教育に関する意識調査(中学生・高校生の子供を持つ母親対象) 

2014年08月22日
生活者の意識・実態に関する調査を行なうトレンド総研は、この度、子供の教育を考えるうえで切り離して考えることができない「学費」にフォーカスし、中学生・高校生の子供を持つ母親500 名に調査を実施。

【調査結果】

■ 母親の97%が「教育改革」に何らかの期待

はじめに、母親たちの「教育」への関心を調べるべく、安倍晋三首相が掲げる「教育改革」に対して期待することを聞きました。すると、「わからない」、「特にない」と回答した人はたった3%で、97%もの人が「教育改革」に対して何かしら期待をしていることがわかりました。「教育改革」への関心の高さから、母親たちの「教育」への関心の高さがうかがえます。

具体的に改革に望むこととしては、「学力、考える力をしっかりつけてほしい」(宮城県・44歳)、「国際化に対応できる国語、英語力の強化」(東京都・50 歳)といった、教育方針に関するものや、「教師の質を向上させてほしい」(宮城県・53 歳)など学校の環境に関するものなど、様々な意見が寄せられました。また、そんな意見のなかでも多く挙げられていたのが、「学費の無償化」(群馬県・47 歳)、「親の収入で子供の進路が影響されないように」(神奈川県・44 歳)といった、進学費用に関する声です。進学について経済面で不安を抱いている親は少なくないようです。

■ 学力・成績、進学費用・・・ 子供の進学費用に悩む親は68%

そこで、各家庭における子供の進学の悩みについて聞きました。すると、進学の悩みとして挙げられたものとしては、「学力・成績」が最も多く71%、つぎに、「進学費用」(68%)、「将来の職業との関連」(56%)、「大学・学部の選び方」(46%)と続きました。進学を考えるにあたり、子供の“できること”や“やりたいこと”以外に、金銭面も考慮して進学について考えている様子がうかがえます。

また、子供の進学について不安に思っていることを聞くと、学費面の悩みとして「希望の進路が金銭面で可能かどうか」(福岡県・36歳)、「学費が高いので、お金のことは気にせず大学を選ばせてあげられないところ」(東京都・48歳)、「私立学校に進むことで経済的な負担が大きい事」(神奈川県・45歳)といった意見が目立ち、進学費用への不安は根深いようです。

さらに、「子供が学費の高い大学に行きたいと言った際、多少実力よりも求められる学力が高くても、学費が低い大学に行ってほしい」と思う母親は66%と7割近くいることがわかりました。経済面の負担を考慮しないと子供の希望だけで大学を選べないというのが正直なところなのかもしれません。

ちなみに、子供の進学に関する情報収集の方法について聞くと、「学校の先生」が最も多く64%、次に「インターネット検索」(52%)、「塾・予備校の先生」(31%)と続きました。また、こういった情報の集め方について、68%と約7割の母親が「十分だと思わない」と答えていることからも、進学費用を筆頭に多くの悩みを抱えながら、上手く情報収集ができていない実態があることがわかりました。


【調査概要】
調査対象:中学生・高校生の子供を持つ母親500名
調査期間:2014年6月25日(水)~2014年6月26日(木)
調査方法:インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[トレンド総研]
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