出生前診断についての調査 

2014年04月21日
医療・健康系モバイルサービスを展開するプラスアールは、新型出生前診断スタートから1年が経過するにあたり、1200名近くの妊婦さんから寄せられた、「出生前診断についての調査」について、受診の有無や検査項目などについてレポートいたします。

【調査結果】

■出生前診断を受ける予定、もしくは受けましたか?「受けた+これから受ける(17.0%)」
「出生前診断を受ける予定、もしくは受けましたか?」という設問において、
・受けた 7.0%
・受ける予定 10.0%
・受ける予定はない 83.0%
という結果になりました。

検査の内容や方法、受けられる時期などがあまり知られていないことや、費用や倫理的な問題も絡んでくることからか、8割以上の妊婦さんが、「受ける予定はない」という回答になりました。

検査を受けた妊婦さんの年代別の内訳は以下のようになり、20代の妊婦さんが30代の妊婦さんを上回る結果となりました。年齢に関わらず、おなかの赤ちゃんについての不安が絶えない妊婦さんの気持ちがうかがえる結果となりました。

■出生前診断の中で最も受けられていたのは「羊水検査」
「受ける予定、受けた方に質問です。どんな出生前検査を受ける予定、もしくは受けましたか?(いくつでも可)」という設問において、
妊婦さんの回答が多かった順に、
羊水検査    91人(37.8%)
クアトロ検査  48人(19.9%)
胎児ドッグ   36人(14.9%)
という結果になりました。

受けた検査数については、1種類の検査だけでなく、2,3種類の検査を受ける妊婦さんも多くいらっしゃいました。201名中40名の妊婦さんは検査を2種類以上受けており、一番多い方で6種類の検査を受けていることがわかりました。

■出生前診断についての具体的なコメント
出生前診断に関するフリーコメントでは様々な意見が寄せられました。

<受けた・受ける予定>
・賛否両論ありますが、私の場合、結果異常がなかったので、残りの妊娠ライフが心穏やかなものになったので、受けて良かったなと思います。ただ、異常があった場合、どのような選択をしたら良いのか、妊娠前と小さな命が宿っている今とは考えが変わり、すごく悩み苦しんだと思います。(40代 7カ月)
・病院の検査項目にあるから受ける予定ですが、無ければとくに受けるつもりはなかったです。(20代 5カ月)

<受けない・受けなかった>
・結果によって、産まないということはなかったので、受ける意味がないと思い、受けませんでした。(20代8カ月)
・母体の年齢が35歳の初妊婦なので、羊水穿刺を姑から勧められましたが、染色体異常であった場合、下ろすという決断も出来ないので、検査は受けませんでした。こればかりは人それぞれの価値観と思いがあるので、一概に良い悪いとは言えないと思います。(30代 10カ月)

<その他>
・知りたいけど怖い。母になる自覚が足りないんやと自暴自棄になる。(20代 4カ月)
・旦那が受けさせたがって、病院に問い合わせたところ、もう適切な週数を越えるので、検査が難しいと言われた。年齢的には27歳だったので、問題もなさそうと言われたが、病院側が検査に関して消極的かなと思った。(20代 10カ月)
・出生前診断は悪いことではないと思う。その子が生まれてからの環境を整える為にも事前に知っておくことは大事ではないでしょうか。また、そこで別れを告げるママも中にはいると思いますが、その子を育てる、そして生きて生かせられる環境がなければそうせざるを得ないこともあるのだと思います。(20代 2カ月)

アンケートの結果から、検査を目の前にして判断をする際に、おなかの赤ちゃんの将来について、思い悩む妊婦さんの姿がうかがえる結果となりました。検査について詳細が不明、受けられる病院が近くにない、費用が高いといった問題もあり、妊婦さんすべてが平等な立場で選択をできない現状もうかがえました。


【調査概要】
・調査方法:インターネット調査 「カラダノート」内、妊娠なう向けコーナーにて実施
・調査期間:2014年3月31日~2014年4月13日
・地域:全国
・対象者:カラダノート会員/「妊娠なう」の利用者
・有効回答数:1181

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