和洋菓子・デザート類市場に関する調査 2014 

2014年12月04日
矢野経済研究所は、国内の和洋菓子・デザート類市場の調査を実施した。
本調査における和洋菓子・デザート類市場とは、和菓子(どら焼きや大福などの生菓子や半生菓子、干菓子、焼菓子等)、洋菓子(ケーキやシュークリームなどの生菓子や半生菓子、焼菓子等)、デザート類(ヨーグルトやプリン、ゼリー、その他カップデザート類等)、アイス類(アイスクリームや氷菓等)の4分野から市場規模を算出した。

【調査結果サマリー】

◆ 2014年度の和洋菓子・デザート類市場は前年度比0.4%減の2兆1,337億円を予測
2013年度の国内和洋菓子・デザート類市場は、国内景況感改善が追い風となったほか、年度末の来店客増加による駆け込み需要もプラスとなり、2012年度に引き続き、洋菓子、ヨーグルト、アイスクリーム市場が全体を押し上げた。2014年度は、消費増税の影響で消費マインドが減退しているほか、夏の異常気象で、中元商戦の苦戦やこれまで市場を牽引してきたアイスクリーム市場が打撃を受けたことが影響し、前年度比0.4%減の2兆1,337億円(メーカー出荷金額ベース)を予測する。

◆ 2013年度の流通チャネル別では、コンビニエンスストアと通販が拡大
2013年度の国内和・洋菓子・デザート類市場のチャネル別構成比は、量販店が35.7%、コンビニエンスストア(CVS)が21.6%、百貨店が19.4%と続いた。なかでも2012年度と比較すると、CVSの前年度比5.3%増の4,619億円、通信販売の同4.8%増の393億円の伸長が目立った。

◆ コンビニコーヒーとの‘フードペアリング’やパーソナルギフト需要を取り込み、洋菓子が堅調
全体的に洋菓子が堅調である。コンビニスイーツは、2013年度後半から商品開発にやや一服感が見られるが、全体的な店舗数増加や、カウンターコーヒーとの‘フードペアリング’需要増加から、引き続き市場は拡大している。一方、製造小売系では、デイリー需要の中心が量販店やCVSにシフトする中で、生菓子は苦戦が続いているが、パーソナルギフト需要を取り込むために、各社が季節イベント等への取り組みを強化しており、これを手堅く取り込んだ焼菓子が市場を下支えした。


【調査概要】
調査期間:2014年9月~11月
調査対象:菓子類メーカー、卸売業、百貨店、エキナカ商業施設等
調査方法:当社専門研究員による直接面接取材及び、電話取材、アンケート調査、文献調査併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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