアの活用

・ソー活率は3割強 「企業の公式アカウントフォロー」や「就活仲間とつながり持つ」

・一部ではソー活用にサブアカ取得?「ホンネを書くアカウント隠し」4.2%、「ソー活専用アカウント用意」2.9%

・ソー活をしない理由「プライベートな情報は知られたくない」「内定には結びつかなそう」


~就職活動中に抱く不安

・就活時の不安「どこにも入れないかも」7割、「ブラック企業に入ってしまうかも」4割強

・就活で自信喪失?3人に1人が「自分は価値のない人間なのではないか」という不安を抱く傾向

・就活の長期化でプレッシャー増?「親の期待に応えられないかも」内定がない就活生の3割弱


~ブラック企業と応募者の対応

・ブラック企業のイメージ「サービス残業がある」「時間外が多い」「離職率が高い」「ノルマが厳しい」

・「大量採用はブラック」「業務内容不明瞭はブラック」が3割強、「年中求人はブラック」3割弱

・「ブラック企業かどうかの判断でインターネット上の批判を参考にする」7割強


~ワークルールの知識

・応募者の3人に1人は「労働条件の明示義務を知らない」

・「時間外労働の割増率」や「時間外労働に協定が必要」の認知率は4人に1人以下の割合

・「男性も育休取得可」認知率は女性7割強、男性5割、「子どもが1歳まで育休可」は女性5割強、男性3割弱


~選考時の不当な扱い・不快な経験

・「学歴で不当な選考を受けた」3割弱、「容姿」では1割強

・就活時の不快な経験「採用担当の態度」3割強、「サイレントお祈り」3割、「就活サイトのエントリー煽り」2割

・応募者に不快な思いをさせる採用担当者の態度「高圧的」「やる気がない」「いい加減な受け応え」「ため息」や「ほおづえ」、「舌打ち」経験者も


~就職差別につながる不適切な質問

・就職差別につながる質問が横行 「本籍・出生地聞かれた」3割強、「家族に関すること聞かれた」は4割、「人生観・生活信条聞かれた」「尊敬する人物聞かれた」3割強、「購買新聞」1割、「愛読書」2割弱

・「結婚・出産後の就業意向を聞かれた」女性では3割弱


~就職活動で得たもの・今後の新卒採用

・「就活で社会人に対する見方が変わった」4割、「就活で家族に感謝する気持ちが強まった」2割強

・「就職活動時期の繰下げ」は反対が3割強で多数派、「ギャップイヤー導入」は賛成が6割弱、「採用活動の通年化」は賛成が5割強、「インターンシップによる採用」は賛成が5割弱で多数派


【調査概要】
・調査期間:2014年4月28日~5月7日の10日間
・調査手法:インターネットリサーチ(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)
・調査対象者:20歳~25歳の男女で、就職活動の経験がある最終学年の大学生・院生(就活生)、または、この4月から就職した社会人1年生
・サンプル数:1,000 (就活生:男性250名、女性250名/社会人1年生:男性250名、女性250名)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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