医療機関受診に関する意識調査 

2015年05月29日
メディアコンテンツファクトリーは、全国の20歳以上の成人男女に対して、医療機関受診に関する意識調査を実施し、1,206名の回答を集めました。

昨今、医療機関でも患者の取り込みと、取り込んだ患者の囲い込みが重視されている中、今回の調査で「診察時の医師の対応への不満」が医療機関を変える大きなきっかけになっていることが分かりました。さらに、現状では患者が医師に何でも相談できる診察ができているとは言い難く、反対に「相談しにくい」環境になってしまっていることも分かりました。

【調査結果】

■医師の診察時の対応への不満は40%。最も医療機関を変えるきっかけに!

かかっていた医療機関を変えたいと思ったことがある人に対してそのきっかけを聞いたところ、「医師の対応・態度が不快だった」「医師が自分の話を十分に聞いてくれない」という医師の診察時の対応への不満が合わせて40%と、最も高い結果となりました。医師の接遇に関するものとしては他に「医師から満足な説明が得られない」も21%と高い数値で、診察時の対応・態度や、患者が満足のいく説明ができていないことが病院離れの大きなきっかけになっていると考えられます。
回答者の声には「明らかに不十分な治療をされたから(40代・男性)」「思っていたことと違う手術をされた。説明などがなかった。(20代・男性)」など、自身の診察への不満や治療方針に関して医師との間にギャップを感じている声もありました。

■医師に何でも相談できる人は15%。医師には受診の主目的以外は相談しにくい。

受診の主目的とは異なる他の症状の悩みや質問があった場合、医師に相談するか聞いたところ、「医師に何でも相談できる」と回答した人は15%に留まりました。「気心が知れている医師であれば相談する」が23%、「他に気になることはありますか?と医師に聞かれたら相談する」が23%、「普段通っている医療機関なら相談する」が13%で、合わせて59%の人が条件付きで相談すると回答。「受診目的と異なれば相談しない」は26%となりました。
年代別に見ると、20代~40代の若い世代ほど「相談しない」と回答する割合が高くなっており、診察に対する消極的な姿勢が見て取れます。
他に気になる症状があっても医師に相談しない理由について聞いたところ、「医師に余計なことは相談しにくい」が48%と最も多く、そもそも患者は医師に対して相談しにくい印象を持っていることが分かりました。
回答者の声には「前に相談したら、私の科には関係ありませんと怒られたから(40代・女性)」「相談しても相手にしてもらえないことが多かった(50代・男性)」「話しやすい医師がいない(30代・男性)」などの声があり、前述の「受診する医療機関を変えるきっかけ」の質問の結果同様、医師の患者に対する態度・対応が患者の相談する姿勢に影響していると考えられます。

今回の調査では、他にも下記のような質問に対する回答を得ています。
・医療機関の受診頻度
・医療機関を受診しない理由
・医療機関選びで重視する点
・医療機関選びで収集する情報・信頼する情報
・選定療養費制度の認知度


【調査概要】
調査期間 :2015年3月4日(水)~3月5日(木)
調査対象 :20歳以上の成人男女(調査対象地域は全国に及ぶ)
調査方法 :インターネット調査
有効回答数:1,206名
調査項目 :医療機関受診に関する行動、及び、意識調査

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