風力発電システム市場に関する調査 2014 

2014年11月07日
矢野経済研究所は、風力発電システム市場の調査を実施した。

<風力発電システム市場とは>
本調査における風力発電システム市場規模とは、風車本体等の機器装置費+建設工事費を指す。運転を開始した年度ベースで算出し、洋上風力発電実証プロジェクトについても含む。

【調査結果サマリー】

◆2011~2013年度の風力発電システム市場規模は年間200~300億円程度と低迷
2011年度以降は新規導入量が2010年度実績を下回る状況が続き、市場は低迷した。国内風力発電システム市場規模(運転開始ベース)を2011年度が178億円、2012年度278億円、2013年度265億円と推計した。
導入補助制度の縮小・廃止からFIT(Feed-in Tariff; 再生可能エネルギーの固定価格買取制度)のスタートまでにブランク期間が存在したことや、環境影響評価法の適用により大型風力発電プロジェクトの開発期間が一層長期化したことが要因として挙げられる。
一方、2013年度の風力発電による売電市場規模を1,046億円と推計した。FITによる売電単価の上昇に伴い、2013年度は2010年度比で約2.5倍に急成長した。

◆国内風力発電システム市場規模は2015年度に1,000億円を超えると予測
2014年度以降は環境アセスメント手続を終了した大型風力発電プロジェクトの着工、運転開始が見込まれるため、今後は新規導入量が拡大していくと考える。国内風力発電システムの新規導入量は2014年度から徐々に持ち直し、2016年度には500MWに達すると予測する。
国内風力発電システム市場規模(運転開始ベース)は2014年度に740億円まで回復し、2015年度には1,000億円を超えると予測する。その後も新規導入量の増加に伴って堅調な市場成長が続き、2020年度には2013年度の約10倍の規模、2,800億円まで拡大すると予測する。


【調査概要】
調査期間:2014年5月~8月
調査対象:大型風車メーカー、風力発電事業者、研究機関等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用


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[矢野経済研究所]
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