今後の自身のキャリアについての調査(アベノミクス「女性社会進出」調査企画第二弾) 

2014年06月25日
LiBは、安倍政権が掲げる成長戦略の1つ「女性の社会進出」に対して、実際の働くキャリア女性たちは、キャリアに対しどのように考えているのかという実態を調査する為に、当サイト(LiB(リブ))の20代から50代のキャリア女性会員2000人(有効回答数116名)に、今後のキャリアについてアンケート調査を実施。

【調査結果】

まず目に付く結果が、「時間の融通がつくのであれば、年収にはこだわらない(=下げても構わない)」という彼女たちの回答です。それほどまでに現状の環境においては時間の融通をきかせながら働くことが難しい事と、彼女たちが仕事とプライベートのバランスを保つための「時間の融通」を切実に求めている心境が読み取れます。

また、働く上で重視する条件面に関して、子供が既にいる女性とそうでない女性の間では意見に差異がみられました。子供がいる女性ほど、時間の融通のために譲歩できる年収の減少幅が大きく、仕事と家庭とを両立させながら働きたいという意志が感じられました。

また、子供が既にいる女性とそうでない女性ともに、約60%以上が「結婚・出産しても正社員として働き続けたい」と考えている一方で、「現状勤める職場は女性が働きやすい環境だと感じるか」という問いに対しては、「感じる」と回答した女性は約40%に留まる結果となりました。理由としては「希望する働き方をしている女性が職場にいない」、「同僚や上司が非協力的、理解がない」という意見が多く、企業の制度面よりも周りの社員に起因する傾向がありました。この結果から、同僚や上司が女性の働き方をきちんと理解し、働く女性の実例を増やすことが今後の課題であることが読み取れました。

■ 子供がいる女性ほど、時間の融通がきくなら年収が下がっても良いと思う傾向あり
・子供がいない場合、時間の融通がきくなら年収が下がってもよいと考える女性が82%
・子供がいる場合、時間の融通がきくなら年収が下がってもよいと考える女性が91%

■ 子供がいる女性ほど、時間の融通のため譲歩できる年収の下がり幅が大きい
・子供がいない場合、年収の下がり幅が200万円を超えても構わないと答えた女性が23%
・子供がいる場合、年収の下がり幅が200万円を超えても構わないと答えた女性が32%

■ 「結婚」 「出産」後の仕事の勤務形態は「正社員」を希望する女性が約60%  
・63%の女性が、結婚した後の勤務形態は「正社員」として働きたい
・21%の女性が、結婚した後の勤務形態は「自営業」が良い

■ 結婚した後、「契約社員」「派遣社員」「アルバイト」として働きたい女性はわずか16%
・60%の女性が、出産後の勤務形態は「正社員」として働きたい
・23%の女性が、出産後の勤務形態は「自営業」が良い
・出産した後、「契約社員」「派遣社員」「アルバイト」として働きたい女性はわずか19%

■ 現在の職場を、「女性が働きやすい」と感じる女性はわずか半数以下
・現在の職場を、「女性が働きやすい職場」だと感じる女性はわずか40%
・61%の女性が現在の職場を、「女性が働きやすい職場」だと感じない/どちらでもないと回答

■ 「女性が働きやすい職場」だと感じないのは、制度よりも周りの社員に起因
・「女性が働きやすい職場」だと感じない理由として、「希望する働き方をしている女性が職場にいない」「同僚や上司が非協力的、理解がない」等、“職場の社員”に起因すると考える女性が58%
・「女性が働きやすい職場」だと感じない理由として、「会社の制度が充実していない」「制度はあるが、周りの目を気にしてしまい活用できない」等、“職場の制度”と起因すると考える女性が30%


【調査概要】
実施期間:2014年6月6日~6月9日
対象:LiB(リブ)会員女性:2000名(有効回答数116名)
年齢:25歳以下6%、26-29歳17%、30-35歳41%、36-39歳16%、40-45歳17%、46-50歳3%、50歳以上2%
子供の有無:あり46%、なし54%

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[LiB]
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