駐車支援システム世界市場に関する調査 2014 

2014年10月03日
矢野経済研究所は、世界の駐車支援システム市場の調査を実施した。

<駐車支援システムとは>
駐車支援システムは、カメラと超音波センサを使ってドライバーの駐車作業を補助するシステムである。本調査における駐車支援システムとは、カメラシステム(後方および全周囲を視認出来る、リアカメラやサラウンドビューカメラを用いたシステム)と、超音波センサシステム(障害物を検知して警報を鳴らすコーナーセンサや駐車操作を自動で制御するパーキングアシストなどのシステム)をさす。

<駐車支援システム市場とは>
本調査における駐車支援システム市場規模は、乗用車および車両重量3.5t以下の商用車に搭載されるシステムを構成する、カメラ(イメージセンサ)や超音波センサ、ECU(Electronic control unit)などを対象に算出した。但し、ディスプレイモニタは含まない。

【調査結果サマリー】

◆2013年の駐車支援システム世界市場規模は、前年比13.7%増の1,294億9,800万円
米国と欧州を中心に導入が拡大し、2013年の駐車支援システム世界市場規模(メーカ出荷金額ベース)は、前年比13.7%増の1,294億9,800万円となった。そのうち、カメラシステム市場は前年比15.1%増の987億5,500万円と全体の76.3%を占め、超音波センサシステム市場は前年比9.2%増の307億4,300万円となった。

◆2025年の駐車支援システム世界市場規模は、3,905億9,600万円に拡大すると予測
2016年のEuro NCAPによる新車安全評価基準の強化や、2018年の米国におけるリアカメラ搭載義務化によって先進国を中心に駐車支援システムの採用が拡大し、2025年の駐車支援システム世界市場規模(メーカ出荷金額ベース)は、3,905億9,600万円に成長すると予測する。

◆地域別では、カメラシステムは米国や中国、超音波センサシステムは欧州の比率が高い
2013年の駐車支援システム世界市場を地域別にみると、カメラシステム市場は米国が全体の52%を占め、その他中国が24%、欧州13%、日本4%と続いている。リアカメラ搭載義務化予定のある米国を筆頭に世界的にカメラシステムの導入が拡大しており、中国においては海外メーカの車両を購入する消費者の間でリアカメラ、サラウンドビューカメラ、コーナーセンサを装着するケースが多く、日本ではサラウンドビューカメラシステムが注目を集めている。一方で、超音波センサによる駐車支援システムは欧州での採用が多く、欧州が全体の47%を占め、その他米国が30%、中国18%、日本2%と続いている。


【調査概要】
調査期間:2014年6月~8月
調査対象:自動車メーカ、システム・部品サプライヤー、デバイスメーカ
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mail によるヒアリング、ならびに文献調査併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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