中小企業設備投資動向調査 [2015年1月調査] 

2015年03月11日
商工中金は、「中小企業設備投資動向調査」を実施。
設備投資は景気動向と極めて密接な関係があります。当金庫では年2回、中小企業の設備投資動向についての調査実施しています。

【調査要旨】
(対象は断りのない限りすべて国内設備投資)

1 設備投資の有無…14 見込は 7 年ぶりに 50%台回復
○2014 年度実績見込(以下、「14 見込」) 設備投資「有」の企業割合は 51.2%と 5 年連続して前年を上回り、7 年ぶりに 50%台を回復した(製造業 60.6%、非製造業 45.8%)。
○2015 年度当初計画(以下、「15 当初」) 設備投資「有」の企業割合は 31.3%と 5 年連続で前年を上回った(製造業 36.8%、非製造業 28.2%)。
○14 見込、15 当初とも設備投資「有」の割合の増加傾向が続いているが、15 当初は過去 5 年の回復局面では 2 番目に小さい改善幅にとどまった。

2 設備投資の目的…合理化・省力化投資の割合が増加
○14 見込 目的の上位は「設備の代替」、「維持・補修」、「増産・販売力増強(国内向け)」。13 実績に比べ「設備の代替」、「製品の品質向上」などが増加している。
○15 当初 目的の上位は「設備の代替」、「増産・販売力増強(国内向け)」、「維持・補修」。14 見込と比べ、「合理化・省力化」「新製品の生産」などが増加。
○合理化・省力化投資の割合増加が目立ったほか、増産・販売力増強が底堅く推移。

3 設備投資額…14 見込は 3 年ぶりのマイナス
○14見込 13実績比▲9.4%と3年ぶりに前年度実績比マイナスとなった(製造業は同+3.2%、非製造業は同▲17.1%)。当初計画からは 28.3 ポイント上方修正で、過去平均の 29.7 ポイントをやや下回った(製造業は 39.7 ポイント、非製造業は 21.6 ポイントの上方修正)。
○15 当初 14 実績見込比▲33.9%(製造業は同▲20.7%、非製造業は同▲43.8%)。当初計
画の過去平均▲32.1%を下回った。

4 設備投資「無」の理由…景気不透明感を挙げる割合が高まる
○14 見込、15 当初とも設備投資を実施しない理由は、「現状で設備は適正水準」が最も多い。「景気の先行き不透明」がやや増加。また、「必要な人材が確保できない」の割合が 2013年度以降やや高まっている。


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