運用管理市場の実態と展望2014 

2014年10月15日
アイ・ティ・アール(ITR)は、ベンダーへの調査とユーザー・アンケート調査を融合させた市場調査レポート「ITR Cross View:運用管理市場の実態と展望2014 ― ユーザー調査と市場調査結果―」を発刊。

同レポートは、サーバ管理、ネットワーク管理、ジョブ管理、PC資産管理、サービスデスク/インシデント管理、クラウド管理、仮想化構築の全7分野を対象にしています。同レポートの中からサービスデスク/インシデント管理市場のベンダー・ポジショニングとITIL対応ツールの導入・必要性についての調査結果を発表。

【調査結果】

■市場のLeadingベンダーは野村総合研究所

サービスデスク/インシデント管理市場のベンダーの製品/サービスに対する、ユーザーの利用動向およびベンダー売上金額シェアから、ベンダー・ポジショニング「ITR DatumiX」を示しました。サービスデスク/インシデント管理製品は、サービスデスク機能とインシデント管理の支援を提供します。問題管理やリリース管理の機能を備える製品も多く、ITIL対応を進める際の検討対象となるツールです。野村総合研究所は、大企業における大口案件の導入も多く売上金額で高いシェアを占め、また、ユーザー期待値指数でもトップで「Leading」ベンダーに位置しています。ユーザー期待値指数では、ServiceNowが2番手につけているのが注目されます。同社は国内では後発で実績も少ないながら、豊富な機能と海外の実績が期待値指数の高さにつながっていると見られます。

■7割の企業がITIL対応ツール導入・検討

ユーザー企業では、ITサービス管理の規格であるITIL対応するためのツールが必要と考えているかどうかを4つ選択肢から回答を得ました。ITILを「すでに導入している」企業は25.6%と、4社に1社であり現時点の導入率は高くありませんが、「導入を計画・検討している」との回答が44.5%に上り、合わせて7割の企業が導入済みまたは導入を検討していることがわかりました。ITは企業のビジネスを左右する重要な経営資源であり、統制されたマネジメントへの要求が強まっていることの表れと読み取れます。itSMFジャパンが設立された2003年以来、ITILは国内市場に着実に浸透を続けており、今後も徐々にITILの導入が進むことが予想されます。


【調査概要】
(ユーザー調査概要)
・実施期間:2014年9月
・調査方法:ITRの独自パネルを対象としたインターネット調査
・調査対象:従業員100名以上の国内企業で情報システム系部門に属し、自社の運用管理関連製品の意思決定に関与する個人
・有効回答数:328件

(ベンダー調査概要)
・調査名:「ITR Market View View:運用管理市場2014」調査レポートからの転載
・実施期間:2014年6月〜2014年8月

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アイ・ティ・アール]
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