「胸の下垂」に関する意識・実態調査 

2015年04月07日
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、20~40代の女性500名を対象として、どのくらいの女性たちが「胸の下垂」、つまり『老け胸』を招く習慣に陥っているのか、また、『老け胸』の自覚があるのかどうかについて、調査をおこないました。

【調査結果】

◆ 約6割が「胸の下垂」を自覚!20代でも4割が実感、『老け胸』は心理的影響も大?

はじめに、「20代の頃と比べて、胸が垂れてきたと感じることはありますか?」と聞いたところ、62%と半数以上の女性が「ある」と回答。[グラフ1] 年代別にみると、30代は69%、40代は74%と全体の平均以上の人が「胸の下垂」を自覚しており、20代でも42%と約2人に1人が、以前と比較して胸が垂れてきていることを実感していることが分かりました。

「胸の下垂」を自覚している人に、胸が垂れてきたことによって起こった変化を尋ねると、最も多かったのは「体が老けて見えるようになったと感じる」(46%)という回答でした。胸が下垂している状態を“老化”の表れと感じて、『老け胸』を自覚している様子がうかがえます。その他には、「水着になりたくなくなった」(30%)、「タイトな服が似合わなくなったと感じる」(26%)、「ブラジャーのサイズが小さくなったと感じる」(26%)などの回答が並び、さらに、21%と約5人に1人は、「女としての自信がなくなった」とも回答しています。

具体的には、「お風呂で鏡を見たら、すごく下の方にあるように思えた」(26歳)、「お風呂で胸を持ち上げないと洗えない部分が出てきた」(46歳)など、入浴時に裸の状態を改めて見た際に『老け胸』を実感したという声が多く寄せられています。また、人に指摘されたり、人と比較したりすることで変化に気付く人もいるようで、「旦那に『胸が垂れているよ』と指摘され、ショックだった」(31歳)、「友達と温泉に行ったときに、自分の方が垂れているように感じた」(20歳)などのコメントも集まりました。「胸」という女性らしさを表すパーツの変化は、女性たちの気持ちにも大きな影響を与えていると考えられます。

また、青山氏によると、『老け胸』状態に至るまでにはいくつかの兆候があり、それらに当てはまる場合は、将来的に胸が垂れてしまう可能性が高いと言えるようです。これらの兆候に関して、「20代の頃と比べて、胸に起こった変化はありますか?」と質問すると、「ハリが少なくなった」(64%)、「触感が柔らかくなった」(54%)、「デコルテのボリュームが減った」(52%)、「小さく見えるようになった」(41%)などのポイントに回答が集まりました。『老け胸』はまだ実感していなくとも、その兆候と言える変化を感じている女性は多いようです。

◆ ラクブラ、スマホ&パソコン使用、運動不足… 現代女性は『老け胸』習慣だらけ!?

青山氏によると、普段の姿勢の悪さや下着の選び方、着用方法によっても『老け胸』が引き起こされると考えられるようです。そこで、『老け胸』を招きうる生活習慣についても調査をおこないました。

その結果、「運動不足」(59%)、「パソコンを使っているときに姿勢が悪くなりがち」(54%)、「スマートフォンを使っているときに姿勢が悪くなりがち」(33%)などの回答が上位に並んだほか、下着に関する習慣としては、「試着せずにブラジャーを買っている」(42%)、「運動するときも普段と同じブラジャーを着用している」(35%)、「家にいるときに“ラクブラ”を着用する」(28%)といった回答が集まり、現代女性の生活には、随所に『老け胸』習慣があることがうかがえます。

特に下着選びに関しては、気を遣っている女性が少なく、胸に対する普段のケアの意識が低いことがうかがえます。こうした日々の生活習慣が「胸の下垂」につながっていると考えられることから、実際に約6割もの女性が下垂した『老け胸』を自覚しているという実態も、必然的な結果だと言えるでしょう。

◆ 「胸」のケア、実施しているのは1割未満!意識の低さが浮き彫りに

続いて、「胸」のケアについての調査をおこなったところ、「顔」(54%)、「髪」(37%)、「手」(29%)などの体の他のパーツは毎日ケアする人が多かったのに対して、「胸」を毎日ケアする人はわずか6%。1割未満に留まる結果となりました。胸のケアをしていない理由としては、「面倒だから」(38%)、「やり方が分からないから」(36%)、「時間がないから」(20%)など、方法が分からないほか、手間や時間のなさといった要因も挙げられました。ただし、「無駄だと思っているから」(13%)という回答も一定数見られ、『老け胸』やケア方法に関する知識不足があきらめにつながっている可能性も垣間見えました。

胸のケアに対する意識が低い一方で、「胸が垂れる前に、早くからバストケアをした方がよいと思いますか?」という質問に対しては、81%とほとんどの人が「思う」と回答しています。実際に、「10代の頃から下着にお金をかけてしっかり管理すべきだった」(38歳)や、「ブラジャーの知識を若い頃から知っておけば、もう少しハリがあったと思う」(31歳)、「姿勢を良くする習慣をつければ良かった」(49歳)といった、『老け胸』状態を自覚してからの後悔の声も多く集まっています。「胸」は、ケアへの意識が低い一方で、下垂を自覚した途端に、ケアをしてこなかったことへの後悔が大きいパーツであると言えます。

ちなみに、胸のケアを日常的に取り入れている人からは、「少し高価でも機能性の良い下着を選んでいるので自信がある」(25歳)など、継続的なケアで自分の「胸」に対して自信を持っている人も見られました。また、「垂れているような気がしたので、最近マッサージを始めたらとても効果があったので続けていきたい」(29歳)、「きちんとした下着をつけ始めたら、形が整ってきれいになった」(34歳)といった、下垂を実感してからのケアで変化を感じている人もおり、普段ケアがおろそかになっている分、少し気を付けてみると、その差を感じられることが多い可能性もあると言えます。


【調査概要】
・調査名:「胸の下垂」に関する意識・実態調査
・調査対象:20代~40代 女性500名 (年代別に均等割付)
・調査期間:2014年12月4日(木)~2014年12月5日(金)
・調査方法:インターネット調査
・調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[トレンド総研]
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