肝炎ウイルス意識調査【全国版】 

2014年05月21日
ヤンセンファーマは、2013年11月15日から20日まで一般国民を対象に「肝炎ウイルス検査、治療及び政策に関する意識調査」をそれぞれ実施しました。

日本には、B型およびC型肝炎ウイルスの患者・感染者は約370万人いると推定され、そのうち約190~230万人がC型肝炎ウイルス、また約110万~140万人がB型肝炎ウイルスに感染していると推測されています。わが国の肝がん死亡者数は、約3.3万人(2010年)で、その約80%はC型のウイルス、その約10%はB型のウイルスの持続感染に起因していることから、これら潜在する感染者が検査を行い、適切な治療を受けることが急務の課題となっています。

C型肝炎の感染予防対策として日本では2002年から全国の地方自治体で無料検診の機会を提供し、一定の成果を上げていますが、自身の感染に気付いていないと考えられる感染者は約80万人と推定されています。また、B型肝炎の感染予防対策として日本では1986年から「母子感染防止事業」を実施し、B型肝炎キャリアの妊婦から生まれる新生児に対するワクチン接種を開始し、キャリア率は0.04%にまで低下しましたが、依然として日本の課題として残されています。

この状況のもと、ヤンセンは、一般における疾患及び検査、治療などの認識の実態を把握し、肝炎ウイルス検査の受検率や肝炎ウイルスの治癒率に影響を与える要素を探ること目的として本調査を実施しました。

【調査結果の概要】

検査について

・日本人の53%が肝炎ウイルス検査を受けていないと推定される。理由としては、「自分は感染していないと思うから」及び「定期的に受けている健康診断や人間ドッグの検査項目に入っていないから」が多い。

・肝炎ウイルス検査を受けたと自覚している人は24%。23%は、検査をした又は、受けた記憶はないが、「事前の肝炎ウイルス検査が一般的に実施される外科手術や出産等を経験した」と答えたことから、無自覚の受検者と考えられる。

・検査を受けた場所については、26%が「定期健康診断や人間ドッグの際に肝炎ウイルス検査を受けた」としている。60%が外科手術や出産の前に検査を受けたと考えられる。その60%のうちの8割に相当する49%が検査を受けたという自覚がない。

・肝炎ウイルス検査を受けていないと回答した人では、受けてみたいと思うきっかけとして、「無料検査の知らせが送られてきたら」や「定期健康診断や人間ドッグのついでに検査できれば」が多い。


治療について

・肝炎の治療を積極的に受けるようになると思われるきっかけとしては、 「治療費の個人負担が安い場合」、 「仕事や家事を休まずに治療ができる」又は「治療により完治する確率が高い」が多い。

・76%が近年、肝炎の治療が格段に進歩し、 完治する確率が高くなっていることを認識していない。

・全体の90%が肝炎の治療費の公費補助制度の存在を認知していない。制度の周知や啓発活動の重要性については、87%が「とても重要で、強化すべきだと思う」又は「重要だと思う」としている。


政策について

・行政の取組みとして、肝炎ウイルス検査の無料実施に関する認知率は13%。無料検査の周知や啓発活動の重要性については、85%が「とても重要で、強化すべきだと思う」又は「重要だと思う」としている。

・都道府県が策定する肝炎対策計画に基づいて肝炎ウイルスに関する国民の正しい理解の促進に向けて行った取り組みについて、87%が「とても重要で、強化すべきだと思う」又は「重要だと思う」としている。

・都道府県による肝炎ウイルスの感染が疑われる人へのフォローアップとしての行政取り組みについても、85%が「とても重要で、強化すべきだと思う」又は「重要だと思う」としている。


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[ヤンセンファーマ]
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