派遣社員として働く20代・40代に実態調査 

2014年10月29日
ビースタイルは、現在、派遣社員として働く20・40代の男女600名を対象に、それぞれの世代の得意とする能力、働くうえで実践していることなどの実態を調査。調査結果は、1枚の絵で楽しく分かりやすく解説する「インフォグラフィック」としてまとめ、「しゅふJOB」サイトで公開。

【調査結果サマリー】

1.40代の派遣社員数の割合が、平成16年~平成24年の8年間で11.9%増加

2.今までに正社員として働いたことのある派遣社員の割合は、20代は約6割、40代は9割超

3.40代はビジネスマナー、20代は即戦力となる実務的な教育を重点的に受けてきた傾向にある

4.働くうえで実践していることの1位は、20代40代ともに「責任を持って最後まで仕事すること」


【調査結果】

1.40代の派遣社員数の割合が、平成16年~平成24年の8年間で11.9%増加

「派遣社員の年齢構成比」から最近の傾向を見ると、若い世代が減り、子育てが一段落した主婦世代が増加しています。厚生労働省が発表した「派遣労働者実態調査」によれば、平成16年当時の派遣社員の年齢構成は「20代が35.5%、40代が14.3%」となっていました。しかし、平成24年までの間に「20代が20.2%、40代が26.2%」にまで変化し、割合が逆転しています。また、平成16年と平成24年を比較すると、20代の派遣社員の割合は15.3%減少、40代の派遣社員の割合は11.9%増加しています。

2.今までに正社員として働いたことのある派遣社員の割合は、20代は約6割、40代は9割超

20代、40代の「正社員経験」の割合を世代別で比較すると、20代は約6割、40代は9割超という結果に。正社員経験年数を見ていくと、「4年以上」の正社員経験を持つ40代の割合は7割を超えています。過去に正社員の経験を得た40代は、結婚や子育てを終え、現在は派遣社員としての働き方を選んでいる傾向にあります。

3.40代はビジネスマナー、20代は即戦力となる実務的な教育を重点的に受けてきた傾向にある

どちらの世代も1位は「あいさつ・言葉遣い」ですが、数字で見ると40代のほうが1割ほど多い回答となっています。また、20代、40代ともに「電話対応」「身だしなみ」「来客時のマナー」「名刺交換のマナー」が上位5位までにランクインしていますが、いずれも40代のほうが回答数は上回る結果となりました。
社会人の基本となるビジネスマナー研修を受けている割合は、20代より40代のほうが多いことがわかりました。
一方、20代については「メールの書き方」「議事録作成」「時間管理」「コスト管理」などの回答率が40代より高く、ビジネスマナーよりも実践的で即戦力となるような教育を受けているようです。

4.働くうえで実践していることの1位は、20代40代ともに「責任を持って最後まで仕事すること」

両世代共に第1位となったのは「責任を持って最後まで仕事すること」ですが、40代は75%、20代は59.3%で回答率に大きな差がありました。また、第2位の「常に効率を考えて作業すること」でも10%以上の開きがあります。いずれの項目においても、40代のほうが高い回答率となっており、40代の仕事に向き合う意識の高さがうかがえます。

平成24年までに20代と40代の派遣社員の割合は逆転し、40代の「働きたい」ニーズは増えています。今回の調査によると、40代はビジネスマナーの教育をしっかり受けてきているため社会人としての常識が高いうえに、仕事に向き合う意識も20代と比べて高いことがわかりました。能力開発の余地を残す20代の伸び代も魅力ですが、社会人としての完成度が高い40代の即戦力性も魅力です。人材の持つ個々の能力はそれぞれ異なることが前提ですが、一つの傾向をとらえる上での参考指標としていただければと思います。


【調査概要】
調査対象:現在派遣社員の方 20代300人、40代300人、計600人(男性102人、女性498人)
調査期間:2014年8月29日~9月4日
調査方法:インターネットによる任意回答
年齢構成比 出典:厚生労働省 派遣労働者実態調査

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[ビースタイル]
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