一般社団法人日本冷凍食品協会は、冷凍食品の利用者を対象に、『“冷凍食品の利用状況”実態調査』を実施。
調査対象:冷凍食品を「月1回以上」利用している25歳以上の男女各625人

【調査結果概要】

Ⅰ 冷凍食品の利用状況

1.冷凍食品を利用する頻度
●《女性》 「週2~3回」(27.4%)が最も多く、以下「月2~3回」(22.4%)、「週1回」(21.0%)、「月1回」(20.0%)の順で、平均「1.7 回/週」。
●《男性》では、平均「1.7 回/週」で、《女性》と同頻度。
●男女とも、若い世代ほど冷凍食品の利用頻度が高い。お弁当を作ることの有無別では、《お弁当を作っている男性》が平均 2.6 回で、高い利用頻度。
●利用頻度の平均回数を前年と比較すると、《女性》は 0.1 回の減少、《男性》は前回と同頻度。

2.冷凍食品を利用する頻度は、1年前に比べて変わったか
●《女性》では、「変わらない」(61.8%)が多く、「増えた」(17.6%)と「減った」(17.6%)が同率で、総じて“昨年並み”。若い世代ほど「増えた」が多い。
●《男性》でも、「変わらない」(61.0%)が多いが、「増えた」(16.6%)の方が「減った」(10.1%)よりもやや多い。

3.冷凍食品の購入場所
●《女性》では、「スーパーマーケット(ネットスーパー含む)」(89.8%)が圧倒的で、そのほかでは「宅配サービス(生協など)」(16.6%)、「ドラッグストア」(11.6%)など。
●《男性》でも、「スーパーマーケット(ネットスーパー含む)」(90.4%)が最も多いが、次いで「コンビニエンスストア」(21.3%)が《女性》(6.3%)に比べてかなり多く、「宅配サービス(生協など)」(4.0%)は少ない。
●前年と比べ、男性では「スーパーマーケット」以外の場所での購入が増加傾向で、冷凍食品の購入場所が少しずつ多様化。

4.冷凍食品を購入している目的
●《女性》では、「自宅で食べる夕食」(43.2%)、「お弁当用」(42.4%)、「自宅で食べる昼食」(37.0%)、「料理に使う素材として(野菜・魚介等)」(34.7%)が各4割前後と幅広く活用。
●《男性》では、「自宅で食べる夕食」(57.1%)が圧倒的に多く、《女性》(43.2%)よりも 10 ポイント以上高い。一方、「お弁当用」(26.9%)、「料理に使う素材として(野菜・魚介等)」(23.8%)は《女性》よりかなり低い。

5.自宅の冷凍庫には、現時点で冷凍食品がおよそ何パック入っているか
●《女性》 「3~5パック」(35.0%)、「1~2パック」(28.8%)、「6~10 パック」(17.6%)などの順で、平均「4.8 パック」。
●《男性》でも、「3~5パック」(39.7%)、「1~2パック」(29.3%)、「6~10 パック」(15.8%)の順だが、平均は「4.4 パック」で、《女性》(4.8 パック)より少なめ。
●年代別では、男女とも年齢が上がるほど個数が多くなる傾向。

6.購入した冷凍食品をどのくらいの期間保管しているか
●《女性》では、「2~3週間程度」(32.3%)が最も多く、以下、順に、「1か月程度」(29.1%)、「2~3か月程度」(18.4%)、「1週間以内」(15.4%)となっている。
●《男性》でも、同じような結果だが、「1週間以内」(19.8%)など短い期間が多め、「2~3か月程度」(12.2%)など長い期間が少なめで、保管期間は《女性》よりも短い。
●男女とも、1か月以内に使い切る人が多数派(女性 77.9%、男性 85.0%)。

7.冷凍食品の魅力
●《女性》では、「買い置きができる」(67.7%)、「調理の手間が省ける」(62.4%)、「時間が短縮できる」(45.3%)、「品数が足りない時に便利」(42.6%)、「おいしい」(35.2%)、「必要な分だけ調理できる」(30.6%)といったさまざまなメリットがあげられている。
●《男性》でも、「買い置きができる」(62.4%)、「調理の手間が省ける」(58.9%)、「時間が短縮できる」(48.6%)、「おいしい」(36.0%)、「品数が足りない時に便利」(28.6%)などが上位だが、《女性》に比べて全般的に低い割合で、《女性》の方が多くの点に魅力を感じている。
●年代別では、「おいしい」は年齢が若い方が、「買い置きができる」は年齢が上がるほど高い傾向。

8.冷凍食品は割引や特売をしている店で購入するか
●《女性》では、「割引や特売をしていない店で購入することが多い」(19.9%)は少なく、定期的に割引や特売をしている店で購入することが多い」(80.1%)が大多数を占める。
●《男性》でも、「定期的に割引や特売をしている店で購入することが多い」(72.3%)が多いが、《女性》(80.1%)に比べると若干低い。

9.冷凍食品の割引を行っている場合に購入することが多い価格
●《女性》 「5割引」(30.6%)、「4割引」(19.4%)、「3割引」(16.3%)、「1~2割引」(15.9%)などの順で、総じて高い割引率で購入することが多い。平均は「3.7 割」。
●《男性》では、平均「3.6 割」と、《女性》に比べてやや低い割引率で購入している。
●前年と比較すると、《女性》は「5割引」が大幅に減少しており、割引率の低下がうかがえる。「4.1 割」→「3.8 割」と前回よりも下がっている。《男性》も《女性》ほどではないが、「5割引」は減少し、「通常価格」、「1~2割引」が増加。

Ⅱ 冷凍食品の情報提供に関する意識

1.冷凍食品の表示について、今後望むことや期待すること
●《女性》 「原料原産地をはっきり表示してほしい」(38.7%)、「賞味期限を見やすくしてほしい」(26.4%)、「製造工場名と所在地をはっきり表示してほしい」(24.8%)、「カロリーや栄養成分の表示を増やしてほしい」(16.5%)などの期待や要望がある。
●《男性》でも、「原料原産地をはっきり表示してほしい」(30.6%)、「賞味期限を見やすくしてほしい」(26.1%)、「製造工場名と所在地をはっきり表示してほしい」(18.4%)、「調理方法をイラストや図をつかってわかりやすくしてほしい」(18.1%)、「記載事項の字が小さすぎるので大きくしてほしい」(16.3%)などの順だが、《女性》よりも低い割合の項目が多い。

2.1~2年前と比べて、売場で冷凍食品の価格の表示が変わったように思うか
●《女性》では、「わからない」(57.3%)が半数を超える。それを除けば、「割引表示は変わらない」(20.2%)が最も多いが、「『割引』から毎日『安売り』に変わった」(7.8%)、「『メーカー希望小売価格』などの割引から『通常価格』の割引に変わった」(6.4%)など、表記の変化を感じた人も多少いた。
●《男性》でも、「わからない」が半数強(55.8%)、そして「割引表示は変わらない」が約2割(19.4%)、次いで「『割引』から毎日『安売り』に変わった」(8.3%)、「『メーカー希望小売価格』などの割引から『通常価格』の割引に変わった」(7.5%)など、傾向は《女性》とほとんど変わらない。

Ⅲ PB と NB に対する意識

1.販売されている食品には、PB と NB があるが、その違いを知っていたか
●《女性》では、「内容まで知っていた」(23.4%)と「知らなかった」(24.0%)は各4分の1弱で、「違いがあることは知っていた」(33.9%)、「言葉は聞いたことがあった」(18.7%)といった漠然とした認知者が5割を超える。
●《男性》でも、ほぼ同じような結果。しかし、女性に比べ、若い世代ほど「内容まで知っていた」の割合が高い。

2.PB と NB のどちらを利用することが多いか
●《女性》では、いずれの商品においても“NB が多い”が5割台で、“PB が多い”の1割台を大きく上回っている。商品別に大きな違いは見られない。
●《男性》でも、“NB が多い”が“PB が多い”よりも多いが、《女性》に比べると低い割合。

3.PB の利用が多い理由
●いずれの食品でも「安いから」がトップ、次いで多くの食品で「おいしいから」が続くが、【5)ペットボトル飲料】では「売り場でよく目につくから」の方が多い。

4.今後、PB の購入を増やしていきたいか
●いずれの食品でも「変えるつもりはない」が5割前後を占め、次いで「増やしていきたい」が1割前後で、「減らしていき
たい」は1割未満と少ない。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:冷凍食品を「月1回以上」利用している25歳以上の男女各625人
調査期間:2015年2月28日(土)~3月1日(日)

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