病院外来における集患・増患・患者満足度向上のための施策についての調査(病院の事務長クラスの職員対象) 

2015年05月13日
メディアコンテンツファクトリーとエス・エム・エスは、エス・エム・エスが運営する病院事務長専用の会員サイト「じむコム」で、病院の事務長クラスの職員に対して病院外来における集患・増患・患者満足度向上のための施策についてのアンケート調査を実施し、105件の回答を集めました。

今回の調査で、外来患者が減少傾向にある病院は4割で、そのうち「患者を増やしたい」と思っている病院は7割強にのぼることが分かりました。近年、病院の施設数は減少傾向にあり、経営を維持していくため集患・増患に対する関心・意欲が高まりつつありますが、何らかの施策が必要だと分かっていても、専任の広報担当者を置かなかったり、口コミを増やす取り組みが有効と分かりつつ実施できていなかったりなど、対応の遅れが懸念されます。

【調査TOPICS】

■過去5年間の外来患者数は「徐々に減っている」が4割
■外来患者を「増やしたい」病院は6割強。中でも外来患者が「徐々に減っている」病院では7割強
■広報の専任担当部門・担当者がいない病院は8割
■増患施策では7割強が「患者の口コミを増やす」ことが有効と回答。実際に取り組みを行なったのは4割弱にとどまる

【調査結果】

■過去5年間の外来患者数は「徐々に減っている」が4割
過去5年以内の外来患者数は「徐々に減っている」が40%でした。その他、「徐々に増えている」は31%、「変わらない」は27%という結果でした。

■外来患者を「増やしたい」病院は6割強。中でも外来患者が「徐々に減ってい」る病院では7割強
外来患者の増減意欲は「増やしたい」が63%でした。中でも、過去5年の外来患者数が「徐々に減っている」と回答した病院の中で、「患者を増やしたい」と回答した病院は73%と高い割合でした。

■広報の専任担当部門・担当者がいない病院は8割
広報やホームページの運用などを行う専任の部門・担当者がいない病院は81%で、1名の専任担当者がいる病院は13%でした。広報担当については、ほとんどの病院で兼任もしくは担当者なしの状態であると思われます。

■増患施策では7割強が「患者の口コミを増やす」ことが有効と回答。実際に取り組みを行なったのは4割弱にとどまる
増患に有効だと思う施策のトップは「患者からの紹介や口コミを増やす取り組み」で72%。それに対し、増患のために実施している施策では同回答が38%にとどまり、患者を増やすことに紹介・口コミ対策が有効だと思いつつも、それに対する施策が打ち出せずにいると思われます。


【調査概要】
調査期間:2015年3月2日(月)~3月13日(金)
調査対象:病床数20床以上の医療機関に勤務する事務職員(主たる対象者は事務長クラス)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:105名
調査項目:
 外来患者数に関する現状調査
 集患・増患のための広報施策に関する調査
 患者満足度向上のための施策に関する調査

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