2015年世界の人気旅行先予測 

2014年11月26日
スカイスキャナーは2015年に日本市場で人気が急上昇すると予想される旅行先を過去の同社ウェブサイトやアプリの航空券検索、トレンド動向から研究致しました。

その結果、過去3年*を通じて沖縄、シュリムアップ(カンボジア)、台北(台湾)、コロンボ(スリランカ)、ソウル(韓国)、ゴールドコースト(オーストラリア)の人気が年平均で6~52%と急上昇しており、今後も引き続き旅行者が増加すると予測しています。
また、2013年1月~12月の検索データでは、シュリムアップ以外の上記5都市のほか、アメリカ・フロリダ州の東部にあるビーチ・リゾート都市フォートローダーデールやギリシャのミコノス島の検索もそれぞれ30%、14%と急速に増加しています。
交通網の充実や様々な商業・宿泊施設の建設状況などから、2015年もこれら8都市は引き続き注目スポットになると考えられます。

*2011年1月1日~2013年12月31日の3年間のスカイスキャナーでの検索データを参照。

【人気急上昇の旅行先概要】

2011-2014年の上昇率平均値が高い都市   
※()内は2011~2014年平均上昇率

1位 沖縄(+52%)
世界トップレベルのダイビングスポットであり、美しいホワイト・ビーチやジャングルが残る沖縄。琉球王朝のグスクである首里城をはじめとする9ヶ所がユネスコの世界遺産として登録されています。2012年以降、星のややリッツカールトンなどの高級リゾートがオープンし、リラクゼーションを求める人々が多く訪れるようになっています。2013年に大型機用の滑走路を有する新石垣空港がオープンし、LLCも多く発着するようになり、休日を沖縄で過ごす日本人旅行客が増加中です。

2位 シェリムアップ(+20%)
2013年には春秋航空やエアチャイナ、香港ドラゴン航空、エアプサンなど新たに6キャリアが発着するようになり、日本からアクセスしやすくなったほか陸上交通も改善。パークハイアットの系列であるホテル・ドゥ・ラペが改良され、MHGも39室のスウィートを擁するブティックリゾートホテル「アナンタラ・アンコール・リゾート&スパ」をオープンするなど、高級リゾートが続々と建設されています。2014年の1-3月にシェリムアップを訪問した日本人は、前年同時期より13.6%も増加しました。

3位 台北(+19%)
ここ数年間でデザイナーズホテルを含む45ホテルが新たに誕生。国際ホテルチェーンではル・メリディアン台北やWタイペイ、マンダリンオリエンタルがオープンし、日本や香港からの情報通を引き寄せています。また、廃墟となった倉庫や工場が新たなアートスポットとして生まれ変わっており、ギャラリーやスタジオ、カフェが軒を連ねる「中山創意基地URS21」や、インテリアデザイナーのグレース・ワンがプロデュースするカフェレストラン「VVG Thinking」が人気を集めています。 更に台北芸術センターが2016年にオープン予定となっており、台北は今後もセンスアップされていきます。

4位 コロンボ(+14%)
2009年の内戦終結後、スリランカ国内では急速に道路や鉄道の整備が進んでおり、南北間を結ぶ鉄道が24年ぶりに運転を再開しました。2013年にはコロンボとカトゥナーヤカを繋ぐ航空便も就航し、両都市の移動時間が1/2に短縮されました。コロンボ沖合には人工島のポートシティが建設され、超高級ホテル、レストラン、住宅、オフィス、高級ショッピングモールやリゾート施設が立ち並ぶ予定で、今後はより多くの旅行者がコロンボを訪れるようになると予想されます。スリランカを代表する2人のトップクリケット選手が手掛けるレストラン「ミニストリー・オブ・クラブ」など、ハイクオリティなレストランも観光客を魅了しています。

5位 ソウル(+6%)
江南スタイルやK-POPの人気が世界的に高く、ドイツのレザーブランドMCMは、音楽パフォーマンス用スペースを設置したコンセプトストア「SPACE」を2014年6月にオープンしました。また、韓国は世界屈指の免税マーケットとなっており、ロッテや新羅免税店でのショッピングが人気です。これまでホテル不足に悩まされていましたが、スターウッドの「アロフト・ソウル江南」や新羅チェーンの「新羅ステイ」が設立されるなど、お手頃な価格帯のアコモデーションが増えています。新羅は更に5ホテルをオープンする予定で、政府による宿泊施設補助政策によって、今後ソウルにはホテルが大幅に増加する見通しです。

5位 ゴールドコースト(+6%)
ブームとなったボリウッド映画「Shaadi」に加え、ジョニー・デップ主演の人気映画シリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン5」が撮影される予定で、世界中の旅行者がゴールドコーストに注目しています。また、スポーツ大会「コモンウェルスゲームズ2018」の開催が決定しているほか、様々な音楽、映画、サーフィン、芸術イベントが行われています。パシフィック・フェア・ショッピング・センターやサーファーズ・パラダイスエリアのリニューアルが進むほか、オーストラリアならではの大自然をラグジュアリーに満喫できる「Nightfall Wilderness camp」やデザイナーズホテル「QTゴールドコースト」でのハイクオリティな食事やパーティも人気です。

その他、2013-2014年に人気が急増した都市

※()内は2012~2013年からの検索数上昇率

フォートローダーデール(+30%)
クルーズ船専用ターミナルが新設予定であるうえ、国際空港も新しい滑走路を敷設するなど、2015年には観光客が大幅に増えると見られています。更に、2016年後半には高速鉄道の駅もオープンし、マイアミやウェストパームビーチとの距離が格段に縮まります。フォートローダーデールはアンダーグラウンドミュージックのハブとなっており、CBGBミュージックフェスティバルが2015年に開催予定で、多くの若者の注目を集めています。

ミコノス島(+14%)
2014年にはジェニファー・ロペスやリンジー・ローハン、クリスティアーノ・ロナウドなど多くのセレブリティが訪れ、DJ界のカリスマ、アフロジャックがイビサよりミコノスの方が楽しめるとコメントするなど、人気が急上昇しています。ここ数年のラグジュアリーホテルの建設ラッシュに続き、2014年にはアーキペラゴス ホテルやボエームミコノス、サンタ マリーナ リゾート & ヴィラズがオープンしました。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[PRTIMES]
 マイページ TOP