トリップアドバイザー、インバウンド市場の調査 

2014年12月11日
旅行口コミサイト「TripAdvisor®」 (トリップアドバイザー)は、トリップアドバイザーの日本の宿泊ページへのアクセス状況をベースに、訪日意欲が高いと思われる国を発表。

アクセス数が高かった国トップ3は米国、中国、台湾の順でしたが、前年比で見たアクセス数の増加率が最も高かった国トップ3は、フィリピン、ベトナム、カナダの順でした。特にフィリピンは前年比85%増と大きな伸びを見せ、多くのフィリピン人が訪日に意欲を持っている様子が伺えました。

【調査結果】

アジア太平洋地域の新興国からの関心が増加
日本の宿泊ページへのアクセス数前年比85%増と、突出した訪日意欲の高さを示したのがフィリピンです。その他、ベトナムが68%増、マレーシアも52%増と上位に並んでおり、アジア太平洋地域の新興国が今後、インバウンドを更に活性化するために有望な市場となってくる可能性を示唆しています。フィリピン、ベトナムについては本年9月にビザ発給の大幅緩和も外務省から発表されていることから、今後も注目されます。また、近隣国だけでなく、アメリカやヨーロッパなどの人々にとって、日本が引き続き魅力的な旅行先であることも分かりました。

【前年比で日本への注目が最も高くなった国 トップ10*1】
順位 国名 対前年アクセス増加率
1位 フィリピン 85 %
2位 ベトナム 68%
3位 カナダ 66%
4位 マレーシア 52%
5位 アメリカ 34%
6位 スウェーデン 33%
7位 シンガポール 31%
8位 ノルウェー 29%
9位 オーストラリア 27%
10位 イギリス 27%

【トリップアドバイザー上の日本の宿泊施設へのアクセス数が最も多かった国 トップ10*2】
順位 国名
1位 アメリカ
2位 中国
3位 台湾
4位 オーストラリア
5位 シンガポール
6位 イギリス
7位 カナダ
8位 韓国
9位 マレーシア
10位 フランス

日本の宿泊施設へのアクセスが多い国は、口コミ投稿件数が多い国でもあります。過去1年間で宿泊施設の口コミを最も多く投稿したのは、アメリカ、オーストラリア、イギリス、シンガポール、中国の旅行者でした。

日本の宿泊施設へ寄せられた口コミの評価点に注目すると、面白いポイントが明らかになりました。それは、日本人の評価が外国人旅行者と比べて厳しいということです。2013年に日本人旅行者が日本国内の宿泊施設に対して投稿した口コミ評価の平均は、5段階中3.91点で、外国人旅行者が日本の宿泊施設に対して投稿した口コミ評価の平均点が5段階中4.00点であることと比較して低いという結果が分かりました。

なお、ベルギーとスペインの旅行者は日本の宿泊施設に対し、それぞれ5段階中平均3.91点と4.02点と、他の国と比較すると総じて低い口コミ評価を投稿しています。対照的に、最も高い評価点を投稿しているのがロシアとニュージーランドの旅行者で、それぞれ平均で4.35点と4.33点となっています。

トリップアドバイザーで、外国人旅行者に最も検索された日本の都道府県とその宿泊施設の総計

都道府県別の傾向として、過去1年間に最も多く検索された都道府県は東京都と大阪府でしたが、宿泊施設に関しては京都府のホテルや旅館が5段階中平均4.17と最も高い口コミ評価を獲得しています。次いで東京都が4.08、長野県が4.07と続きます。

【トリップアドバイザーで外国人旅行者に最も検索された都道府県トップ10と、各都道府県の宿泊施設に寄せられた口コミ評価の平均*3】

順位 検索された都道府県 その都道府県に存在する宿泊施設が獲得した口コミ評価平均値
1位 東京都 4.08点
2位 大阪府 3.96点
3位 京都府 4.17点
4位 沖縄県 4.05点
5位 神奈川県 3.94点
6位 長野県 4.07点
7位 福岡県 3.91点
8位 千葉県 3.89点
9位 北海道 4.01点
10位 愛知県 3.83点

*1 2012年12月1日から2013年11月30日までの1年間と、2013年12月1日から2014年12月1日までの1年間のデータを比較。自然増の要因を考慮した上で、トリップアドバイザー上のデータを集計し、アクセス数、及びユーザーの1回あたりの接続時間数が増加した主要インバウンド市場(外国人旅行者の居住国)をランキング化。

*2 2013年12月1日から2014年11月30日の間における、トリップアドバイザー上の日本の宿泊施設ページへのアクセス数から算出

*3 2013年12月1日から2014年11月30日の間における、外国人ユーザーのアクセス数と口コミ評価平均からリスト化。

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[PRTIMES]
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