閉経後の女性の骨粗鬆症に対する意識・実態調査 

2015年02月27日
ファイザーは、50代以上の閉経後女性3,090人を対象に、骨粗鬆症への意識や実態に関するインターネット調査を実施。

ファイザーでは、女性の健康寿命延伸を目指したプロジェクト「女性のミカタ」を2012年より展開しております。今回、女性の健康寿命延伸を阻害する要因となっている骨粗鬆症に対し、発症リスクが高まる閉経後の女性がどのように認識し、行動しているかについて把握することを目的に、意識調査を実施しました。

【調査結果サマリー】

骨粗鬆症に関する認知率自体は高いが、大切な情報がまだ十分知られていない

・ほぼ全ての回答者(99.8%)が、骨粗鬆症について認識しており、約8割(76.6%)は、「どのような病気か詳しく知っている」と回答。

・骨粗鬆症の情報として知っていることのトップは、「骨がスカスカになる(91.0%)」。次いで「骨がもろくなりちょっとしたことで骨折しやすくなる(88.2%)」、「骨折して寝たきりの原因にもなる(76.0%)」。

・一方、「糖尿病などの生活習慣病と関連がある(12.9%)」、「放っておくと悪化し寿命が短くなる(19.3%)」、「骨折しても痛みや自覚症状がないことがある(34.7%)」、「治療すると骨折をある程度防ぐことができる(45.7%)」など、重要な情報であるにも関わらず、十分知られていない情報も多い。

・また、骨粗鬆症になった場合に、「どの診療科に受診すればよいか分からない」と回答した人も 1割強(14.9%)存在し、50歳代では約2割(19.0%)に上る。


発症リスクに不安を感じながらも、検査までつながらない実態

・7割以上(72.1%)の人は、自身が「骨粗鬆症になる可能性がある」と回答。一方、「可能性がないと思う」と回答した理由は「食事に配慮しているから(49.2%)」、「適度な運動をしているから(47.7%)」が多く、自己解決できると認識。

・3人に1人は、骨粗鬆症の検査を「一度も受けたことがない」と回答。50代女性では、その割合が2人に1人まで増加。また、身近な人で骨粗鬆症になった人がいながらも検査を受けたことがない人は2割以上。

・検査を受けたことがない理由として最も多いのは、「気になる症状がなかったから(44.8%)」。次いで「検査を受けに行くきっかけがなかったから(44.6%)」。


兆候があったり、診断を受けながらも自己判断で治療を受けない患者さん像

・約4割の人が「若い頃より2センチ以上身長が縮んだ」と回答。2センチ以上の身長低下の場合は50%以上の可能性で背骨の骨折があるとされている1)にも関わらず、7割以上の人は診断されおらず、治療もしていない。

・骨粗鬆症と診断されているにもかかわらず治療をしていない理由の上位は、「痛みなどの症状がないから(43.7%)」、「食事や運動で治せると思うから(37.9%)」、「薬を飲みたくないから(33.3%)」。


【調査結果】

骨粗鬆症の不安を感じながらも、4割近くが検査経験なし

骨粗鬆症について知っている、もしくは聞いたことがあると回答した3,084人に、「あなたは、ご自身が「骨粗鬆症」になると思いますか?」と尋ねたところ、「骨粗鬆症になる可能性があると思う」、「今はないが、将来骨粗鬆症になる可能性があると思う」と回答した人が72.1%(2,224人=461人+1,763人/3,084人)となりました。しかし、その中で骨粗鬆症の検査を「受けたことがない」と回答した人は35.7%(795人/2,224人)と4割近くの人に上り、骨粗鬆症の不安を感じながらも、検査を受けていない人が多いことが明らかになりました。

骨粗鬆症に関する認知率自体は高いが、大切な情報がまだ十分知られていない

■ ほぼ全ての回答者(99.8%)が、骨粗鬆症について認識しており、約8割(76.6%)は、「どのような病気か詳しく知っている」と回答。

全回答者に、「あなたは、「骨粗鬆症」という病気を知っていますか?」という質問に対し、 「どのような病気か詳しく知っている」と回答した人が76.6%(2,367人/3,090人)、「名前を聞いたことはあるが詳しくは知らない」が23.2%(717人/3,090人)と、ほぼ全ての回答者(99.8%)が骨粗鬆症について認識していることが分かりました。

■ 骨粗鬆症の情報として知っていることのトップは、「骨がスカスカになる(91.0%)」。 次いで「骨がもろくなりちょっとしたことで骨折しやすくなる(88.2%)」、「骨折して寝たきりの原因にもなる(76.0%)」。

■ 一方、「糖尿病などの生活習慣病と関連がある(12.9%)」、「放っておくと悪化し寿命が短くなる(19.3%)」、「骨折しても痛みや自覚症状がないことがある(34.7%)」、「治療すると骨折をある程度防ぐことができる(45.7%)」など、重要な情報であるにも関わらず、十分知られていない情報も多い。

骨粗鬆症について知っている、もしくは聞いたことがあると回答した3,084人に、「骨粗鬆症」の具体的な症状や情報について知っていることを複数回答で尋ねたところ、最も多かった回答が「骨がスカスカになる」が91.0%(2,807人/3,084人)、次いで「骨がもろくなりちょっとしたことで骨折しやすくなる」が88.2%(2,721人/3,084人)、「骨折して寝たきりの原因にもなる」が76.0%(2,344人/3,084人)となりました。一方、「糖尿病などの生活習慣病と関連がある」(12.9%:398人/3,084人)、「放っておくと悪化し寿命が短くなる」(19.3%:594人/3,084人)、「骨折しても痛みや自覚症状がないことがある」(34.7%:1,069人/3,084人)、「治療すると骨折をある程度防ぐことができる」(45.7%:1,409人/3,084人)、といった早期発見、早期治療につながる情報に関しては半数以上の人が知らない情報もあり、偏りが見られました。

■ また、骨粗鬆症になった場合に、どの診療科に受診すればよいか分からないと回答した人も1割強(14.9%)存在し、50歳代では約2割(19.0%)に上る。

骨粗鬆症について知っている、もしくは聞いたことがあると回答した3,084人に、「もしあなたが骨粗鬆症で病院を受診するとしたら、どこへ行くと思いますか?」と尋ねたところ、「整形外科(診療所/クリニック)」が38.7%(1,194人/3,084人)、「整形外科(大きな病院)」が24.2%(745人/3,084人)、「内科(診療所/クリニック)」が12.5%(385人/3,084人)」と続きました。一方、14.9%(459人/3,084人)の人は「どの診療科に行けばよいかわからない」と回答し、特に50代の回答者では19.0%(195人/1,029人)と、約2割の人が受診すべき診療科が分からないことが判明しました。

発症リスクに不安を感じながらも、検査までつながらない実態

■ 7割以上(72.1%)の人は、自身が骨粗鬆症になる可能性があると回答。一方、「可能性がないと思う」と回答した理由は、「食事に配慮しているから(49.2%)」、「適度な運動をしているから(47.7%)」が上位で、自己解決できると認識。

骨粗鬆症について知っている、もしくは聞いたことがあると回答した3,084人に、「あなたは、ご自身が「骨粗鬆症」になると思いますか?」と尋ねたところ、「骨粗鬆症になる可能性があると思う」、「今はないが、将来骨粗鬆症になる可能性があると思う」と回答した人が72.1%(2,224人=461人+1,763人/3,084人)となりました。一方、「骨粗鬆症になる可能性はないと思う」と回答した人も20.8%(642人/3,084人)おり、その理由を聞いたところ、「食事に配慮しているから」(49.2%:316人/642人)、「適度な運動をしているから」(47.7%:306人/642人)という回答が多く、自己対策により発症を防ぐことができると思っていることが分かりました。

■ 3人に1人は、骨粗鬆症の検査を「一度も受けたことがない」と回答。50代女性では、その割合が2人に1人まで増加。また、身近な人で骨粗鬆症になった人がいながらも検査を受けたことがない人は2割以上。

骨粗鬆症について知っている、もしくは聞いたことがあると回答した3,084人に、骨粗鬆症の 検査を受けたことがあるか尋ねたところ、「受けたことがない」と回答した人が33.3%(1,028人/3,084人)いました。50代ではその割合は増し、51.0%(525人/1,029人)と半数以上の人が検査を受けたことがないと回答しました。エリア別で見ると、検査を受けたことがない割合が九州エリアでは46.2%(104人/225人)、中国エリアが41.7%(53人/127人)と4割以上に達し、関東エリアの30.5%(374人/1,227人)、中部エリアの32.1%(150人/468人)、近畿エリアの32.9%(221人/672人)と比べ、1割程度高くなりました。
また、身近な人(親族、知人問わず)で、骨粗鬆症になった人がいると回答した人(29.7%:915人/3,084人)であっても、2割以上の23.9%(219人/915人)が検査を受けたことがないと回答し、骨粗鬆症は自分には関係ないと捉えていない人もいることが明らかになりました。

■ 検査を受けたことがない理由として最も多いのは、「気になる症状がなかったから(44.8%)」、次いで「検査を受けに行くきっかけがなかったから(44.6%)」。

骨粗鬆症の検査を受けたことがないと回答した1,028人に受けたことがない理由を複数回答で尋ねたところ、最も多い回答が「気になる症状がなかったから」で44.8%(461人/1,028人)となり、次いで「検査を受けに行くきっかけがなかったから」が44.6%(458人/1,028人)となり、自覚症状が乏しい骨粗鬆症の特徴が影響し、検査を受けていない人が多いことが示唆されました。

兆候があったり、診断を受けながらも自己判断で治療を受けない患者さん像

■ 約4割の人が「若い頃より2センチ以上身長が縮んだ」と回答し、骨折している可能性があるにも関わらず、7割以上の人は診断されず、治療もしていない。

全回答者に、「あなたは若いころより身長が低くなりましたか?」と尋ねたところ、「身長が縮んだ(2~3センチ)」と回答した人が35.4%(1,093人/3,090人)に上り、「身長が縮んだ(4センチ以上)」と回答した人3.7%(114人/3,090人)と併せると約4割の人が2センチ以上身長が縮んだと回答しました。2センチ以上の身長低下の場合は50%以上の可能性で背骨の骨折があるとされますが1)、「あなたは骨粗鬆症の治療をしたことがありますか?」と尋ねたところ、身長が縮んだと回答した人のうち、73.2%(884人/1,207人)の人が「骨粗鬆症と診断されておらず、治療もしていない」と回答し、骨粗鬆症の症状が放置されている可能性が示唆されました。

■ 骨粗鬆症と診断されているにもかかわらず治療をしていない理由の上位は、「痛みなどの症状がないから(43.7%)」、「食事や運動で治せると思うから(37.9%)」、「薬を飲みたくないから(33.3%)」。

骨粗鬆症と診断されているが、治療したことはないと回答した87人に、「骨粗鬆症」と診断されながら現在治療されていない理由を複数回答で尋ねたところ、「痛みなどの症状がないから」(43.7%:38人/87人)で最も多く、次いで「食事や運動で治せると思うから」(37.9%:33人/87人)、「薬を飲みたくないから」(33.3%:29人/87人)と、自己判断で対応しようとしている患者さんが多いことが分かりました。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ファイザー]
 マイページ TOP