ノンアルコール飲料と2015年GWに関する調査 

2015年04月16日
生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は「日常的にノンアルコール飲料を飲んでいる」というノンアルユーザー500名を対象にアンケート調査を行いました。本調査では、ノンアルユーザーたちの日常生活におけるノンアルコール飲料の利用実態を探るとともに、今年2015年のゴールデンウィークにどのようにノンアルコール飲料を飲みたいと思っているかについて調べました。

【調査結果】

◆ 拡がるノンアルコール飲料の飲用シーン! 「自分以外の人のためにも購入している」という人も7割以上に

今回の調査において調査対象としたのは、「日常的にノンアルコール飲料を飲んでいる」というノンアルユーザーの人たちです。こうした人たちは、日常生活において、どのようにノンアルコール飲料を楽しんでいるのでしょうか。「ノンアルコール飲料の種類」、「購入目的」、「飲用シーン」の3つの観点について、それぞれノンアルユーザーたちの利用実態を調べました。

まず、「普段飲んでいるノンアルコール飲料の種類」を複数回答形式で聞きました。その結果、最も多くの人が飲んでいるのは「ノンアルコールビール」(97%)で、ノンアルユーザーのほぼ全員が日常的に飲用していることが分かりました。次点以降は、「ノンアルコールカクテル」(67%)、「ノンアルコール梅酒」(57%)、「ノンアルコール酎ハイ」(52%)と続き、ノンアルユーザーの多くは、その時々の状況に応じて、複数種類のノンアルコール飲料を飲用しているようです。

次に、複数回答形式で「ノンアルコール飲料を飲むシーン」を答えてもらいました。その結果、最も多かった回答は、「お風呂上がり」(68%)で、「ランチ会・パーティー」(65%)、「旅行」(60%)と続きます。自宅でも外出中でも、また、一人でいる時でも人が集まる時でも、複数のシーンでノンアルコール飲料を楽しんでいるという人も多いことが分かりました。拡がりを見せるノンアルコール飲料の飲用シーンの様子を改めて確認することができたと言えるでしょう。

一方で、「今までにはないが、これからノンアルコール飲料を飲んでみたいと思うシーン」を聞いたところ、多かったのは、「スポーツ」(24%)、「仕事中」(20%)、「家事」(19%)といった回答でした。中には、「仕事中」など、なかなかハードルが高いシーンもありますが、今後、ノンアルコール飲料市場が拡がっていく上で、こうした新たなシーンへの拡がりは注目すべきポイントだと言えるでしょう。ノンアルコール飲料が、さらに多くのシーンで飲まれるようになることも期待されるところです。

また、このように拡がりを見せるノンアルコール飲料において注目したいのが、「自分のためだけではなく、一緒に飲む人のために用意したい」という、ノンアルコール飲料の購入目的です。実際に、今回の調査でも、ノンアルユーザーの73%と、実に7割以上が「自分以外の人が飲むためにノンアルコール飲料を購入する」と回答。お酒が苦手な人、車で来ている人、体調がすぐれない人など、人が集まる時にお酒が飲めない人もいるということもあるでしょう。そうした人たちのために準備しておくというのも、ノンアルコール飲料の利用方法の1つです。“自分のためばかりではなく、一緒の人のためにも”という需要の幅が、ノンアルコール飲料の人気を支える一因と言えるかもしれません。

◆ 2015年のGW、最もノンアルコール飲料が求められるシーンは… 「BBQなどのアウトドア」

次に、今年2015年のゴールデンウィークにフォーカスして、ノンアルコール飲料について調べました。

まず、「今年2015年のゴールデンウィークの予定」を複数回答形式でたずねました。すると、多かったのは、「自宅でのんびり」(66%)、「ショッピング」(56%)、「ドライブ・ツーリング」(55%)といった回答でした。今年2015年のゴールデンウィークの特徴は、5連休と長い休日です。レジャーやお出かけを楽しみつつも、その合間に自宅でのんびりする日を設けるという人が多いようにうかがえます。

それでは、こうしたシーンの内、ノンアルコール飲料がマストアイテムとなるのはどのようなシーンでしょうか。「すでにノンアルコール飲料の利用を予定している」という人の割合を比較し、その需要の高さを比較しました。その結果、最もノンアルコール飲料の需要が高いシーンは、「BBQなどのアウトドア」(67%)となりました。

夜には少し肌寒さも感じる、この季節。アウトドアを楽しむのはお昼の時間が中心でしょう。しかし、その時間から酔っぱらってしまうことに抵抗がある人も多いのではないでしょうか。1日をより長く、より濃く楽しむためにも、ノンアルコール飲料が求められていると言えるかもしれません。また、普段は休みの予定が合わなかったり、忙しかったりする人も、予定を合わせやすいのがゴールデンウィークです。仲間と一緒にアウトドアを楽しむ際に、車で来ている人など、お酒が飲めない人がいて戸惑ったという経験はありませんか。そんな時には、是非ノンアルコール飲料を用意してみると良いでしょう。お酒を飲まない人が少しでも楽しく過ごせるように、お酒を飲む人も気兼ねなく一緒に楽しめるように、ノンアルコール飲料がきっと活躍してくれるはずです。

「BBQなどのアウトドア」の他にも、「国内旅行」(65%)、「自宅でのんびり」(63%)、「帰省」(62%)といったシーンでも、6割を超える人がすでにノンアルコール飲料の利用を予定していることが分かりました。複数のシーンでノンアルコール飲料の利用を考えている人も多く、改めて、ゴールデンウィークにおけるノンアルコール飲料の需要の高さが分かる結果となりました。

このように人気のノンアルコール飲料ですが、「ゴールデンウィークにノンアルコール飲料を飲みたい理由」を複数回答形式でたずねたところ、63%があげた「お酒を飲めない人がいても楽しむことができるから」が最多の回答となりました。また、2位の「運転する予定があっても飲めるから」(61%)に続き、「お酒を飲めない人も楽しむことができるから」(60%)、「お酒が強くなくても飲めるから」(31%)といった回答が続きました。お酒を飲める人も、お酒が飲めない人も、皆が一緒に楽しむためにこそ利用したいというのが、ノンアルコール飲料を用意する一つの理由のようです。実際に、ノンアルユーザーの85%は、「お酒を飲めない人がいることもあるので、多くの人が集まる時には、ノンアルコール飲料を用意する必要があると思う」と回答しました。大勢で集まった時に、気兼ねなく皆が楽しくために、是非ノンアルコール飲料を用意してみてはいかがでしょうか。

また、前述の通り、ラインナップが充実しているのもノンアルコール飲料の特徴です。そこで、「今年2015年のゴールデンウィークに飲みたいノンアルコール飲料ブランドは?」と聞きました。その結果、支持率No.1のブランドとなったのは、サントリー「オールフリー」(76%)でした。以下、2位がアサヒ「ドライゼロ」(48%)で、3位は「キリンフリー」(40%)と続きます。このように、上位に並んだのはノンアルコールビールテイスト飲料。カクテルやワインなど、ジャンルを拡げるノンアルコール飲料ですが、やはり人気の中心は依然としてノンアルコールビールテイスト飲料にあるようです。


【調査概要】
・調査名:ノンアルコール飲料と2015年GWに関する調査
・調査対象: 20歳~59歳の男女に行った事前調査において、「日常的にノンアルコール飲料を飲んでいる」と回答した人 500名
・調査期間:2015年4月3日(金)~2015年4月7日(火)
・調査方法:インターネット調査
・調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[トレンド総研]
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