人事評価に関する意識調査(20代~50代ビジネスマン対象) 

2015年03月10日
日本経済新聞社とNTTコムリサーチは、20代~50代のビジネスマンを対象に「人事評価に関する意識」についてインターネットでアンケート調査を実施。

【調査結果データ】

(1) 人事評価に3割が「不満」
人事評価に満足しているかについてたずねたところ、「満足」と答えた人はわずか3.2%。「どちらかというと満足」(19.7%)を合わせた満足度は23.0%であった。一方、不満(不満+どちらかというと不満)は満足を上回って33.7%。性年代別でみると、年代が高い層ほど不満が高い傾向がみられた。

(2) 人事評価の不満理由は「評価基準が不明確」
"人事評価に不満"と答えた355名の不満理由は「評価基準が不明確」が7割で突出して高くトップ。以下「自らが考える評価に比べ低い」「評価が恣意的で不公平」が4割で続く。

(3) 人事評価の仕組みに4割が「不満」
人事評価の仕組みに対する満足度は前述の人事評価満足度と同様の傾向がみられ、「不満(不満+どちらかというと不満)」は37.8%で「満足(満足+どちらかというと満足)」(19.0%)を約2倍上回った。特に、30代以上になると不満が高くなる傾向がみられた。

(4) 人事評価の仕組みに対する不満理由は「評価基準が不明確」「評価者の好き嫌いで評価」
"人事評価の仕組みに不満"と答えた398名の不満理由は、「評価基準が明確に示されていない」(41.0%)、「評価者の好き嫌いで評価されてしまうため」(38.7%)、「評価者が直属の上司しかおらず、評価が一面的」(24.9%)、「上司など評価者が自分の仕事ぶりをよく把握していない」(24.6%)などの『評価基準が曖昧』といった項目が上位にあがる。

(5) 半数以上は人事評価のフィードバックあり。フィードバックがある層の人事評価満足度は高い
人事評価のフィードバック状況は、「フィードバックされている」が54.9%で過半数を超えた。
フィードバック有無別で人事評価満足度・人事評価の仕組みに対する満足度をみると、フィードバックの有無によって満足度の評価は異なる結果がみられた。

(6) 人事評価で知りたい項目は「評価された実績」「評価されなかった理由」「改善が必要な職務」
人事評価で知りたい項目として最も多かったのは「評価された実績や行動、態度」(66.4%)。次いで「あまり評価されなかった理由」(45.0%)、「改善が必要な職務行動、役割意識」(41.0%)。

参考)人事評価に関する意見
「人事評価に関する意見」を自由回答でたずねたところ、対象者から多数の意見が寄せられた。評価基準の曖昧さの改善や結果の開示を求める意見が大半を占める中、フィードバックだけでなく個人面談など話し合いの場を求める意見もあった。一方、「人が評価するには限界があり、正当な評価は難しい」といった指摘もみられた。


【調査概要】
調査対象:「NTTコムリサーチ」登録モニターのうち、下記に該当する方 
 男女20代~50代
 会社員(正社員)(経営者・役員クラスを除く) かつ 従業員数 10人以上の企業にお勤め
 勤務先で人事評価が行われている
調査方法:「NTTコムリサーチ」上のインターネット・アンケート画面での回答
調査期間:平成27年2月4日(水)~2月10日(火)
有効回答者数:1,054名
回答者の属性:回答者の属性

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[NTTコム リサーチ]
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