子どもの運動・スポーツ指導者の意識等に関する調査 

2012年10月02日
笹川スポーツ財団(SSF)では、子ども・青少年スポーツ指導者の実態と現代の子どものスポーツの課題を明らかにすることを目的に、わが国最大の青少年スポーツ団体である日本スポーツ少年団の指導者約 700 人を対象としたアンケート調査を実施。

【主な調査結果】

(1)運動・スポーツ指導種目(上位)
子どもの運動能力向上には複合種目の重要性を認識しながらも、約 9 割が「単一種目」を指導

年間を通じて様々な種目を取り入れて活動する「複合種目」を指導している指導者は、全体の 9.3%にとどまり、単一スポーツの指導者が大多数を占めていた。主な種目としては「サッカー」が 15.8%と最も多く、次いで「軟式野球」が 15.1%、「バレーボール」13.8%、「剣道」10.9%、があげられた。一方、ほとんどの指導者(95.7%)は子どもの運動能力を高めるには、いろいろな運動遊びを経験することが重要であると認識している。

(2)運動・スポーツ指導実施頻度(1 週間あたりの指導回数)
実施頻度は平均で週 2.4 回。また、「週 4~7 回」と回答した指導者も 15.0%存在

指導頻度は、「週 2 回」が 36.0%と最も多く、次いで「週 1 回」が 24.1%、「週 3 回」21.6%と続く。平均実施頻度は 2.4 回であり、週 1~3 回の指導を行っている指導者が 8 割以上を占める結果となった。

(3)高頻度(週 4~7 日)・長時間(180 分以上)指導している運動・スポーツ種目と年代
幼少年期の子どもには、適切な頻度と時間のスポーツ指導が望まれる

高頻度、長時間指導している種目としては、「軟式野球」「バレーボール」が 29.0%と最も多く、次いで「柔道」が 9.7%、「剣道」「ソフトボール」6.5%と続く。また、その中で指導されている子どもの年代は、「小学生」が 69.6%と 7 割近くを占め、次いで「中学生」が 22.7%、「未就学児」5.9%であった。種目によっては、指導時間や頻度の検討とともに、特に未就学児や小学校低学年の子どもなど、小さな子どもたちに対する指導方法や内容について留意する必要があると言える。

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[笹川スポーツ財団]
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