消費税に関する調査 

2014年09月26日
インターネット調査会社のマーシュは、全国の20代~60代の男女個人で、週に1回以上自分自身で買い物をする人を対象に、消費税増税に関する調査を実施。

【調査総括】

~消費税8%への増税、そして10%へ・・・消費行動に与える影響は~

消費税イメージ2014年4月に、消費税が5%から8%に引き上げられた。ある程度想定されていたものの、やはり消費者の駆け込み購入とその反動が表れた。2015年10月に、さらに10%への引き上げが検討されている。そこで今回は、週1回以上買い物をする男女600名を対象に、消費税増税に関する調査を行った。

まずは、2014年4月の増税前後の節約意識の変化を尋ねたところ、「節約している」との回答が、増税前は70.2%であったが、増税後では80.0%となり、9.8ポイント高い。中でも、「より節約するようになった」17.7%、「増税前は節約していなかったが節約するようになった」11.8%となり、消費者の節約意識が高まっている様子がうかがえる。

2014年4月の増税前にまとめ買いや駆け込み購入をしたかどうかを尋ねると、53.5%が「まとめ買いや駆け込み購入をした」と回答している。さらに、2015年10月の増税前に駆け込み購入する予定があるかどうかを尋ねると、65.3%が何かしら「まとめ買いや駆け込み購入をする予定である、おそらくすると思う」と回答している。2015年10月では、より増税を意識した消費行動が表れることも考えられる。

増税前にまとめ買いや駆け込み購入した品目を見ていくと、2014年4月の増税前では「衛生用品」が24.8%、「洗剤」24.0%、「ヘアケア、ボディケア」19.2%となっており、日用品が上位にあがった。2015年10月の増税前の予定について尋ねても同様に傾向となった。一方で、2014年4月の増税前に「駆け込み購入していなかったが、すればよかったと思っている」ものとして、「家電製品」「デジタル通信機器(スマホやパソコンなど)」が上位にあがっており、2015年10月増税前の行動への影響も想定される。

最後に、2015年10月の増税後、2015年年末の12月になっても買い控えをすると思われる品目を尋ねると、「ファッション衣料品」20.2%、「時計・宝飾品」18.5%、「家具・インテリア」16.5%、「家電製品」15.2%、「お菓子」15.0%となった。特にファッションや宝飾品関連は駆け込み購入も少ないまま、買い控えされる傾向となった。特に収入見通しが悪い人のほうが買い控えをする傾向が見られた。一方で、日用品など普段使うものは駆け込み購入されるものの、そのあとの買い控えは少ないようだ。

2015年10月、消費税が10%となった場合、1~2年の間に消費税が2倍になることになる。収入の見通しがほぼ変わらない人が大半を占める中、増税は単純に支出増となってしまう。増税の影響は消費行動にどんな影響を与えていくのだろうか。


【調査概要】
調査名:消費税に関する調査
調査対象者:全国、20代~60代の男女個人、週に1回以上自分自身で買い物をする人
サンプル数:600s
調査期間:2014年9月10日~9月11日
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社マーシュ
アンケートモニターサイト「D STYLE WEB」の登録会員を対象に実施

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[マーシュ]
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