キャラクタービジネスに関する調査 2014 

2014年08月25日
矢野経済研究所は、国内のキャラクタービジネスの調査を実施した。
本調査におけるキャラクタービジネスとは、ライセンス契約によりキャラクターを商品化、広告販促使用、映画やテレビ、マンガなどのメディアへ展開するビジネスをさし、商品化権と版権で構成される。
なお、本調査におけるキャラクターとはアニメーション・漫画・ゲーム・イラスト等であり、芸能人(実写)などを除く。

【調査結果サマリー】

◆2013年度のキャラクタービジネス市場はほぼ横ばいながら8年振りに増加、2014年度は再成長への転換点と予測
2013年度のキャラクタービジネス市場規模(商品化権、版権)は前年度比100.2%の2兆3,110億円とほぼ横ばいながらもプラス成長となった。近年は、有力キャラクターが低調に推移したことよって縮小トレンドが続いていたが、2013年以降はゲームやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、映画、ご当地キャラクター等から新たな人気キャラクターが誕生するなど、明るい兆しが見え始めている。市場全体に底打ち感がみられ、今後は堅調に推移するものと判断できることから、2014年度のキャラクタービジネス市場規模(商品化権、版権)は、前年度比101.3%の2兆3,420億円と予測する。

◆商品化権市場は下げ幅縮小、版権市場は2年連続拡大し、本格上昇の兆し
キャラクタービジネスのうち、2013年度の商品化権市場は全ての分野でマイナスとなった前年度に対し、大人向け商品の強化を進めている衣料品やトイレタリーの分野でプラスとなり、下げ幅縮小に貢献した。一方で46.7%と大きなシェアを占める玩具が苦戦するなど、商品分野において好・不調が分かれる結果となった。
 2013年度の版権市場は、ご当地キャラクター人気の影響から、キャラクターをセールスプロモーションに活用しようという機運の高まりに加え、企業の広告宣伝費の増加も追い風となり、2年連続の拡大となった。


【調査概要】
・調査期間:2014年5月~7月
・調査対象:キャラクターを用いてビジネス展開を行っている企業(メーカー、卸などいわゆるライセンサー、ライセンシー、及び小売・流通業等)
・調査方法:当社専門研究員による直接面談や電話等によるヒアリング、消費者へのアンケート調査、官公庁及び業界団体等の各種統計データによる文献調査を併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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