オンラインコミュニケーション利用実態調査(青少年と保護者対象) 

2015年03月02日
子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)は、同研究会が実施した「オンラインコミュニケーション利用実態調査」の結果を発表。

同調査は、同研究会第6期の研究テーマである「オンラインコミュニケーション能力のモデル化」の取り組み一環として、オンラインコミュニケーションの利用実態などを調べたものです。今回の調査は、オンラインでコミュニケーションをとっている保護者と青少年(行動を客観的に振り返ることができる年齢層として高校生・大学生)、計1106名を対象に、ウェブアンケート方式で行いました。調査結果の主なポイントとしては、以下の三点が挙げられます。

【調査結果サマリー】

(1)「親しい相手と」「一日何度も」「大人数のグループで」が青少年のオンラインコミュニケーションの特徴

オンラインコミュニケーションでやりとりする相手は、保護者、青少年ともに、「家族」や「友達」など親しい相手との利用が主でした。しかし利用頻度については、「一日複数回、友達と連絡をとる」保護者が18.6%にとどまる一方、青少年では46%と、二倍以上の開きがあります。また、「1回の会話でやりとりする相手の数」についても、「すべて顔見知りの相手10人以上」とやりとりをしたことがある保護者は31%だった一方、青少年では67.9%とこちらも二倍以上となり、オンラインコミュニケーションの利用実態が保護者と青少年で大きく異なることが定量的に裏付けられました。

(2)「スマートフォン」と「メッセンジャー」が青少年の主なコミュニケーション経路に

オンラインコミュニケーションで利用する機器は、保護者ではパソコン(93.8%)、青少年ではスマートフォン(85.7%)がそれぞれ最多でした。利用しているソフト・アプリについて、「メール」は保護者96%、青少年92.2%とほとんど差はありませんでしたが、「メッセンジャー」は保護者65%、青少年92.8%と30ポイント近く差があることが分かりました。

(3)オンラインコミュニケーションに関わる悩みや不安を保護者よりも強く感じている青少年

「感情の伝わりにくさ」などのオンラインコミュニケーションの特性については、青少年の方が保護者よりも「理解している」割合が高い傾向にありました。その一方で、「伝わる文章がうまく書けないことがある」「相手の本当の気持ちがよく分からないことがある」など、オンラインコミュニケーションに関わる悩みや不安を感じている割合は、いずれの項目についても保護者と比べて青少年の方が高いことが分かりました。


【調査概要】
・実施期間:2014年9月19日~2014年9月22日
・調査対象:
 第一子に高校生・大学生の子どもをもち、オンラインでコミュニケーションをとっている保護者
 オンラインでコミュニケーションをとっている高校生・大学生
・有効回答数:1106件(保護者 554件、青少年 552件)
・調査方法:ウェブアンケート方式(ジャストシステム社に委託)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[子どもたちのインターネット利用について考える研究会]
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