シティホテル・ビジネスホテルの利用と建設に関する意識調査(ビジネスパーソン対象) 

2015年05月27日
エヌ・アンド・シーは、2015年5月12日~5月13日の2日間、最近1年以内にシティホテル、またはビジネスホテルに宿泊した全国の20歳~59歳の男女ビジネスパーソンを対象に、「シティホテル・ビジネスホテルの利用と建設に関する意識調査」をインターネットリサーチにより実施し、2,000名の有効サンプルを集計しました。

【調査結果】

(最近1年以内の利用者に聞いた ホテルランキング)
◆人気のビジネスホテルランキング 1位「東横イン」 2位「アパホテル」 3位「ホテルルートイン」
◆一度は泊まってみたい 憧れのホテルランキング 1位「帝国ホテル」 2位「ザ・ペニンシュラ」
男性が憧れるホテルのトップ3は“日本のホテル御三家”、女性のトップ3は?

最近1年以内にシティホテル、またはビジネスホテルに宿泊した全国の20歳~59歳の男女ビジネスパーソン2,000名(全回答者)に、よく利用するビジネスホテルを聞いたところ、1位「東横イン」(39.6%)、2位「アパホテル」(23.3%)、3位「ホテルルートイン」(17.7%)、4位「スーパーホテル」(12.1%)、5位「サンルートホテル」と「ドーミーイン」(いずれも11.5%)でした。
次に、全回答者(2,000名)に、一度は泊まってみたい憧れのホテルを聞いたところ、1位「帝国ホテル」(47.6%)、2位「ザ・ペニンシュラ」(23.9%)、3位「ホテルオークラ」(23.1%)、4位「ホテルニューオータニ」(20.9%)、5位「ハイアット リージェンシー」(20.8%)となりました。
男女別にみると、男性では、1位「帝国ホテル」(47.6%)、2位「ホテルオークラ」(23.0%)、3位「ホテルニューオータニ」(22.1%)と日本のホテル御三家がトップ3となり、女性では、1位「帝国ホテル」(47.5%)、2位「ザ・ペニンシュラ」(30.4%)、3位「ホテル椿山荘東京」(24.6%)という結果でした。

(ホテル内施設や設備に対する意識)
◆ホテルを選ぶ際の重視点は「立地」「客室やトイレ・バスの清潔感」「朝食無料サービス」
女性の3割が「アメニティの充実度」を重視、出張族の3割が「インターネット環境」を重視
◆充実しているとうれしいホテル内施設・併設施設 1位「大浴場」 2位「コンビニ」 3位「飲食店」
「デザート・菓子ショップ」が充実しているとうれしい 女性では約4人に1人
◆質が良いとうれしい設備・アメニティグッズの上位は水回り関連

全回答者(2,000名)に、ホテルを選ぶ際の重視点やホテルの施設、設備について聞きました。
まず、ホテルを選ぶ際に重視することを聞いたところ、「立地がよい」が最も多く54.0%と半数以上のビジネスパーソンが挙げ、次いで「客室に清潔感がある」40.5%、「トイレ・バスに清潔感がある」38.6%、「朝食の無料サービスがある」35.6%、「予約が取りやすい」30.2%が続きました。「トイレ・バスに清潔感がある」は、男性(31.1%)に比べ女性(46.0%)のほうが重視する割合は高く、「スタッフの対応がよい」(男性19.9%、女性30.9%)や「アメニティグッズが充実している」(男性14.6%、女性30.4%)などでも同様の傾向がみられました。
また、出張族(※)についてみると、「インターネット環境が整っている」(出張族29.8%、非出張族19.1%)を重視する割合が、非出張族と比べて10.7ポイント高くなりました。
※最近1年以内に、宿泊を伴う出張があったビジネスパーソンを出張族とした

次に、宿泊するにあたって充実しているとうれしいホテル内施設・併設施設を聞いたところ、「大浴場・温泉」が最も多く48.3%、次いで、「コンビニエンスストア・売店」45.5%、「飲食店」26.6%、「自動販売機コーナー」23.9%が続きました。男女別にみると、「おみやげショップ」(男性10.2%、女性24.3%)や「デザート・菓子ショップ」(男性9.1%、女性24.5%)は、男性より女性のほうが高く、女性ではそれぞれ約4人に1人が挙げました。

また、宿泊するにあたって質が良いとうれしいホテルの設備・アメニティグッズを聞いたところ、最も多かったのは「シャンプー・コンディショナー・ボディソープ」で56.0%、次いで、「バス・トイレ」51.3%、「ベッド」45.1%、「タオル」44.0%、「インターネット環境(無線LANなど)」43.0%が続きました。上位の多くが水回り関連の設備・アメニティグッズでしたが、これらは、特に女性が気にしているようで、女性では「シャンプー・コンディショナー・ボディソープ」が70.0%となり、「バス・トイレ」が59.8%、「タオル」が54.0%、さらに「ドライヤー」が55.1%となりました。

(今、ホテルの予約が取れない!? 取れなかったらどうする?)
◆出張族の実感!「ホテルの予約が取りづらくなっている」 4割強
◆「ホテルの予約が全く取れなかったことがある」 出張族の約半数が経験あり
◆「ホテルが取りづらい状況は東京五輪開催まで続く」 取りづらさ実感層の約8割が同意

最近では、海外からの観光客や国内のレジャー客が増えたことにより、都心部でビジネスホテルの予約が取りづらい状況になっているといわれており、“ビジネスホテル難民”なる言葉も出てきています。
そこで、全回答者(2,000名)に、ホテルの予約について聞いたところ、「最近、ホテルの予約が取りづらくなっている」の同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計、以下同様)は37.5%となり、出張族に限ってみると42.5%が同意を示しました。また、「ホテルの予約が全く取れなかったことがある」では、全体の経験率は44.2%、出張族の経験率をみると、48.0%と約半数となりました。
そして、ホテルの予約が取りづらいと実感している748名に、「ホテルの予約が取りづらい状況は東京五輪開催まで続く」と思うか聞いたところ、同意率が79.2%となりました。

◆ホテルが取れなかったときの行動
「高くても部屋を探す」のは男性より女性、でも女性の4人に1人が「ネットカフェで過ごす」と回答

ホテルの予約が取りづらくなっていると感じているビジネスパーソンや、実際にホテル予約が取れなかったビジネスパーソンが少なくないことが明らかになりましたが、急な出張などの際に“ビジネスホテル難民”となってしまった場合、どのような行動をとるビジネスパーソンが多いのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、もし、そのようなことがあった場合、どのような行動をとると思うか聞いたところ、「料金が高くても空いている部屋を探す」52.6%が最も多く、「カプセルホテルに泊まる」34.0%、「宿泊可能なサウナや健康ランドに泊まる」30.3%、「インターネットカフェで過ごす」26.7%が続きました。料金が高くても部屋を探すビジネスパーソンが半数以上となり、特に女性では57.8%と6割弱で男性(47.3%)に比べ高くなりましたが、「インターネットカフェで過ごす」としたビジネスパーソンも4人に1人以上と少なくはなく、女性でも24.9%と4人に1人が、予約が取れなかった場合にとると思う行動に挙げました。

(ホテル建設に対する意識)
◆「観光立国を推進するなら、ホテル建設推進にも注力して欲しい」 6割半
◆「都市再開発の際には、宿泊施設を充実させて欲しい」 7割強
◆「日本に国際級ラグジュアリーホテルをもっと建設して欲しい」 4割強
◆国際級ラグジュアリーホテルを建設すべきだと思うエリアは? 1位「東京」 2位「神奈川」 3位「大阪」
◆「空き家を利用した宿泊施設を増やすべきだと思う」 5割強

それでは、ホテル建設について、ビジネスパーソンは、どのように思っているのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、ホテル建設についての意識を聞いたところ、同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計)は、「観光立国を推進するなら、ホテル建設推進にも注力して欲しい」が65.4%、「都市再開発の際には、宿泊施設を充実させて欲しい」が71.8%となり、ホテル建設を期待するビジネスパーソンが多数派であることがわかりました。特に、ホテルの予約の取りづらさを実感している層でその割合は高く、「観光立国を推進するなら、ホテル建設推進にも注力して欲しい」では81.7%、「都市再開発の際には、宿泊施設を充実させて欲しい」では84.6%と、どちらも同意率は8割以上となりました。

次に、国際級ラグジュアリーホテルについて聞いたところ、「日本に国際級ラグジュアリーホテルをもっと建設して欲しい」では同意率が42.2%となり、国際級ラグジュアリーホテルを建設すべきだと思うエリアでは、1位「東京都」(63.0%)、2位「神奈川県」(34.2%)、3位「大阪府」(31.7%)、4位「北海道」(30.8%)、5位「京都府」(28.7%)となりました。

また、最近では、空き家を宿泊場所として提供するサービスも出てきていますが、「空き家を利用した宿泊施設を増やして欲しい」の同意率は51.7%となりました。

◆ホテルオークラ東京(本館)の取り壊しに賛成?反対? 賛成派49%、反対派51%

ホテルオークラ東京(本館)の取り壊しに対して、世界の有名デザイナーらが反対を唱え、署名活動が行われているとのニュースが流れましたが、ビジネスパーソンの意見はどのようになっているのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、ホテルオークラ東京(本館)の取り壊しに賛成か、反対か聞いたところ、「賛成」は48.9%(「非常に賛成」と「どちらかといえば賛成」の合計)、一方、「反対」は51.2%(「非常に反対」と「どちらかといえば反対」の合計)で、賛成派と反対派が拮抗する結果になりました。男女別にみると、男性では、賛成派55.7%、反対派44.3%と賛成派が反対派を上回りましたが、女性では、賛成派41.9%、反対派58.1%と反対派が過半数という結果になりました。

(国際級ラグジュアリーホテルの支配人が似合うのは?)
◆ホテル建設をテーマにした映画・ドラマで主演をつとめて欲しい 1位「堺雅人さん」、3位に「高嶋政伸さん」
女性が選ぶ1位は「堺雅人さん」、2位「阿部寛さん」、3位には「佐藤浩市さん」
◆国際級ラグジュアリーホテルの支配人が似合うタレント
1位「渡辺謙さん」 2位「堺雅人さん」 3位「北大路欣也さん」

全回答者(2,000名)に、ホテル建設をテーマにした映画・ドラマで主演をつとめて欲しいタレントを聞いたところ、1位は「堺雅人さん」(146人)でダントツ、2位「阿部寛さん」(67人)、3位「高嶋政伸さん」(62人)、4位「木村拓哉さん」(56人)、5位「渡辺謙さん」(42人)となり、「大泉洋さん」(36人)が8位にランクインました。
男女別にみると、男女とも1位は「堺雅人さん」(73人)となり、男性2位は「阿部寛さん」「高嶋政伸さん」「木村拓哉さん」(いずれも38人)の3名、女性では2位「阿部寛さん」(29人)、3位「佐藤浩市さん」(26人)という結果になりました。

また、国際級ラグジュアリーホテルの支配人が似合うタレントを聞いたところ、1位「渡辺謙さん」(85人)、2位「堺雅人さん」(68人)、3位「北大路欣也さん」(66人)、4位「高嶋政伸さん」(63人)、5位「阿部寛さん」(57人)でした。また、7位に「佐藤浩市さん」(41人)、10位に「タモリさん」(26人)がランクインしました。


【調査概要】
・調査タイトル:1年以内にシティホテル・ビジネスホテルに宿泊したビジネスパーソンに聞いた「シティホテル・ビジネスホテルの利用と建設に関する意識調査」
・調査対象 :ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする最近1年以内にシティホテル、またはビジネスホテルに宿泊した全国の20歳~59歳の男女ビジネスパーソン
・調査期間 :2015年5月12日~5月13日
・調査方法 :インターネット調査
・調査地域 :全国
・有効回答数 :2,000サンプル(有効回答から2,000サンプルを抽出)
(内訳)
 男性1,000サンプル(20代218サンプル/30代266サンプル/40代241サンプル/50代275サンプル)
 女性1,000サンプル(20代229サンプル/30代281サンプル/40代276サンプル/50代214サンプル)

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