男性上司と女性上司に関する調査(23歳~49歳男女対象) 

2014年09月08日
サーブコープジャパンは、アベノミクスの成長戦略の中核である「女性の活躍支援」の推進により、今後ますます女性管理職や経営層の増加が見込まれていることから、男性上司および女性上司の両方の下で働いた経験がある23歳~49歳の男女400名を対象に、男性上司、女性上司のそれぞれにおいて、上司との付き合い方にどんな違いが出るのかアンケート調査を実施しました。

【調査トピックス】

(1) 世代、男女を問わず、8割前後は男性上司の方が「論理的に物事を考える」と回答

(2) 全体の6割以上、女性部下の7割以上は女性上司の方が「気配りがある」と回答

(3) 全体の6割以上は、上司の性別によって仕事の対応は「変わらない」と回答


【調査結果】

■シチュエーション別 男性上司VS女性上司

(1) 世代、男女を問わず、8割前後は男性上司の方が「論理的に物事を考える」と回答

<「男性上司のココがいい」と思う部分は?→「論理的だから!」>
調査の結果、世代、男女を問わず、8割前後は男性上司のほうが「論理的に物ごとを考える」と回答。女性上司に対しては、男性からは「女の人は気分屋が多く、機嫌が良い日もあれば機嫌も悪い日もある。部下の好き嫌いも激しく、とても働きづらかった。」(30歳・男性)という声が。また、同性である女性からも「ロジックでなく、感情で行動する」(24歳・女性)「裏で何を考えているのかわからないし、感情やその時の体調に左右されるから」(32歳・女性)などの厳しい意見が。一方、男性上司に対しては、「常に論理的に仕事をしていて感情的にならない」(27歳・男性)、「論理的に話が進められる」(39歳・女性)、「人の好き嫌いではなく、論理的に判断して指示するから。」(26歳・女性)などの声が多くありました。

(2) 全体の6割以上、女性部下の7割以上は女性上司の方が「気配りがある」と回答

<「女性上司のココがいい」と思う部分は?→「気配りしてくれるから!」>
全体の6割以上が、「女性上司のほうが気配りできる」と回答しています。また、女性の回答は7割以上で、男性よりも1割程度多い回答となっており、同性だからこそ、さりげない気配りにも気付くことができると言えそうです。
また、「男性は『24時間働けますか?』系の人が多く、育児や介護に関して理解のない人が多い。」(30歳・女性)といった声もあり、女性上司のほうが家庭との両立など、ワークライフバランスにも配慮してくれると感じているようです。一方、男性からも「細やかな気配りを欠かさないから。特に子供がいる人ほど親のように優しく接してくれる」(26歳・男性)、「フォローまでちゃんとしてくれる」(40歳・男性)、「怒るときでも、言葉を和らげてくれる」(34歳・男性)などのコメントが。部下に対しても様々な「気配り」ができるところは、女性上司ならではの良さかもしれません。

(3) 全体の6割以上は、上司の性別によって仕事の対応は「変わらない」と回答

全体の8割近くは、男性上司でも女性上司でも「仕事の対応は変わらない」または「分からない」と回答していました。「上司の性別は、仕事そのものには大きな影響を与えない」のではないでしょうか。
さらに細かく見ていくと、「上司の性別によって仕事の対応が変わる」と回答した人は、女性より男性のほうが多く、20代では26.9%、30代では29.9%という回答率に。若いうちは自分で仕事の全体像をつかむことができず、人間関係における経験値も低いため、影響が出やすくなるようです。例えば、「男性上司に対しては結果重視、女性上司に対しては内容重視(32歳・男性)」「男性上司の場合は早く仕事をこなすこと、女性上司の場合はミスしないことを心がける(24歳・女性)」など、仕事における評価ポイントの違いを意識している人も。また、「男性上司には丁寧に、女性上司には明るく対応する(39歳・男性)」「男性上司の場合は努力を見せるが、女性上司の場合は媚びる(31歳・女性)」など、あからさまに対応を変えている人もいました。
一方、40代になると「上司の性別によって仕事の対応が変わる」と答えた男性は12.1%と低くなっています。ある程度自分の判断で仕事を進めることができ、コミュニケーション力や処世術が身に付く世代になれば、上司が男性であろうと女性であろうと影響されることは少ないと言えそうです。

男性だから、女性だからという性別のみでは一概にくくれないものの、男女それぞれの違いや特性などがあると経験的に感じている人はかなり多いようです。しかし、それをどう受け止め、どう対応していくかは、部下である本人の考え方や対応次第でもあると言えそうです。


【調査概要】
調査タイトル:上司についてのアンケート
調査期間:2014年8月4日~8月6日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:男性上司および女性上司の両方の下で働いた経験がある23歳~49歳の男女400名(男性200名・女性200名)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[サーブコープジャパン]
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