RTDに関する消費者飲用実態調査 

2015年02月05日
サントリーは、RTD※1に関する消費者飲用実態調査を実施。
※1「Ready to Drink」の略語。そのまますぐ飲める缶チューハイや缶カクテル、缶ハイボールなど低アルコール飲料を表しています。

I.RTD市場について
2014年のRTD※1市場は、7年連続で前年を超え、過去最大の市場規模に成長しました。今後も引き続き拡大していくものと推定されます。

II.消費者飲用実態調査
(1)拡大するRTD需要、食事シーンにもますます浸透
-最近自宅で飲んだお酒:20代に加え、30代でも「RTD」が第1位
-食事中に飲む頻度が増えたお酒:「RTD」が第1位
-お酒と一緒に食べる料理:RTDの上位5項目がビール類と共通
(2)“甘くないRTDを選ぶ人”の味の好みが二極化
-選択するRTDの甘さ:「主に甘くないもの」が最多
-“甘くないRTDを選ぶ人”の味の好み:「スッキリ派」と「味わい・コク派」に二極化傾向
-“甘くないRTDを選ぶ人”がふさわしいと思う飲用シーン:食事時に加え、スッキリしているRTDは“お風呂上がりやストレスのあるとき” 味わい・コクのあるRTDは“ゆったりとした時間”
(3)アルコール度数によるRTDの選択
-選択するRTDのアルコール度数:「場合によって異なるものを選ぶ」が最多
-“お酒を飲むときの気分”や“時間の余裕の度合い”で選択する傾向
(4)RTDに求められる機能性
-プリン体ゼロを魅力に感じる人は半数以上。カロリーオフや糖類オフと同様、RTDを選ぶ際のポイントに
(5)仲間と一緒にお酒を楽しむ若い世代
-若い世代のお酒の飲用シーン:“人と集まったとき”が上位に
-お酒を飲みたいときは、友人を誘って一緒に楽しむ傾向

【調査結果詳細】

I.RTD市場について

<市場全体の動向>
2014年のRTD市場は、1億3,760万ケース※2(対前年107%)と伸長し、7年連続で前年を超え、過去最大の市場規模に成長しました。
RTD市場は引き続き好調に推移し、2015年は1億4,360万ケース(対前年104%)に拡大するものと推定されます。
※2 1ケース=250ml×24本換算

<機能系RTDの動向>
拡大するRTD市場において、機能系RTD※3市場も伸長を続けており、2014年は5,740万ケース(対前年115%)となりました。
近年の健康志向を受け、機能系RTDに対するニーズは引き続き増加傾向にあり、この傾向は今後も継続していくことが予想されます。
※3既存商品と比較し、カロリーをオフにしたものや、糖類(または糖質)をゼロ(オフを含む)にしたものの総称を表しています。

II.消費者飲用実態調査

(1)拡大するRTD需要、食事シーンにもますます浸透
(1)―1)
最近自宅で飲んだお酒:
20代に加え、30代でも「RTD」が第1位


最近1ヶ月以内に自分で購入して自宅で飲んだお酒を聞いたところ、「ビール」(59.8%)、「RTD」(47.1%)、「新ジャンル」(37.9%)の順となりました。RTDは前回調査時(2013年11月)、20代のみで第1位でしたが、今回は30代でもRTDが第1位となりました。
若い世代を中心に、自宅で飲むお酒として幅広い層にRTDが浸透していることがうかがえます。

(1)―2)
食事中に飲む頻度が増えたお酒:「RTD」が第1位


1年前と比べて、食事やおつまみなどを食べているときに飲む頻度が増えたお酒を聞いたところ、「RTD」(16.6%)が「ワイン」(14.0%)や「ビール」(13.9%)を上回り第1位となりました。
RTDは食事シーンにおいてもますます選ばれるようになってきているようです。

(1)―3)
お酒と一緒に食べる料理:
RTDの上位5項目がビール類と共通


自宅で食事をする際にお酒を飲むと回答した人に、お酒と一緒に食べる料理について、15種類の料理※4を提示して聞いたところ、RTDと一緒に食べることがあると回答された料理の上位5項目すべてがビール類※5と共通となりました。RTDは、ビール類とも相性のよい料理と一緒に楽しまれることが多いようです。

※4リサーチアンドディベロップメント社「ディナーサーベイ(2009)」に記載されている「夕食の主菜メニュー」の上位15メニュー。
※5ビール類とは、「ビール」、「発泡酒」、「新ジャンル」の3つの総称。

(2)“甘くないRTDを選ぶ人”の味の好みが二極化
(2)―1)
選択するRTDの甘さ:「主に甘くないもの」が最多


最近1ヶ月にRTDを飲用した人(以下、RTD飲用者)に、主にどの程度の甘さのRTDを選ぶか聞いたところ、「主に甘くないものを選ぶ」が34.4%となり、「場合によって甘さの異なるものを選ぶ」(33.4%)、「主に甘いものを選ぶ」(26.1%)を上回り、最多となりました。

(2)―2)
“甘くないRTDを選ぶ人”の味の好み:
「スッキリ派」と「味わい・コク派」に二極化傾向


RTD飲用者で、“主に甘くないRTDを選ぶ”と回答した人にRTDの味の好みを聞いたところ、「スッキリしているもの」が46.0%となりました。一方、「味わい・コクのあるもの」も42.7%となり、甘くないRTDの中でも味の好みが二極化していることがわかりました。

(2)―3)
“甘くないRTDを選ぶ人”がふさわしいと思う飲用シーン:
食事時に加え、 スッキリしているRTDは“お風呂上がりやストレスのあるとき”
味わい・コクのあるRTDは“ゆったりとした時間”


RTD飲用者で、“主に甘くないRTDを選ぶ”と回答した人に、スッキリしているRTDと味わい・コクのあるRTDについて、それぞれふさわしいと思う飲用シーンについて聞いたところ、第1位は「食事やおつまみなどを食べているとき」(51.4%)で共通となりました。一方その他のシーンを比較すると、スッキリしているRTDは「お風呂上がりのとき」(29.5%)、「ストレスがたまっているとき」(16.1%)などが上位となり、味わい・コクのあるRTDは「家族・知人・恋人と一緒にいるとき」(16.9%)、「落ち着きたいとき」(16.8%)など、“ゆったりとした時間”が上位となりました。

(3)アルコール度数によるRTDの選択
(3)―1)
選択するRTDのアルコール度数:
「場合によって異なるものを選ぶ」が最多


RTD飲用者に、主にどの程度のアルコール度数のものを選ぶか聞いたところ、「場合によってアルコール度数の異なるものを選ぶ」が31.4%となり、「主にアルコール度数の高いものを選ぶ」(27.5%)、「主にアルコール度数の低いものを選ぶ」(25.5%)を上回り、最多となりました。
RTD飲用者の約3人に1人が、アルコール度数の異なるRTDを場合によって選択しているようです。

(3)―2)
“お酒を飲むときの気分”や“時間の余裕の度合い”で選択する傾向


RTD飲用者で、“場合によってアルコール度数の異なるRTDを選ぶ”と回答した人に、シーンによるRTDの選択について聞いたところ、アルコール度数の高いRTDを選ぶシーンは、「しっかり酔いたいとき」(71.7%)、「休日、休みの前の日」(42.6%)、「特にやることがないとき」(40.9%)、「翌朝がゆっくりなとき」(37.6%)の順となりました。
一方、アルコール度数の低いRTDを選ぶシーンは、「酔いすぎたくないとき」(78.0%)、「まだやることが残っているとき」(57.7%)、「翌朝が早いとき」(56.2%)の順となりました。
“お酒を飲むときの気分”や、飲んだ後や翌日の予定などをふまえた“時間の余裕の度合い”によって、アルコール度数の異なるRTDを選択しているようです。

(4)RTDに求められる機能性
プリン体ゼロを魅力に感じる人は半数以上。
カロリーオフや糖類オフと同様、RTDを選ぶ際のポイントに


RTD飲用者に、“機能系RTD”の飲用経験について聞いたところ、約2人に1人(50.3%)が機能系RTDを飲用したことがあると回答しました。
また、RTD飲用者に、「カロリーゼロ・オフ」「糖類/糖質ゼロ・オフ」「プリン体ゼロ」それぞれにどの程度魅力を感じるか聞いたところ、「カロリーゼロ・オフ」は62.4%、「糖類/糖質ゼロ・オフ」は61.4%、「プリン体ゼロ」は56.2%といずれも半数以上の人が魅力的であると回答しました。
カロリーや糖類/糖質同様、プリン体もRTDを選ぶ際のポイントになっているようです。

(5)仲間と一緒にお酒を楽しむ若い世代
(5)―1)
若い世代のお酒の飲用シーン:“人と集まったとき”が上位に
お酒を飲みたいときは、友人を誘って一緒に楽しむ傾向


どのようなシーンでお酒を飲むかについて聞いたところ、20代では“人と集まったとき”が上位3位までを占め、かつ全世代と比較してもその回答率が高いことが分かりました。
また、お酒を飲みたいと思った時にとったことがある行動を聞くと、20代では、「友人などを誘って、お店で飲む」(63.6%)、「友人などを誘って、家で飲む」(58.3%)という回答が、全世代と比較して顕著に多くあげられました。
若い世代は仲間と一緒にお酒を楽しむことが多いようです。


【調査概要】
・調査会社:(株)マクロミル
・調査対象:
 (1)最近1ヶ月にアルコールを飲用した20-60代の男女4,000人
 (2)(1)のうち、最近1ヶ月に市販のRTDを飲用した人1,882人
・調査方法:インターネット調査
・調査日:2014年11月15日

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