高血圧患者の意識・行動調査(T-CARE Survey Plus) 

2014年07月02日
塩野義製薬は、高血圧患者、糖尿病患者を対象に、治療実態、治療状況や生活満足度など把握することを目的とした調査『T-CARE Survey Plus(ティーケア・サーベイ プラス)』を実施。

当社はかねてより、生活習慣病の 3 大疾患にあげられる、糖尿病・高血圧・脂質異常症の啓発活動に取り組んでおり、本年 2 月に糖尿病患者を対象とした調査「T-CARE Survey」を発表いたしました。この度、実施した「T-CARE Survey Plus」では、高血圧患者と糖尿病患者の比較を通して、高血圧患者が、前向きに治療を実践するために求められるサポートや知識・意識付けについて調べました。その結果を、<疾患認識><治療への取り組み><診療の実態>の観点でご報告いたします。

●<疾患認識> 心配事は、脳卒中や心筋梗塞など重篤化への恐怖
糖尿病患者の心配事は疾患の重篤化や合併症だけでなく、食事、体重、家族への負担など多岐にわたる事が窺え、高血圧患者の心配事として、日本人の死因の上位を占める脳卒中(70.3%)や心筋梗塞(67.6%)が挙がっています。

●<治療への取り組み> 約7割が「治療は気楽に」、食事や運動に気を付けているのは 3 割程度
高血圧患者のうち塩分を取り過ぎないようにしている人は半数に及ぶものの(49.5%)、食事の量を制限(28.3%)したり、定期的な運動(28.5%)について気を付けている人は 3 割程度にとどまりました。また約 7 割(65.3%)の人が「治療は気楽にやればよい」と答えています。

●<診療の実態> 医師の説明に 6 割が納得、治療目標の認知は 2 割程度
自身の治療目標値を「正確に知っている」と答えたのは糖尿病患者で 47.8%、高血圧患者は 22.3%でした。また、病気や治療法の選択について医師の説明に納得している患者は、糖尿病患者では 72.5%、高血圧患者では 64.0%でした。

【調査結果】

1.「前向きに治療を実践」しているのは、高血圧患者では 66.3%、糖尿病患者では 74.6%
生活習慣病の治療について「前向きに治療に取り組んでいる」と答えた人は、高血圧患者が 66.3%、糖尿病患者が 74.6%でした。

2.治療について気楽に捉えている人が高血圧患者では 65.3%、糖尿病患者が 56.5%
自身のかかえている生活習慣病について、「深刻だと感じている」人が高血圧患者は 18.3%、糖尿病患者は35.3%でした。また「治療は気楽にやればよい」と考えている人が、高血圧患者では65.3%、糖尿病患者では56.5%でした。

3.高血圧患者の心配事は「重篤化への恐怖」
糖尿病患者の心配事は疾患の重篤化や合併症だけでなく、食事、体重、家族への負担など多岐にわたっていますが、高血圧患者の心配事の中心は、高血圧が原因になりうる脳卒中(70.3%)や心筋梗塞(67.6%)になるのが怖いといった「重篤化への恐怖」でした。

4.高血圧患者の食事や運動などの生活習慣改善への意識は概ね半数以下
高血圧患者は、塩分を取り過ぎないようにしている(49.5%)ものの、食事の量や定期的な運動などの生活習慣の改善を意識している人は 3 割程度でした。

5.医師による治療内容・治療目標値の説明が高血圧患者には的確に伝わっていないケースがある
病気や治療法の選択について医師の説明に納得している患者は、糖尿病患者(72.5%)に対し高血圧患者(64.0%)でした。また、自身の治療目標値を「正確に知っている」と答えたのは糖尿病患者47.8%、高血圧患者は22.3%でした。

6.高血圧患者では、薬の服用が治療の負担になっている可能性がある
治療を中断する理由について、高血圧患者も糖尿病患者も、「通院時間」「治療費」の負担が大きいなどが上位となりましたが、高血圧患者の中断理由の上位には、「薬を毎日服用するのが大変だった(13.2%)」「薬で治療しないほうがよいと思った(11.8%)」といった薬の服用に関しての項目が挙がりました。

また、生活習慣病の薬を 1 日に 4 錠以上服薬している患者で、「治療をやめたいと思うことがよくある」のは、糖尿病患者が 36.2%なのに対し、高血圧患者は 52.7%でした。


【調査概要】
調査対象:高血圧/糖尿病/高血圧+糖尿病患者(20~60 代 男女) 各 400 名
調査手法:インターネット調査
調査時期:2014 年 6 月
調査地域:全国

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[塩野義製薬]
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