2016年3月卒業予定者の就職活動に関する調査(2015年5月1日状況) 

2015年06月09日
アイデムの人と仕事研究所は、2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女659名を対象に調査を実施。

【調査結果】

≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】「面接・試験段階」42.0% 「エントリー活動段階」36.7%
【最も進みが早い企業の状況】「面接・試験段階」70.2% 「エントリー活動段階」22.5%

≪内定獲得状況≫

5/1時点で「内定あり」の学生は16.4%と、先月から12.3ポイント上昇
解禁日2ヵ月後のペースとしては、昨年の4倍(2014年1月末調査と比較)

≪5月までの進捗感≫
「予定よりも進んでいない」47.8%、「予定通り」38.1%、「予定よりも進んでいる」14.1%
「予定よりも進んでいない」学生と「順調に進んでいる(予定通り+予定よりも進んでいる)」学生は半数ずつ

≪新たな応募予定≫
【新たな企業に応募する予定】ある78.2%
【新たに応募する際に変更・広げる条件】「業界」68.2%、「職種」51.9%、「勤務地」32.0%

【調査結果の詳細(一部抜粋)】

≪就職活動の進捗状況≫

【主な活動】 
「面接・試験段階」42.0%、「エントリー活動段階」36.7%

学生に、2015年5月1日時点の就職活動において、“現在行っている<主な活動>”を聞いた。「面接・試験段階」と回答した学生が最も多く、42.0%に上った。先月最も多かった「エントリー活動段階」と回答した学生は、36.7%となっている。 企業へのエントリーが進み、多くの学生が面接・試験段階に突入したことからも、就職活動が本格化した様子がうかがえる。また、「前年同月」の調査(「2015年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 2014年4月末状況」)と比較した。前年同月(4月末)は、前年度の2015年卒学生の就職活動における選考開始日(4月1日)から1ヵ月後にあたり、内々定・内定を待つ学生が約半数を占める時期であった。その状況と比較すれば、今年はまだ就職活動の前半戦といったところである。しかし、前年の採用広報活動の開始約2ヵ月後の調査(「2015年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 2013年1月末状況」)と比較すると、今回の調査は「準備活動段階」や「エントリー活動段階」の学生の割合が低く、「面接・試験段階」以降に進んでいる学生の割合が高い。本年はエントリー活動から選考段階への移行が急速に進行しているようだ。

準備活動段階:就職活動の情報収集や就活ナビサイトへの登録、自己分析や業界研究など企業にエントリーする前の準備をし始めた段階
エントリー活動段階:説明会やエントリーシートの作成・提出など、企業にエントリー・応募し始めた段階
面接・試験段階:面接や試験など、主に企業の選考を受けている段階
内定獲得/就活継続段階:1社以上の内定を獲得したが、就活を継続している段階
内定獲得/就活終了段階:1社以上の内定を獲得し、就活を終了した段階

【最も進みが早い企業の状況】
「エントリー活動段階」22.5%、「面接・試験段階」70.2%

<主な活動>において「準備活動段階」「エントリー活動段階」「面接・試験段階」のいずれかを回答した学生に対し、<最も進みが早い企業の状況>を聞いた。「準備活動段階」4.9%、「エントリー活動段階」22.5%、「面接・試験段階」70.2%となり、7割を超える学生が「面接・試験段階」に進んでいる。

≪内定獲得状況≫
5/1時点で「内定あり」の学生は16.4%と、先月から12.3ポイント上昇。解禁日2ヵ月後のペースとしては、昨年の4倍(2014年1月末調査と比較)

2015年5月1日時点の「現在の就職活動のステータス<主な活動>」において、「内定獲得/就活継続段階」または「内定獲得/就活終了段階」と回答した学生、もしくは「現在の就職活動のステータス<最も進みが早い企業の状況>」において、「内定獲得/就活継続段階」と回答した学生を合わせ、内定の獲得状況を集計した。5月1日時点で内定を獲得している学生は、全体の16.4%となっている。また、内定獲得状況を2016年卒学生、2015年卒学生の状況と時系列で比較した。就職活動の採用広報・選考活動時期の繰り下げが行われた本年の特徴は、採用広報活動の解禁日である3月1日までに一定数の内々定・内定保有学生が存在しており、かつその割合も前年度より高いことである。また、2015年卒学生と2016年卒学生の採用広報活動開始後2ヵ月間の動きを比較すると、内定獲得状況は「2015年卒:1/31」が4.0%だったのに対し、本年「2016年卒:5/1」では16.4%と、4倍(10ポイント以上)の開きが生じている。本年は、採用広報活動開始から2ヵ月しか経過していないにもかかわらず、2015年卒学生の4ヵ月後に迫る状況となっている。

≪5月までの就職活動の進捗感≫
「予定よりも進んでいない」47.8%、「予定通り」38.1%、「予定よりも進んでいる」14.1%
「予定よりも進んでいない」学生と「順調に進んでいる(予定通り+予定よりも進んでいる)」学生は半数ずつ

学生に、 5月1日までに行ってきた就職活動やその準備・対策を振り返り、どのように感じているかを聞いた。「予定よりも進んでいる」14.1%、「予定通り」38.1%、「予定よりも進んでいない」が47.8%となっている。 「予定よりも進んでいる」「予定通り」を順調と捉えると、予定よりも進んでいない学生と、順調に進んでいる学生は半々といった状況となっている。男女別では、女性よりも男性の方が順調と感じている。内定獲得状況別に比較すると、内定保持者の半数近くは「予定よりも進んでいる」と回答しており、進捗の早さを予想外と感じているようだ。

≪新たな応募予定≫
【新たに企業に応募する予定】「ある」78.2%
【新たに応募する際に変更・広げる条件】「業界」68.2%「職種」51.9%「勤務地」32.0%

学生に今月(5月)の就職活動において、新たに企業に応募する予定があるかを聞いた。結果は、「ある」と回答した学生が78.2%、「ない」を回答した学生が21.8%だった。 「今月(5月)の就職活動において、新たに企業に応募する予定」が「ある」と回答した学生に対し、企業を選定・応募する際に、今まで希望していた条件から変更もしくは広げようと考えているものはあるかと聞いたところ、「今までの希望から変更もしくは広げるものはない」が27.7%で、何らかの条件を変更もしくは広げると回答した者の合計は72.3%となった。新たに応募しようとしている企業について、変更もしくは広げようとしている条件を聞いた。回答が多かったものは、「業界」68.2%、次いで「職種」51.9%、「勤務地」32.0%となった。

【調査結果の全体】

■進捗状況

<就職活動の進捗状況>
【主な活動】 「面接・試験段階」42.0% 「エントリー活動段階」36.7%
【最も進みが早い企業の状況】「面接・試験段階」70.2% 「エントリー活動段階」22.5%

<内定獲得状況>
「内定あり」の学生は16.4%と、先月から12.3ポイント上昇。
解禁日2ヵ月後のペースとしては、昨年の4倍(2014年1月末調査と比較)

<応募・選考企業数>
会社説明会参加回数 平均19.0回(4/1調査:平均12.7回)
選考採用に応募した企業数 平均21.5社(4/1調査:平均23.0社)
エントリーシート・履歴書提出企業数 平均9.0社(4/1調査:平均4.6社)

<行った準備・対策>
「就活ナビサイトへの登録」89.0% 「自己分析」66.4%
「個別企業の説明会・セミナーへの参加」62.7%
「エントリーシート対策」や試験対策(筆記・面接・適性)が大幅に増加

<1日の活動時間>
「就職活動」に費やす時間は4.3時間で、4/1調査と変わらず
「学業」に費やす時間は3.0時間で、春休み明け1ヵ月経過も(4/1調査の2.4時間から)微増

<現在選考中の企業数>
「1~4社」50.4%「5~9社」25.2%「10社以上」16.9%、平均「5.9社」
大企業志向の学生は、選考中の企業数が多い傾向

<新たな応募予定>
【新たに企業に応募する予定】「ある」78.2%
【新たに応募する際に変更・広げる条件】「業界」68.2%「職種」51.9%「勤務地」32.0%

<活動終了見込み>
「8月末頃まで」37.3%「9月末頃まで」17.5%「7月末頃まで」16.2%

<5月までの進捗感>
「予定よりも進んでいない」47.8%「予定通り」38.1%「予定よりも進んでいる」14.1%
「予定よりも進んでいない」学生と「順調に進んでいる(予定通り+予定よりも進んでいる)」学生は半数ずつ

■企業選定の志向

<企業規模に対する志向>
「大企業志向」51.0% 「中小企業志向」32.2% 「こだわりなし」16.8%

<企業選定時に重視するもの>
「事業内容」「会社・社員の雰囲気」「職種」「業界」「採用担当者の人柄」「勤務地」
2015年卒学生と比較すると「年間休日数」「教育・研修制度」「採用担当者の人柄」
「有給休暇取得率」「育児・介護支援」等をより重視している傾向

<志望業界>
男性は「メーカー」「商社」「ソフトウェア・通信」
女性は「メーカー」「サービス」「商社」

<志望職種>
男性は「営業系」「企画系」「事務・管理系」
女性は「事務・管理系」「企画系」「営業系」

■学生の意識

<企業に評価される自信があるもの>
「人柄・性格」「学生時代の課外活動」「身だしなみ・立居振る舞い」
企業が3番目に重視している「志望動機」に自信がある学生は、わずか11.8%

<働く上で大切にしたいもの>
「給与」<「仕事の内容」<「働きやすさ」
2015年卒学生と比較すると、「働きやすさ」を重視する傾向

<相談相手>
「友人」74.1% 「父親・母親」46.9% 「先輩」32.0%


【調査概要】
調査対象:2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年5月1日~7日
有効回答:659名

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