女性が働くことについての意識調査(女子中高生対象) 

2014年12月26日
ふみコミュニケーションズは、自社で運営する女子中高生のためのポータルサイト“フミコミュ!”にて、2014年10月10日より2014年11月6日までの期間、女子中高生の女性が働くことについての意識調査を実施。

<調査結果>

【注目点1】
「あなたから見て現在、社会で女性が活躍できていると思う?」という質問に対して多く回答を得た上位2つは「まあまあできていると思う」49.1%、「できていると思う」が29.7%で、合わせると78.8%。 「あまりできていないと思う」と「できていないと思う」の合計21.2%を大きく上回りました。 女子中高生は、概ね今の社会で女性が活躍できているという認識のようです。

回答した理由として、以下のような意見がありました。
<できていると思うと回答した理由>
•「女性からの視線で見て男性だけではわからないところに気づいたり、女性だけにしかできない仕事もあるから」(中学3年生・富山県)
•「母がバリバリ働いて社会に貢献している姿を見たから」(高校1年生・神奈川県)
•「最近は女性社長とかが増えていると思うから」(中学1年生・北海道)
<まあまあできていると思うと回答した理由>
•「女性のための制度が最近見直されつつあるから。」(高校3年生・福島県)
•「最近は共働きの家も多いから」(中学1年生・兵庫県)
•「まだ完全に男女平等ではないが、能力の高い女性はちゃんと社会で活躍できているから」(高校1年生・東京都)
<あまりできていないと思うと回答した理由>
•「まだまだ女性が働きにくい環境だと思うから。」(高校1年生・岡山県)
•「結婚してしまうと仕事がしにくくなる人が増えるから」(中学1年生・埼玉県)
•「女性は家事をやるべき、仕事はあまり出来ない、という考えを持つ人が多いから。また、経済大臣やらでさらに女性の立場は危うくなったから。」(中学3年生・鳥取県)
<できていないと思うと回答した理由>
•「女性を差別している会社とかもあるから」(中学1年生・福岡県)
•「男性にばかりたよって女性はあまりたよられてない」(中学1年生・香川県)
•「男性がでしゃばっている感がハンパないから」(中学3年生・愛知県)

【注目点2】
「あなたは、今どんな事が学べたら将来仕事に役立つと思う?」という質問に対して一番多く回答を得たのは「仕事の体験ができる」で75.4%、次いで「働いている人から話が聞ける」が8.6%、「インターネットやSNSで仕事の話が聞ける」が6.3%、「有名企業の社長の話を聞ける(ソフトバンクの孫さんなど)」が5.7%、「その他」が4.0%でした。自分の将来に関して、話を聞くよりも実際に体験してみたいと思っている女子中高生が圧倒的に多いようです。

「その他」の意見は以下のようなものがありました。
•「生活の為もありますが自分の家族の為ですかね。」(高校2年生・神奈川県)
•「自分で満足するため」(中学2年生・愛知県)
•「楽しく生きがいにするため」(小学6年生・大阪府)

【注目点3】
「あなたは将来、何のために働く?」という質問に対して、「生活するために働く」30.9%、「お金を稼ぐために働く」13.7%と、44.6%の女子中高生が仕事を現実的に考えており、生活をするために必要不可欠な事だと考えているようです。次いで「やりたい仕事なので働く」22.9%、「自分自身の成長のために働く」10.3%、と33.2%が自己の充実感を重要視しているようです。「人の役に立つために働く」が18.3%、「その他」が2.2%、更に「働く理由がわからない」と回答した女子中高生は1.7%という結果になりました。

「その他」の意見は以下のようなものがありました。
•「世界にある仕事をたくさん知る!」(中学1年生・沖縄県)
•「実際働いている友人に話しを聞く」(高校1年生・岐阜県)

【注目点4】
「あなたは将来、仕事と家事を両立することができると思う?」という質問に対しては「まあまあできると思う」という回答が最も多く、45.7%、次いで「できると思う」が27.4%と、合わせると73.1%の女子中高生が、仕事と家事の両立が出来ると回答。「あまりできないと思う」22.3%、「できないと思う」4.6%と、出来ないと思う回答の合計26.9%を、46.2%も上回っていました。多くの女子中高生が仕事と家事の両立についてポジティブに考えているようです。

【注目点5】
「あなたは将来、社会で女性が活躍していく世の中になっていくと思う?」という質問に対して、「そう思うし、私もそうなりたい」が最も多く64.0%、「そう思うけど、私は自信がない」24.0%、「あまりできないと思う」10.3%、「できないと思う」1.7%と回答しました。 88.0%の女子高生が将来女性が活躍する世の中になると思っているようです。ただ一方で自分に対して自信がもてず活躍できないと感じている女子中高生もいるようです。

回答した理由として、以下のような意見がありました。
<そう思うし、私もそうなりたい>
•「男女平等な社会のほうがうまく行くと思う」(高校2年生・神奈川県)
•「他の国では女性が強い立場にいることが多く、日本もその影響を受けると思ったから。」(中学3年生・鹿児島県)
•「女性には子育てが理由で働けない人もいるけれど、私は子どもを持っても仕事は続けたいと思うから、それを受け入れサポートしてくれる制度が充実したらいいなと思うから。実際に待機児童の問題や、そのせいで一度仕事を辞めてしまった女性が再就職しにくいという問題があり、まだまだ改善の余地があると思うから。」(高校2年生・兵庫県)
•「私自身男の人に頼らなくても生きて行けるような強い女性になりたいし、そのような環境になるように努力したいと思うから。」(高校2年生・愛媛県)
<そう思うけど、私は自信がない>
•「自分が世間に役に立てれるかわからないから」(中学2年生・静岡県)
•「世の中甘くないから」(高校1年生・千葉県)
•「出来ると思うけど、一人一人がそうなっていくのかはそれぞれが考える事だからわからない。」(中学2年生・大阪府)
•「このまま女性が活躍していける世界がふえていきそう。ただわたしはふつうに仕事について特別何かをするわけではないとおもうので、自分が活躍できる自信はない。」(高校2年生・岐阜県)
<あまりできないと思う>
•「積極的に働く女性が少ないと思うから。」(高校1年生・岡山県)
•「このままでは変わらないと思っている。むしろ何かかわっているとは思えない。」(高校3年生・愛知県)
•「今だに女性が働くことについて偏見みたいなのを持ってる人もいるから」(中学3年生・大分県)
•「まだまだ課題(子育てとか)がたくさんあるから、もっと行動力のある人が代表になって進めていかないと厳しいと思う。」(高校2年生・兵庫県)
<できないと思う>
•「何も才能がないから。」(高校1年生・福岡県)

【注目点6】
「あなたはどうすれば社会で女性が活躍できるようになると思う?」というという自由回答に対して、女子中高生から以下のような意見がありました
•「育児休暇後の復帰のしやすさをあげる。今のままでは実質退社の状態に感じる。」(高校3年生・愛知県)
•「家族による家事・育児のサポート」(中学2年生・長野県)
•「家事分担、女性雇用範囲の拡大化、給与手当の見直し」(高校3年生・福島県)
•「女性だからっていう偏見とかをなくす!女性でも実力ある人とか、努力ができる人は認めることが大切だと思います!」(中学3年生・広島県)
•「子育て等のサポートや、女性は家事をするという常識を変える。主夫 など。」(高校2年生・兵庫県)
•「子育ての支援を行政機関がもっと積極的に行う」(高校2年生・新潟県)
•「男女の給料の差をなくすことや、子供を預ける施設などを増やすと安心して仕事が出来ると思うから。」(中学3年生・茨城県)
•「女だから、とか女のくせに、とかの偏見をなくし平等に働けるようにする。」(中学2年生・福岡県)
育児制度の充実や家族のサポート、男女の出世や給与の差など、制度の不十分さや男女の不平等さを指摘するコメントが多く見られました。

【注目点7】
「あなたは、男性が働かないで家事や育児をする「主夫」についてどう思う?」という質問に対して、最も多かったのは「いいと思うけど、自分の結婚相手にはならないで欲しい」の56.6%でした。 次いで「いいと思うし、自分の結婚相手にもなってほしい」32.6%、「いいと思わない」が10.8%でした。

回答した理由として、以下のような意見がありました。
<いいと思うし、自分の結婚相手にもなってほしい>
•「女性は家で家事をするっていう考え方を変えたい」(高校1年生・大阪府)
•「男だからダメ、女だから、家事という差をなくしてほしい」(小学6年生・福岡県)
•「自分も働けるから」(中学2年生・長野県)
•「男性も育児の大変さを理解すれば女性に対する態度も変えられると思う」(中学2年生・長野県)
<いいと思うけど、自分の結婚相手にはならないで欲しい>
•「個人的に男性は働いていてほしいから。」(中学3年生・富山県)
•「主夫も素敵だと思う。並大抵のことじゃないし。でも給料面から見るとやっぱり養ってってほしいとは思う」(高校2年生・三重県)
•「共働きなら問題ないけど、無職の夫なんて嫌だし、女の給料だけでは生活に余裕が出ない」(高校2年生・京都府)
•「女よりも男の方が稼げるから」(高校2年生・大阪府)
<いいと思わない>
•「男性が生活を守るべきとおもうから」(中学2年生・奈良県)
•「仕事をやらずに家事だけに専念するのは納得いかない。男性が家事をするのは女性が家に居ないときとかだけで良い。」(小学6年生・沖縄県)
•「相手には働いて欲しいし、家事もお互い分けてしたい。」(中学3年生・鹿児島県)
•「男性が主夫になるメリットがわからない。」(高校2年生・愛知県)
多くの女子中高生が主夫に対していいと思っているものの、「女性の給料だけでは生活に余裕がない、男性の方が稼げる」など、今の日本の社会ではまだ難しいと感じているようです。


【調査概要】
調査名 :女性が働くことについてのアンケート
調査期間:2014年10月10日~2014年11月6日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の女子中高生を中心としたフミコミュ!ユーザー175名(小学生8.6%、中学生55.4%、高校生28.0%、大学生以上8.0%)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ふみコミュニケーションズ]
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